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「まだまだCD全盛」なのか、「ますますオンライン配信が躍進」なのか

ネットユーザを対象とした調査で、音楽の購入はオンラインよりもCDの購入が依然として優勢だということが明らかにされたよ、というお話。音楽の購入の際にCDを購入すると回答したのが64%、ダウンロード購入は41%なのだそうだ。この記事のタイトルは、「ネットユーザーも音楽はやはりCDで」というタイトルがつけられているのだけれども、個人的にはCDという媒体がそこまで喰われているのか、という印象の方が強かったりする。ふと思ったのだが、この視点が意味するところは、「まぁ、まだまだCDも検討しているじゃないの」というネット優位の感覚、なのだろうか。考えすぎかな。

原典:ITmedia News
原題:ネットユーザーも音楽はやはりCDで――米調査
著者:ITmedia
日付:2007年05月23日
URL:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0705/23/news017.html

 調査会社の米Greenfield Onlineは5月22日、楽曲購入に関する調査結果を発表した。調査は、米国の18歳以上1000人を対象にインターネット上で行われた。

 報告によると、楽曲購入の手段にCDの購入を挙げたのは回答者の64%で、インターネット経由でのダウンロード(41%)を上回った。ダウンロードを利用する人の53%は25~44歳の年齢層で、55歳以上は11%だった。利用するサービスについては、32%が米AppleのiTunesを挙げたが、44%はサービス名を特定しなかった。

 楽曲購入の金額については、月当たり0~10ドル程度との回答が最も多く、回答者の58%。次いで、24%が月当たり11~20ドルと回答した。

この調査について、詳しいことはわからないのだけれど、ここに書かれた結果から少し考えてみる。

上述したとおり、CD購入64%にくらべて、ダウンロード購入41%というのは、オンライン配信がますます一般的になっていることを示しているのかもしれない。もちろん、どのくらいの人が重複しているのかが気になるところではあるが、どちらにしても、より多くの人がオンラインで音楽を購入していることには間違いないだろう。

また、その年齢層としては、25-44歳が53%、55歳以上が11%と25歳以上が全体の64%を占めている。ということは、残りの36%が24歳以下というところだろうか。まぁ、この辺は自由になるお金の違いや決済の手段などの違いなどによって差が現れている部分もあるのだろう。まぁ、55歳以上のネットユーザは他の年代に比べてそれほど多くないことを考えると、それなりに利用されているともいえるかもしれない。まぁ、全体的に普及しつつある、と感じる。

利用サービスについては半数近くの人達がサービスを特定しなかったことから、何ともいえないかなぁ。

購入金額については、月10ドル以下が58%、月11-20ドルが24%ということは、21ドル以上は18%ということだろうか。この点は非常に気になるなぁ。この結果から推測されることは、アルバム単位での購入がそれほどなされていない、というところだろうか。購入のスタイルなどはここには書かれていないが、多くのオンライン購入者がアルバムのチェリーピック(つまみ食い)を行う傾向にある、ということが考えられるだろう。

ただ、これを見てどう評価すればいいのかが、私自身にもわからない。まだまだCDの時代だな、と思うべきか、オンライン配信の時代になりつつあるな、と思うべきか。もちろん、後者の割合は年を追うごとに増えているのだけれどもね。

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Comment

いつも拝読させていただいている者 | URL | 2007.06.07 08:25
この様な記事引用は相手先にトラックバックした方が良いと思います。これからも頑張ってください。
Ripple | URL | 2007.06.07 09:06
まだまだCDの時代だと思いますよ。
市場ベース(Nielsen)ではCDがまだ8割近くシェア持ってますから。
オンライン市場は成長していますが、最新のオンラインのシェアは18%前後。
ただ、iTS以降の数年でCD市場が30%以上落ちているので、
シェア成長に関しては実数の伸び以上に母数縮小による伸びが大きいかと。

以前の記事でもチェリーピックに触れられたものがありましたが
Napster(昔の)以降、音楽配信の是非議論としてありました。
そこでは、その落ち込みは1曲で買える手軽さによってカバーされるという意見が大勢でした。
まぁ現実は違いましたよ、ということなのかもしれませんが
オンラインでの少ない高額?消費者、オフラインのCD落ち込みは残念ですね。
オフラインとオンラインが上手く機能していないのではと思います。
その点で日本は上手くやっているような気がしますね。
heatwave | URL | 2007.06.08 23:16 | Edit
いつも拝読させていただいている者さま

ご指摘ありがとうございます。
そうします・・・。


Rippleさま

コメントありがとうございます。

なるほど、母数の縮小がシェアの増大をより大きく見せている、という部分もありますね。母数の縮小と実際の成長とがあいまって、「劇的な成長」劇を相乗的に演出しているのでしょうね。

悲しいかな、音楽業界のいいお客さんのCDラックには多数のCDが鎮座しておりますから、その人達がデバイスの変化に伴って音楽配信にお金を落とすか、というと難しいのかもしれません。CDからレコードへの移行の際にはデバイスの制限を超えられないことから、CDを購入した人もいたかもしれませんが、CDからデジタルミュージックプレーヤといえば、単にエンコードするだけで対応できますからね。そういう層こそ高額消費者になってくれそうなのですが、現時点ではなかなか難しいでしょうね。

また、集団としてのいいお客さん、というより音楽業界のメインターゲットは、ヒットチャートソングをちょこちょこ買ってくれる層ですので、その層にとっては余計な曲を買わずに済むチェリーピックはメリットにはなるのでしょうが、やはりセールスの面で見るとマイナスの方が大きいのかもしれません。

とはいえ、CD自体の落ち込みは音楽配信や海賊行為以前から始まっているわけですから、音楽そのものの抱える問題だと捉えなければならないのかもしれません。ここ10年を振り返ってみても、商業的成功と、音楽的成功が噛みあってアーティストがほとんどだということを考えると、良い音楽を作る、ということが音楽業界の再生のために必要なことなのだと思います。良い音楽というと抽象的ですが、時を超えて残る音楽を作る、ということかと思っております。売れるからといっていい音楽というわけではない、売れないけれどもいい音楽もある、といわれますが、少なくとも時代を超えて残る音楽は、押しなべていい音楽といえるでしょう。

初動のみでセールスの良し悪しを考えるのではなく、どれだけ長く聴かれるか、ということを考えて音楽を作ること、そしてそのような音楽をこそ音楽業界やその周辺の業界がプロモートするのが、遠回りなようで近道ではないかなと。

個人的には、日本の場合はうまくいく以前にオンラインの活用がまだなされていないのでは?とも思えます。もう少しプッシュしてもいいような気もしますが・・・。昨年のRIAJ調査では現役の音楽配信サービス利用者は全体の4.6%だとか・・・。米国に比べて、支払いの方法やネットでの買い物に対する受容度、iTSやNapsterという大手のサービスの遅れなどいろいろな要因もあると思いますが、もう少し促進されてもいいのかなぁと思っております。
Ripple | URL | 2007.06.10 16:11
返信ありがとうございます。

>CD自体の落ち込みは音楽配信や海賊行為以前から始まっているわけですから、音楽そのものの抱える問題だと捉えなければならないのかもしれません。
日本での落ち込みは団塊Jrの社会人化(少子化)が主体ですから、そこを考慮すれば深刻な状況ではないと思います。一方、米国が問題で。少子化もなく個人消費も好調だったのにこの落ち込みは普通に考えれば異常です。業界の言うNapster以降のP2PやCD-R複製による影響は当然あるでしょうけど、ここまでの落ち込みはそれらだけで到底賄い切れないはず。残りが音楽の質の低下で片付くとも思えません(自分から見れば今も昔も質は大して変わりませんし、メジャーレーベルのインディペンデントに対するシェアは伸びてます)。「じゃあ何なんだ」と言われると、やはりチェリーピック? アルバム主導の市場だった米国とって落ち込みは必然だったのかもしれませんね。ただチェリーピックにしては減りすぎな気もしますし、色々な要因が重なっていて挙げればキリが無さそうです。しかしそれらを冷静に解析し、それぞれに合わせた手を打っていくことが業界の課題なんでしょうね。

>時を超えて残る音楽を作る、ということかと思っております。
>初動のみでセールスの良し悪しを考えるのではなく、どれだけ長く聴かれるか
んー、時代を超えて残るような良い音楽って、所詮はビジネスライクな産物だったと自分は思うんですよ。だからこそその時に輝き、輝けたからこそ時代を超えるに至ったのではと思います。自分は80年代を「良い時代だったなぁ」と最近思えるのですが、当時は「全く最近の商魂染みた音楽は…」というスタンスでした。大事なのはやっぱり初動で、そこから始まっていくのではないかなと思います。

>個人的には、日本の場合はうまくいく以前にオンラインの活用がまだなされていないのでは?
日本には着うた(フル)があります。自分は使いませんし、叩かれがちなビジネスですが、今や着うたフルだけでCDシングルの市場を超えつつあります。対応機の普及も重なって現在進行形で成長している市場です。

そもそも電波さえあれば、どこでも買えて聴けるというのはエポックメイキングなはずなので、かなり大げさに言えば日本にはiTSのその先の世界が根付き始めてるんですよね。でもその割に日本のオフライン売上は米国の様な異常な落ち込みでない。P2P以上にCD-R複製なんてのはレンタルとの相乗効果がありそうなんですが。売れない売れないと自他が言う割には、意外と売れてるのではないかと。先述のチェリーピックだと、日本はシングル主導の市場だったので影響が少ないのかもしれませんね。

それらから日本は上手くやってるなーと思うんです。役割分担が出来ているのと言えばいいんでしょうか。オンオフお互いが食い潰し合っていないような気がします。これでPC配信がマイナーものと過去ものを支えるロングテールとなれば最高ですね。まぁ着うたは厳密に言うとオンラインでないかもしれませんが…。エアライン?
heatwave | URL | 2007.06.15 22:41 | Edit
Rippleさま

ご返信ありがとうございます。

先日の私の意見は、海外での状況を考えてのものでして、商業的成功と音楽的傾向が噛みあっていないのが、世界的な流れかなと思っております。

>んー、時代を超えて残るような良い音楽って、所詮はビジネスライクな産物だったと自分は思うんですよ。
個人的には、ノスタルジーは別にしても、音楽はビジネスだけでは語りがたいと思っています。海外ではなく、日本を見た方が良くわかるかもしれません。これまで、日本の音楽業界を支えてきた音楽たちは、今どうなっているか、ということです。ほとんどのものがノスタルジー以外の評価を受けることはないでしょう(ノスタルジーが悪いということではありません)。それがビジネスだけでは音楽は残らない、と考える理由です。

かたや英国、米国はどうでしょうか。数多くのアーティスト、楽曲の過去(60's-90's)の作品がリスペクトされ、今でもその時代を知らない世代にも購入されています。少なくとも私のCDラックの7、8割にそのようなアーティストたちの作品がひしめき合っています。もちろん、そのようなアーティストにめぐり合えたのもビジネス的な影響があっての部分も大きいでしょう。それと共に、音楽的な成功、つまりフォロワーを生み出せるほどの影響力を持つことで、彼らは時代を超えたのだと思うのです。

音楽の質を端的に言えば、先日のAvril Lavigne vs. Nine Inch Nailsのような感じでしょうか。前者はポピュラー代表、後者はアーティスト代表、前者は消費財として、後者は現代音楽史に意味を残すものとして(たとえばマドンナなんかは音楽史に名を残したとしても、音楽としての流れに意味を残すものではないかと思うのです)。90年代後半から思い続けていることなのですが、徐々にアーティスト然とした人達が、音楽シーンの表舞台からいなくなっているような気がしてならないのです。それっぽい人達が現れても、まさに「全く最近の商魂染みた音楽は…」と思っていました。そのときに思ったのです、この曲は10年後も誰かに聞かれているのかと。日本と同じ状況ですよね。

ロックの例で言えば、英国ではブリットポップ以降、米国ではオルタナ以降、ずいぶんシーンが混沌としてしまったな、ニッチな方向に細分化していくなといった感を受けます。もちろん、ブリットポップもグランジ/オルタナもビジネスが作り出した部分が大きいのは承知しています。しかし、そのようなムーブメントを作り出せたのは、音楽それ自体の力もあったのではないかと思うのです。

>大事なのはやっぱり初動で、そこから始まっていくのではないかなと思います。

この問いに対する答えこそが、

>>初動のみでセールスの良し悪しを考えるのではなく、どれだけ長く聴かれるか

だと考えております。だからこそ、遠いようでいて近道だと思うのです。確かに、現在はムーブメント、メインストリームを作り出すには難しい時代かもしれません。しかし、短期的な商業的成功はジリ貧でしかないと思うのです。それを拡大するためには、音楽的成功が必須だと思うのです。

そして、日本での話ですが、もちろん少子化の影響が最も大きいとも思えますが、それだけでは説明のつかない部分もあると思うのですよね。もちろん、着うたへの移行もそれに輪を変えていると思うのですが、かといって少子化の影響で音楽セールスがそこまで下がるのか、というのも考えにくくもあります。最盛期から2000億円程度の落ち込みに対して、中高生~20代の若者の落ち込みが600万人ですから、単純に少子化とも言い切れません。

また、個人的には音楽は手元に残ってこそナンボだと思っておりますので、もし、着うたスタイルといったリスニングスタイルが音楽の購入を促進するのか、と疑問に思います。着うたを好んで購入する層が、どうそれを捉えているのかはわかりませんが、少なくともポップアイテムとしての利用なのかなと思ってしまいます。そうなると、彼らが年を重ね、現在の第2のターゲット層である30-40代になったときに彼らの購買行動がどうなるのか、予測ができない部分があります。

うーん、考えれば考えるほどこんがらがっていきます・・・。
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