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Microsoftの最大の脅威はMySpace?

タイトルだけ見るとなんじゃそりゃ?という話だけれども、今後PC、ネットなどの環境を支配するのは、Microsoftではなく、膨大なユーザデータをもつソーシャルネットワークになるのでは?という提言がなされているよ、というお話。提言者曰く、SNSは次世代の新たなオペレーティングシステム(OS)として、新たな消費者の囲い込みを行い、それによってMicrosoftに代わる新たな支配体制を築くだろうとしている。一方で、それに対して、SNSはそれほどユーザを縛り付けてはいないし、ユーザは複数のサービスを同時に利用している、と批判的な意見も述べられている。

原典:InformationWeek
原題:Microsoft's Biggest Threat: MySpace?
著者:Thomas Claburn
日付:May 09, 2007
URL:http://www.informationweek.com/news/showArticle.jhtml?articleID=199500418

Microsoftの最大の脅威が、GoogleではなくMySpaceであるなどと想像できるだろうか。その見解は、今週水曜のSoftware 2007のパネルディスカッションの席で、Slide CEOであり、PayPalの共同設立者であるMax Levchinによって提言されたものである。

「MySpaceは、Microsoftに置き換わるであろうものだ。」とLevchinは語る。彼は、Googleはそれほど多くのデータを持っているわけではない、という。Googleが最近パーソナライズをプッシュしているのも、より多くのデータを集めるためのものであるが、それでもまだMySpaceに適うものではない。

彼は、ソーシャルネットワークは、ユーザデータのコントロールを通じて消費者の囲い込みを行うという点で、(訳注:新たな概念としての)オペレーティングシステムとなりつつある、という。Microsoftが80年代と90年代にデスクトップを支配したのと同様に、来るべき未来にはソーシャルネットワークが支配するようになるだろうと彼は予測している。その後、プラットフォームとしてのソーシャルネットワークについて言及している。それはメタファーとして適切なものだろう。

ソーシャルネットワークがオペレーティングシステムまたはプラットフォームとして次のバブルとなるかは定かではないが、それでもLevchinの指摘には、複数の評価すべき点もある。ユーザの囲い込みは、なぜMySpaceがPhotobucketを買収しようとしているのか、ということを説明してくれるだろう。

Collab.Netの創設者でありApache Software財団の創立メンバーであるBrian Behlendorfは、ソーシャルネットワーキングサイトが未だそれほど「スティッキー(粘着性)」なものではないこと、人々は複数のソーシャルネットワークに参加できることをあげ、Levchinの見解に対して懐疑的な発言をしている。彼は、オープンなデータの流通が進むだろうとし、現に、データをよりポータブルにするスクリーンクスラップソフトウェアの開発が進んでいることを指摘した。

それに対してLevchinは、ソーシャルネットワークプロフィールと関連するメタデータが、ユーザを囲い込むことができると反論した。Levchinの考えでは、インターネットは2,3の巨大なプレーヤーの周りに急速に再集権化しているという。 「誰もコラボレートしたいなどとは望んではいないでしょう。Web2.0なんてジョークです。それは存在しませんから。」と彼は冗談めかして語っている。

MoveOn.orgの共同設立者であり社長のWes Boydも、Facebookといった「閉じたコミュニティを本当に懸念している」という。それでも彼は、消費者と企業間の取り決めが、個人やビジネスに対するデータ所有の制限や限界を定める法制化を促すという可能性を考慮している。Behlendorfはそれに同意し、企業はデータを所有したがっていることを指摘した。「それは今後、Salesforce.comの上限となるだろう」と彼は語った。

提案者も批判者もどちらも理に適ってはいるのよね。確かに膨大なデータを持つサービスが、消費者のコントロール可能性を高めるのは事実だろう。それを利用して支配する、というのもなんとなく頷ける。 もちろん、支配といっても、現在のMicrosoftによる独占的な状態とは多少ニュアンスが異なるだろうけれども。ユーザの自由な選択の範囲内でユーザを購買や特定のサービスに促す、特定の方向に向けるという感じになるのかな。とすれば、緩やかな支配という感じもする。

一方で批判的な意見にも一理ある。たとえ膨大な情報を持っているとしても、そのSNS自体にどれだけユーザがコミットしているかの度合いにもよる。確かに、コミットメントが非常に高いユーザであれば囲い込みとも言える状況を作り出せるだろうけれど、ライトなユーザに対しては多少影響を与えることはできても、支配という言葉を使えるほどの影響を及ぼせるとも思わない。また、複数のSNSを同時並列的に利用するユーザも多いだろうしね。さらにいえば、時代の変化によって有力SNSサービスの隆盛が変わることだってあるだろう。

それに対しては、ユーザメタデータが巨大なプレーヤーの周りに集まっており、個々のサービスに分散するとは一概には言えない、という。まぁ、それも一理あるけれど、どこまでそのプレーヤーが支配的な体制を敷くことができるか、ということだよなぁと思う。例に挙げられたMySpaceはその地位にまで上り詰めているのだろうか。

また、ユーザデータの取り扱いについても、一ユーザとしては気にかかることだ。Web上にメールアドレスを晒しただけで、自動的にSPAMがガンガン送られてくるこんな世の中だもの、自らのデータがどこまでの範囲で利用されるのかについては敏感にならざるを得ない。もちろん、過敏になりすぎるのも考え物であるけれども、それを利用するのであれば、あくまでもユーザにネガティブな経験をさせてはならないと思う。ユーザデータを企業本位で利用されるというだけで、それほど気持ちのいいものではないのだから。

もちろん、そのようなことも考えなければならない時代にはなってきているのだから、その辺の配慮も当然あるだろうけどね。ただ、世の中そんな善良な企業ばかりではないわけで(善良ならSPAMなどないわけで)、ユーザデータの利用・管理に関しては、明確な基準が必要になるだろう。

余談ではあるけれど、楽天なんかでもこのようなユーザデータの収集、利用が行われていたりする。プライバシーポリシーなどにも明示されており、グループ内での情報の利用について書かれている。ただ、何度か個人情報を流出させているわけで、個人的には利用したいとは思わないのだけれどもね。

私自身、この方面にそれほど詳しいわけではないので、何か思い違いがあったり、誤っている点があれば指摘してくださいまし。

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