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IFPI、ISPが音楽の違法ファイル共有を促進していると非難

ifpilogo.gifIFPIが音楽著作権侵害に関する10の不都合な真実、というニュースリリースを発表したのだけれど、その中にISPが音楽のトレードを促進している、と批判しているよ、というお話。確かに「高速な回線で好きなだけ音楽のダウンロードを」といううたい文句が、そういう側面を含むことは無きにしも非ずだけれども、かといって合法的な音楽ダウンロードサービスがある以上、そのうたい文句が必ずしも違法ファイル共有をさしているともいえない部分もある。まぁ、どっちもどっちなところがあるけれどね。実際には、このような批判はIFPIがISPに対して、彼らの望ましいと思わないサイトへの接続をブロックするよう求めていくための牽制であると思われる。

原典:TorrentFreak
原題: ISPs Facilitate Filesharing according to the IFPI
著者:Ernesto
日付:May 31, 2007
URL:http://torrentfreak.com/isps-facilitate-filesharing-according-to-the-ifpi/

International Federation of the Phonographic Industry(IFPI)によると、ISPは著作権で保護された音楽の広範な違法交換を促進しているという。これは、彼らが今日発表した音楽業界についての10の不都合な真実のうちの1つである。単純にこれらほとんどの「真実」は真実ではなく、安っぽいプロパガンダ以外の何物でもない。

IFPIのwebサイトによると

ISPはしばしば、彼らのサービスに加入するメリットとして音楽を広告するが、それは広範な著作権を侵害する音楽の交換を促進するものである。

なんともおかしな声明である。著作権を侵害する音楽とはなんだろうか?私が知る限り、音楽それ自体は著作権を侵害することはできないのだが。まぁ、それは別として、彼らの指摘はそれほど有意義なものではない。確かに、ISPは「望むだけの音楽のダウンロードを」などというフレーズで高速なインターネットコネクションを広告しているが、それは決して「望むだけの著作権で保護された音楽のダウンロードを」とは言ってはいないのである。IFPIは、Jamendoのような無料で音楽をダウンロードできる、数多くの合法的なサービスを知らないのではないかとすら思える。

さらに馬鹿げたこととして、IFPIは声明の中で以下のようにThe Pirate Bayに触れている。

アンチ著作権運動のフラッグシップの1つである、Pirate Bayは、反体制的な『フリーミュージック』のレトリックを掲げつつ、サイト上の広告で数千ユーロの利益を上げている。

まず第一に、おそらく彼らは広告を意味しているのだろうが、それもまた意味のあるものではない。確かに、The Pirate Bayはサイト上の広告から利益を上げている。しかし、その利益のほとんどは、サイトを運営し、維持していくための必要な20台以上のサーバや回線費用に当てられている。そして、たとえ彼らがそれによって巨万の富を得ていたとして、それが音楽をフリーにすることと関係があるのだろうか?

これらは単に意味を成さない「不都合な真実」はこれだけではない。たとえば、海賊行為がjobs(仕事)や税収、経済成長を引き起こさないという「真実」はそうかもしれない。しかし、海賊たちが利用する高速インターネット接続はどうだろうか。それらは無料というわけではない。また、侵害されたものを保存するために、海賊たちが利用するiPodsやHDD、CDやDVDは? 海賊行為が、多くのJobs(訳注:仕事とSteve Jobsをかけているのかと)や税収、さらには経済成長をもたらしたという結論に達するための十分な例に思える。。

IFPIによって纏められた不都合な真実についての不都合な唯一のことは、それらが真実ではない、ということだろうか。

個人的には、このIFPIの不都合な真実にとっての不都合な点は、「不都合な真実」という言葉を利用したのがずいぶん時期はずれだな、ということもあるかと。なんと言うか、時流に乗り遅れるのはデフォなのかと。中途半端な時期に流行語を使っちゃうほど痛いことはないのだが・・・。

それはともかくとして、まぁISPに対する批判というのは、そのようなフレーズを使うなというよりは、もっと従順に俺たちの言うことを聞け、という呼びかけのような気もするけれどね。IFPIの今年のターゲットとしてISPをあげていることからも、そのための牽制なのかと。

確かに、ISPがファイル共有を煽ったうたい文句で加入者を増やしてきた時期もあるけれども、現在では多くのISPがP2Pトラフィックの制御を行っており、その傾向は弱まっていると思われる。もちろん、ファイル共有を煽りつつ、帯域制御を行っているところもあるみたいだけれど。

また、The Pirate Bayに関しても、そんなに不都合な話か?と思ってしまうのだけれどもねぇ。むしろ、文化保護というレトリックを用いて、利権拡大しているだけだろ、という批判の方がよっぽど不都合な真実のような気もするけれどね。

最後に、海賊行為は利益を生み出さないという点については、個人的にはさほどおかしくは無いかなと思ったり。もちろん、Ernestoの言うように波及的な恩恵をもたらしたことはおそらく事実なんだろうけれど、かといってそれが権利者やそれを運用する音楽業界にもたらされたかというとそうではないだろう。少なくとも、海賊行為によって本来利益を得るべき人以外の人達が利益を得ているだけであって、本来得るべき人達の手にはほとんど渡っていないのが現状である。もちろん、利益がわたるような仕組みを作ればいいか、というほど簡単な話でもないけどさ。ただ、ISPや回線業者、デバイス、メディア産業が潤っているじゃないか、というのは理解できないわけでもないけれど、それほど適切な例ではないかなと思ったりする。

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