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イノベーションと特許、本当は相反するものではない・・・はず

MSとの特許提携で非難に晒されていたNovellが、現行の特許制度改革を訴えるEFFのPatent Bustingプロジェクトに資金提供や協力した取り組みを行うことを発表したよ、というお話。本来であれば、特許という理念自体はイノベーションをより促進するべきものであるはずなのに、イノベーションから金をせしめたり、イノベーションを阻害するために利用されているという側面もある。要は、せっかく画期的な革新が起こりそうだとしても、その技術はわが社の特許侵害だ、といちゃもんをつけることで金をせしめる、もしくは公表、利用を凍結することができる、という隠し玉的なもの。以前はサブマリン特許などが問題になったが、現在でもそこまで悪質ではないにしても、同様の弊害が存在する。

原典:ITmedia News
原題:イノベーションを妨げる特許制度の改革を――NovellがEFFと協力
著者:ITmedia
日付:2007年05月24日
URL:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0705/24/news039.html

ソフトウェアのイノベーションを推進するには、現行の特許制度の改革が必要だとして、米Novellと電子フロンティア財団が提携。共同で政府などへの働き掛けを行う。

 米Novellと電子フロンティア財団(EFF)は5月23日、ソフトウェアをめぐる世界の特許制度の改革に向け、協力していくと発表した。各国政府などに対し、イノベーションを推進するような特許制度の制定を共同で働き掛ける。

 EFFでは、2004年に「Patent Busting」プロジェクトを立ち上げ、特にソフトウェア開発者やインターネット利用者に過大な負担を強いる特許について、先行技術の調査や特許取り消しの申し立てなどを行っている。一方のNovellでは、「特許制度の背景にある論拠については理解しているが、ソフトウェアのイノベーションを推進するには特許制度の改革が必要」とみており、EFFと提携するに至った。

 NovellとEFFでは今後、各国政府や国内/国際組織に対し、イノベーションを推進する特許制度や法律の策定を働き掛ける。特に、世界知的所有権機関(WIPO)に焦点を当てる予定。ソフトウェアをめぐるアイデアやコードは容易に国境を越えるため、グローバルな取り組みが必要、とNovell とEFFではみている。

 Novellはまた、EFFのPatent Bustingプロジェクトに対しても、さまざまな資源の提供などを行うとしている。

たとえば、Novellと特許提携を行ったMicrosoftは「オープンソースソフトは235件の自社特許を侵害している」と発言したりしている。これが何を意味しているか、というと、Linuxが調子に乗ったらいつでも迎撃できるんだからな、という脅しみたいなものかと。そこまで明確な意図を提示しているわけではないだろうが、それでも、Linux(とは断定されていないけど)をいつでも打ち落とせるんだぜ、といっているようなものかと。 まぁ、そんなMicrosoftも同様に特許には苦しめられているのだろうけれど。

にしても、特許そのものの理念から考えると、現在の一部特許の有り様はイノベーションを阻害しているといえるだろう。これに関しては、被害妄想とかそういうことじゃなくて、本当にそうなっている。たとえば、悪名高いストリーミング特許を主張しているAcaciaのように、実際にその技術が利用されていることではなく、それにひかっかる利用から金をふんだくることだけをビジネスにしているところがあるようにね。

ちなみに、ドクター中松がフロッピーの特許を持っていると勘違いされやすいのもこうした事情がある。以下、Wikipedia - フロッピーディスクの項より。

中松が発明したものは「ナカビゾン」もしくは「積紙式完全自動連奏蓄音器」と呼ばれるものである。 1948年 に特許申請され、 1952年 に登録された。ナカビゾンは、何枚も繋がった紙の横一行一行に譜面が記録されていて、自動連奏蓄音機の譜面読みとり部分が左右に振れることで、譜面を読み込み演奏するものである。簡単に言うと、「レコードジャケットに穴を開けてそのまま使えるようにする」という特許であり、磁性体が塗布された円盤が用いられ、セクタ単位のランダムアクセスが可能なフロッピーディスクとはまったく異なるものである。

フロッピーディスクを開発した IBM は、自社の特許を守るため、当時フロッピーディスクの構造に抵触しそうな他者の特許に対しては契約を結んでいた。この中に中松の特許も含まれており、 1979年 2月に中松とIBMは「非独占的特許使用契約」という形で契約を行っている。これは、IBMがフロッピーディスクを日本で発売する際に、中松との紛争を避ける目的で行われたものである。その契約内容は、技術的なものではなく、エンベロープの 意匠 に関するものであったとされている。

なお、この契約が行われた時点でIBMは既にフロッピーディスクを生産しており、さらに5.25インチ型もシュガート社から発売されているため、中松がフロッピーディスクを発明したという事実はない。

ドクター中松自身が特許を主張したわけではないにせよ、特許を主張されることを危惧したIBMが先手を売ったといった格好のようで。

本来であれば、特許制度とは新技術を社会に公開させるその見返りとして、独占権を与えるという制度のはず。社会に公開された新技術を元に、新たな技術革新が促進され、それを実現しつつ技術の発明者が利益を得ることができるというwin-winの関係にあるといえる。何ともシンプル。

しかし、現実には(こういっては申し訳ないが)どうでもいい特許をもとに、ある技術がある程度普及した段階で、その技術を公表し続けたければ特許料を支払えとふっかけてくるわけである。つまり、理念とは真逆のことが平気で行われていると。どうでもいい技術をもって、新技術から金を掠め取ろうというだけの特許が氾濫しているのである。とはいえ、その中にも、本来の特許の理念に従って特許の申請やその技術の利用もされている。うーん、現実とは複雑なものなり。

それが現在の技術革新の足かせともなっている。単純に言えば、言いがかりで金になる、ってこと。まぁ、制度自体がもう実態に合わなくなっているということから、EFFはPatent Bustingプロジェクトを進めている、というわけだ。何でもというわけではないにしても、適切な基準で特許というものが受理されていないという現実がある。その辺の線引きをいかに厳格なものにし、イノベーションと『発明者』の利益の適切なバランスを模索する必要がある。まぁ、『発明者』とのバランスは取れていると思うので、特許屋をいかに排除できるか、ってとこなんだろうけど。なんとも、現在ほど権利が幅を利かせている時代は無いなと思う次第で。悪用しまくりじゃないのさ。

まぁ、全部聞きかじりですが…、

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