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CDレンタルと私的複製は同義では?:本当のレンタルって何さ

私的複製に関して、レンタルCDが権利者に与える影響についての議論の中で、レンタルCD側の代表者が、レンタルCDはレコードセールスには影響を与えないよ、と発言しているよ、というお話。個人的には、何を今更こんな話し合いをと思うのだけれども、CDセールスの減少に歯止めのかからない音楽業界としては、どっか他に取れるところないかなぁと考えているのでは?と邪推してしまう部分もある。ということを考えつつ、CDのレンタルが私的複製とほぼ同義だとすれば、本当の意味でのレンタルってのはなんなのさ、ということを考えてみたい。結論から言うと、月額制サブスクリプションサービスかなと思ったりする。ちょっと前の話だけれども、備忘録として。

原典:InternetWatch
原題:私的録音録画小委員会、レンタルCDが権利者に与える影響を議論
著者:増田 覚
日付: 2007/05/10
URL:http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/
2007/05/10/15655.html

  私的録音録画補償金制度の抜本的な見直しを図るために、文化審議会著作権分科会に設けられた「私的録音録画小委員会」の2007年第3回会合が、10日に行なわれた。今回の会合では、レンタル業界にヒアリングを実施し、日本コンパクトディスク・ビデオレンタル商業組合(CDV-JAPAN)専務理事の若松修氏が回答。レンタルCDからの私的録音が、権利者の利益に与える影響などについて見解を示した。

  ユーザーがレンタルCDを私的使用のために複製する行為については、著作権法第30条で許容範囲とされている。同委員会では、第30条が定める私的複製の範囲の見直しや、権利者への不利益が大きい複製行為に対する補償措置の必要性などを議論している。仮に、レンタルCDからの私的複製が、権利者に大きな不利益をもたらすとされた場合、CDレンタル店が、レンタル料金に私的複製の部分の対価を上乗せして徴収する補償措置が導入される可能性もある。

  こうした背景を踏まえて同委員会では、1)レンタルCD産業の実態、2)レンタル料金にはユーザーの私的複製の対価も含まれており、補償金と二重取りになっているのではないかという指摘について、どう考えるか、3)レンタルCDからの私的録音の問題について、レンタル事業者の立場としては、どのような解決が望ましいと考えるか――という3つのヒアリング事項を提起した。

1)レンタルCD産業の実態

  • CDレンタル店舗数は1989年(6,150店)にピーク、その後減少を続け2006年には3,187店にまで減少
  • CDレンタルの総売上高は、1998年の688億円がピーク、ここ数年間は600億円前後で推移
  • レコード生産金額は1989年の6,075億円をピークに減少傾向、1997年(4,486億円)以降は毎年右肩下がりで、2006年には3,187億円まで減少*1

このような経緯から、レンタルCDとレコード売上減少の因果関係は無い、とした。

2)私的複製補償金の二重取りの可能性について

もともとレンタル料金には私的複製という概念が盛り込まれていない

3)レンタルCDからの私的録音の問題について

  • レンタルCDがCD売上減少の原因であるとはいえない
  • レンタルCDの利用者層は若者であり、私的複製が制約されてもCD購入には繋がらない
  • むしろ、レンタルCDからの収益が減ることで、利益が損ねられるだろう

実態を正しく評価した上で、今後の私的録音録画補償金制度の設計を行なって欲しい

*1 何のデータはわからないが、RIAJのオーディオレコード全体の生産金額は1998年(6,075億円)まで増加を続け、その後は右肩下がりという統計を公表しており、この記事とはちょっと異なる。ちなみに2006年は1990年と同じくらいの水準。

さて、ここで示されているように、レンタルCDはレコードセールスの減少には影響を及ぼしてはいないだろう。おそらくは、購入層、レンタル層は異なっているわけで、いかにレンタルができなかったとしても、レンタル層が購入に向かうかというとそうではないのだろう。むしろ、ここで言われているように、レンタルによる収入が得られなくなることで、更なる減収となる、といったところだろうか。

個人的な感想としては、なぜ今更レンタルCDの私的複製を槍玉に挙げてきたのだろう?という疑問。まぁ、単純に実入りが少なくなってきたから、新たに絞れる先を模索している、という部分もあるのかもしれない。

ともすれば、私的複製自体が自体がもはやナンセンスなのかなぁと思ったりもする。これまで、レンタル料金に私的複製補償金が含まれていなかったとしても、私的複製が行われていたのを気づかなかったわけでもあるまいに。ほとんどの場合、レンタルされたCDには複製が伴っていたことは周知の事実。それを今更槍玉に挙げているところを見ると、よほど懐事情がお寒いのだろう。

まぁ、そう考えると、レンタルCDって厳密にはレンタルではないのよね。ほとんどの場合が複製されているわけで。となると、音楽を入手する手段としては、購入、複製、レンタルってところか。

個人的には、本当の意味でのCDレンタルってのは、商売として成り立たないと思う。それが可能なのは映画などの映像コンテンツのような1度きりの視聴で満足できるものに限られるかと。音楽のように何度も聴くことが前提となっているものに関しては、そぐわないだろう。となると、レンタルという形態はどうあるべきなのだろうかという疑問が生じる。

レンタルの最終的な形態として私が考えるのは、現行のNapsterのようなダウンロード無制限(もしくは比較的緩やかな制限の)のサブスクリプション型サービスになるのではないかなと。月額、または年額利用料を支払っている限り、ダウンロードしたものを利用することができるわけで、それはレンタルサービスといっても過言ではないだろう。

ちょっと書き方が紛らわしいのだけれど、eMusicもサブスクリプションサービスだったりする。なので、Napsterのようなサービスはレンタル型サブスクリプションサービス、eMusicを購入型サブスクリプションサービスといった方がいいのかも。

とはいえ、さらにその後を考えると、サービスを解約すると利用できなくなるレンタル型のサブスクリプションサービスというのも、それはそれで魅力が無いかもしれない。個人的には、レンタルと購入のハイブリッドなサブスクリプションサービスがあればいいなぁと思う。月額利用料を支払うことで、無制限のレンタル型ダウンロードが可能となり、また月ごとに特定数の楽曲を購入、つまり所有することのできるサービス。これだと、たとえ利用を停止しても、一部のお気に入りの楽曲は手元に残すことができる。もちろん、辞められたくはないサービスプロバイダとしては、悩みどころではあるだろうが、加入者を増やすことを目的とすれば、非常に魅力的なサービスなんじゃないの?とサジェスチョン。まぁ、僕の考えた超人、みたいな提案だけどね。どうですか、ゆでたまご先生。

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