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リスナーのダウンロードを望む英国インディバンド

英国のメジャーレーベルとの契約を打ち切られたインディバンドが、自分たちの新しいアルバムを無償提供することでプロモーションを開始したよ、というお話。このようなwebを最大限活用したプロモーションを展開することは非常に良いなぁとおもう反面、ただ単に無料ダウンロードを提供しましたよ、というだけでは足りないんじゃないの?という気もしないでもない。もっとよこせ、とかいうのではなくてね。単に公式サイトでダウンロードさせるだけでは(今はそのような行為が取り上げられるかもしれないけれど)、誰の目にも触れないことだってある。もちろん、うまくいく人達もいるのだろうけれど、全てが全てうまくいくわけでもないだろう、ということもちょっと考えてみたい。あんまり考えがまとまってるわけでもないけれどね。

原典:smh.com.au
原題:Band wants fans so it's giving its album away
著者:Reuter
日付:May 1, 2007
URL:http://www.smh.com.au/news/digital-music/band-wants-fans/2007/
05/01/1177788102822.html

英国のインディーバンドは、将来、より利益を生み出すであろうファンベースを作るために、彼らの新しいアルバムをオンラインで無償提供している。

The Crimeaは、アルバム全曲を無料で提供した、初の確立されたポップアクトだと思われる。如何にインターネットがポップミュージックを変化させているかという最新の例は、配信だといえるだろう。

そのことはまた、レーベルに対して、新たな疑問を投げかける-つまり、収益はますますインターネットに傾斜しているにもかかわらず、それはCDセールスの確実な低下を相殺するには至っていない。

「契約を交わしていないバンドが、彼らの作品を手放す、ということはこれまでもありました。しかし、The Crimeaほどビッグなバンドに関しては、私の記憶している限り、これまでにはなかったと思います。これは、より広範囲のオーディエンスに届けるために行っています。無料であることが、より広範囲のオーディエンスにバンドをオープンにし、そしてライブでより利益を上げる、ということを彼らは望んでいます。」とThe CrimeaのマネージャーStephen Tavernerは言う。

「重要であるもう1つのことは、音楽に価値がないのであれば、この全ての行為はなんら意味をなさない、ということです。」

(中略)

その複数のメンバーは、過去のレコードレーベルからの拒絶を経験している。最も最近のところでは、昨年、Warner Music Groupが彼らとの契約を打ち切っている。

「私たちは、アメリカの(Warner)企業と契約していた、英国ではそうではなかった。そして、それはアメリカでのレコードセールスが不十分だったという典型的なことだったのでしょう。」とTavernerは語る。

しかし、自らのアルバムを手放すというThe Crimeaの動きが、産業との関係を絶つことを意味しているわけではない、と付け加えた。Tavernerは、アーティストとレーベルはより対等な関係を持つ必要があり、大規模なファン層をオンラインに作り出すことによって、バンドはレコード契約の条件をよりよくすることが出来るだろうと主張している。

The Crimeaの楽曲は公式サイトでダウンロード可能です。個人的にはそんなに好みではないかなぁ。ちなみに、無償提供をしつつも、アルバムはCDで発売されます。何だかんだいってもファンは買うんだろうね。

それはさておき、このようなインターネットベースで商業的な成功の足がかりを掴む、という話題になると必ず出てくるのが、Arctic Monkeys。彼らの商業的な成功が、このような手法のフォロワーを生んでいる要因ともなっているだろう。

ただ、水を差すようで申し訳ないが、Arctic Monkeysが成功した背景には、彼らの所属するDomino Recordsのプロモーションの成果という部分もある。そのころのDominoには、Flanz Ferdinandの成功によって十二分にプロモーションをかけられるだけの体力があったわけで。もちろん、インターネット上で火がついた、ということも否定しないし、彼らの(キャリアを考慮したうえでの)実力も十分だと思ってはいるけれどもね。ただ、今の彼らの実績が、単純にネット上での口コミ、デモの流出によるものだ、というのは、あまりに言い過ぎではないかなとも思うんだけどね。もちろん、そのポテンシャルは、私自身過剰に見ている部分もあるけれど、それでもネットの力だけで英国最速セールスは叩きだせんと思うのよね。ただ、全てがうまくいけばこうなる、という一例にはなっただろうけれどもね。

ただ、ファンベースを拡大するための1つの手段として用いる分には、有効なものだとは思う。ただ、単に公開しているだけでは意味がない。よほど才能溢れるアーティストでもなければ、誰かが聞いてそれを自発的にレコメンドしてくれる、ということも期待はできないだろう。このような無償提供は、複数とりうる選択肢の1つではあるけれど、これだけで何とかなるというものでもないと思う(もちろん、きっかけにはなりうるだろうけれど)。

もしアーティストのファンの自発的な行動が他の音楽ファンに対して一定の影響力を持ちうるほど、大きなファンベースを持っているのであれば、それは話は別かもしれないけれどもね。要は、影響力を持ちうるほどのクリティカルマスに達しているかどうか(ちょっと使い方がおかしいけれども)、という側面もあるのかもしれない。

実際、ネット上でファンベースを拡大するためには、このような無料音楽ダウンロードの提供だけではなく、Last.fmやMy Space、Jamendoといったソーシャルな機能を持つサービスも同時に利用する必要があるだろう。プロモーションが有効に機能するためには、1つのやり方だけじゃダメなわけで、それらを複数組輪セルことが、相乗的な効果を持つのかもしれない。もちろん、既存のやり方も、それらにマッチさせることで効果を強めることができるだろう。

如何にデジタル全盛の時代だといっても、人の心や感情はアナログなんだもの。それにあわせたやり方をしなきゃね。

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