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Nine Inch Nails:真のファンが搾取されるのでは「人々が音楽を盗むのも不思議はない」とUniversalを批判

NIN Nine Inch Nailsのフロントマン(というか実質はNINそのもの)のTrent Reznorが、自身のアルバムYearZeroに高い値段をつけて販売しているUniversal Music Groupを批判しているよ、というお話。オーストラリアでのAvril Lavigineのアルバムが日本円で2,200円であるのに対して、彼らのYearZeroは3,500円である。その理由についてレーベルに尋ねたところ、NINのアルバムは真のファンがついているのだから、多少高くても買ってくれるといわれたのだそうな。それに対して、Rezonrは、「真のファン」がなぜ搾取されなければならないのか、と憤慨しているようだ。

原典:nin.com
原題:non_title
著者:Trent Reznor
日付:05_13_2007
URL:http://nin.com/tr/

レコードレーベルにとって、状況がますます絶望的になっているけれども、彼らが自らに与えた傷に対する彼らの答えは、もう一度消費者から搾り取る、ということのようだ。ぱっと思いつく例を挙げよう。

*オーストラリアにおけるふざけたYearZeroの価格設定。恥を知れ、UMG(訳注:Universal Music Group)。YearZeroは34.99オーストラリアドル(29.10米ドル)で販売されている。人々が音楽を盗むのも不思議はない。同じ店でのAvril Lavigneのレコードは21.99オーストラリアドル(18.21米ドル)で販売されている。
ところで、私がこの件について、レーベルの代理人に話を聞いたとき、彼の反応はこうだった。 「キミには本当のコアなオーディエンスがいて、そのオーディエンスはキミが出したものならいくらだって支払うからさ。そう、真のファンという奴だ。我々がディスカウントしなければならないのは、そうしないと買ってくれる人がつかまらないポップなものなんだよ。」 つまり・・・、あなたは「真のファン」であることの代償として、騙し取られるということなんだろう。

*あまりに酷いEURO Maxiシングル。これまでのキャリアを通じてずっと片棒を担ぐよう言われてきた消費者詐欺。もうごめんだ。

大事なことは、NINが市場に送り出した音楽やアイテムが価値や中身を持ち、そして買いたいと思わせるだけの価値あるものにすること。Capital Gが、結果的に搾取されるためにパッケージされることを許すわけにはいかない。

我々は、ちゃんと中身のあるフルレングスのリミックス盤をのリリースを予定している。それはもうすぐアナウンスされるだろう。

**追記(5/19)**
はてブコメントにて nofrills氏より誤訳の指摘があり一部修正。ご指摘感謝します。修正に関しては、nofrills氏の訳を参考にさせてもらった。修正箇所は第3センテンス以降の以下の部分。

* The dreaded EURO Maxi-single. Nothing but a consumer rip-off that I've been talked into my whole career. No more.

The point is, I am trying my best to make sure the music and items NIN puts in the marketplace have value, substance and are worth you considering purchasing. I am not allowing Capital G to be repackaged into several configurations that result in you getting ripped off.

We are planning a full-length remix collection of substance that will be announced soon.

誤訳について、筆者Trent Reznorに謝罪する。

このレーベルの代理人の発言が本当なら、あまりに酷い話だ。 代理人が言わんとしたことは、Avril Lavigneはポップだから安くしなけりゃ売れないからディスカウントしている、NINは高くても本物だから売れるんだ、ということ。NINが真のアーティストであるということを認めていることにもなるのだろうけれど、Reznorにしてみれば、自身のファンから搾取されているだけのように思えるのだろう。

この件だけに限らず、音楽業界の衰退は音楽ファン、ここで言うところの真のファンを無視してきたことに由来すると思う。つまり、真のファンを無視するようなやり方では、ライトな音楽ファンが真のファンになることはないということ。この代理人自身が言っているように、ポップなものはディスカウントしなければ売れないのだ(もしくは、プロモーションを強烈にかけるかしないとね)。しかし、それがいつか効かなくなるときがくる。そう、いつまでも同じようなものなのだ、最終的には飽きてしまうだろう。そんなものをルーチンで買い続けることほど無駄なことはない。

そして、音楽以外にも多くのお金の使い道が存在する現在、安易な戦略を続ける音楽業界にお金を支払う人が少なくなるのも無理はない。さらに言えば、お金だけではなく、時間すら費やすこともなくなっているのかもしれない。

そうやって自ら減らしていった利益のツケを、音楽ファンに押し付けるのだ。もう末期もいいところだろう。

インターネットの発展やその中での流通技術の発達が著しく、クリエータとコンシュマーがダイレクトにやり取りできる時代になった。現在のシステムを考えたとき、無駄を省けるとしたらどこだろうか。もちろん、私が思っているようには簡単にはいかないことは承知しているが、決して不可能ではなくなってはいる。その自覚が業界にはあるのだろうか。

ところで、このようなことに対して、アーティスト本人が口を開くことはそれほど多いことではない。特にリスナーの不利益に対して憤慨してくれるということなど、めったにあることではない。個人的には、海賊行為に対する反発であれ、このようなレーベルに対する不満であれ、公の場で語って欲しいなぁと思うわけです。それがなかったから、音楽業界は、リスナーとアーティスト不在の状態が続いているわけで。今回の件からもわかるように、音楽業界で言うところのアーティストの利益のためってのは、単なる方便なわけで。

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