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NHK、アーカイブ・オンデマンドサービス:いかにして人は技術に追いつけるのか

NHKがアーカイブス・オンデマンドサービスという コンテンツのアーカイブ、見逃しニーズへの対応に向けたサービスが来年から開始されるようだよというお話。NHKが他の放送局に先駆けて、このようなサービスを構想しているというのは非常に望ましいことであるなぁと。ただ、冷静になって考えてみると、このようなサービスは技術的には既に可能なことであった。かつては、こんなことができたらいいな、ということのほとんどは技術的に不可能なことであったはず。しかし、それが今は可能となっている、もう技術的にはね。確かに、技術革新は目覚しいものがあった。でも、肝心の「人」が技術に追いつけていないのではないかな、と思うわけです。本当の革新が必要なのは、過去や制度にとらわれる人の心、なのかな。

原典:InternetWatch
原題:アーカイブス・オンデマンドサービスは有料を予定
著者:野津 誠
日付:2007/05/22
URL:http://internet.watch.impress.co.jp/cda/event
/2007/05/22/15795.html

番組のダウンロードは有料となり、1コンテンツにつき200円前後を予定。ダウンロード後1週間は何度でも視聴できる。NHK技研の担当者は、「権利処理や配信コストの問題もあり、営利目的の事業にならない範囲で有料化する」と述べた。現在、2008年の開始に向けて、具体的な検討を進めているという。

Azureusの商用サービスVuzeは、番組コンテンツのレンタルはほとんどが0.99ドル。片やNHKの非営利事業は200円程度。利用してもらえなきゃ、無駄にコストがかさむだけだと思うけれど。NHKの言い分が本当なら、権利処理に金がかかりすぎるってどうなんだろうね。権利を行使が損失を生み出すという何とも皮肉な結果を生み出してるってことかな。それとも必要以上にコストを高く見積もっている、またはコスト削減をそれほど重視していない、のどちらかなのだろうか。

ちなみに開始ははやくければ来年8月からを予定しているそうだ。早いのか、遅いのか・・・。日本にしては、早いって感じなのかな。

さらにNHKネタをもう1つ。

原典:ITpro
原題:NHKとインデックス,メタデータを使う携帯電話機用コンテンツ視聴アプリを開発へ
著者:稲川 哲浩
日付:2007/05/23
URL:http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070523/272057/?ST=network

 NHKとインデックスは2007年5月23日,メタデータ(属性情報)を付加したマルチメディアコンテンツを携帯電話機で視聴するための新しいアプリケーションを共同で開発すると発表した。このアプリケーションを使って,コンテンツの内容をキーワードで検索する機能や,映像コンテンツの字幕文字を読む機能,特定のシーンの映像をダウンロードする機能などを実現する予定だ。こうした取り組みにより,携帯電話機向けの新しいコンテンツ配信サービスの提供につなげる考えだ。

  NHKとインデックスは今回開発するアプリケーションによって,マルチメディアコンテンツを「検索する」,「読む」,「観る」といった機能を実現したいと考えている。検索機能については,例えば放送コンテンツに含まれる字幕情報をメタデータとして利用し,番組名や各種キーワードによって番組全体や番組内の特定シーンを検索できるようにする。また,重要なシーンを静止画として抽出し,各画像に字幕テキストを表示して,コンテンツを紙芝居のように観ることを実現する。さらに,特定の動画を携帯電話機にダウンロードして,放送波が届かない場所でもコンテンツを視聴できるようにする。

もちろん、実験的な意味合いが強いんだろうけど、あまり携帯に目を向けすぎてもねぇという感じもする。

それでも、NHKがこのような動きに乗り出してきたことは、非常に望ましい。ただ、公共放送局として、将来的には文化や知識のアーカイブという役割を担って欲しいと思う。ある意味では、再配信がフリーな形であらかじめコンテンツを作成する、という考えがあってもいいくらいだ。そうすれば、著作権保護などというわずらわしさから少しは逃れられるだろう(DRMのコストも抑えられるしね!)。もっといえば、webでの配信が二次的なものだ、という既成概念すら打ち破って欲しいくらいだ。

といっても、まだまだ二次的な利用にとどまっていることが多いことも否定はできないし、実際にはその方向で普及していくことが一次的な利用に繋がるかと思われる。また、この話題で気になったこととして、CNET Japanでは、このサービスは単にアーカイブというだけではなく、「見逃し」ニーズに合わせているのかもしれない、と述べられている。これは、海外でも見られるタイムシフトへの要望に対応させたものかもしれない。いつでも、どこでも、どのようにしても見られることが、デジタル時代には望まれるってことなのかしらね。

さて、公共放送がネットとの融合に乗り出しているという好例として、BBCの存在が挙げられるだろう。

Azureusとの配信提携は無料のサービスではないにしても、オンデマンドおよびYouTubeなどでの無料でのコンテンツ配信も行っている。個人的に、著作者の財産、社会としての文化保護・育成という著作権の2つの側面を考えると、後者をより強調した取り組みがなされても良いと思っている。それは前者が余りに拡大し、後者がおまけ的な存在になりつつあるのを目の当たりにしているとね。

公共放送の責任として、そして公共放送というビジネスの制約から逃れやすい存在として、そのような取り組みを行っていただきたいと期待したいわけです。かなり批判的なエントリですが、そういった意味ではかなり期待もしているということです。

最後にこの話題についてグッと来る発言があったのでご紹介。

原典:tokuriki.com
原題:メディアとネットの融合はもうとっくに始まっているのに
著者:徳力基彦
日付:2007年05月25日
URL:http://blog.tokuriki.com/2007/05/post_281.html

 結局は技術的には可能なことを、既存の法律や制度で無理やりふたをしている状況なわけで。
  YouTubeやJOOSTは国境を超えて確実に日本の視聴者にも影響を与えています。

  そういう意味では、長期的には、今回のNHKの「アーカイブス・オンデマンドサービス」のようにテレビ局自らが実験をしながら模索していく必要があるはず。
  是非、日本のテレビ事業者の方々にも、「メディアとネットの融合は無い」なんて見て見ぬ振りを決め込まずに、「自分たちがネットを融合してやる」ぐらいの気概で、インターネットを使った新しいチャレンジをもっとしていって欲しいものです。

いかに技術が発展し、イノベーションの機会を提供してくれても、それを活かす「人」が技術に追いついていなければしょうがない、ということでもあるのだろうね。これまでは、あったらいいな、できたらいいな、を可能にする技術を追い求めてきていたはずなのに。

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