スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

IFPI:音楽海賊たちの「10の不都合な真実」

先日、TorrentFreakがIFPIの公表した「音楽海賊 - 10の不都合な真実」を批判している記事を紹介したけれど、実際にその10の不都合な真実を見てみるよ、というお話。軽く見る限りでは、確かにTorrentFreakが批判したように突っ込みどころ満載なのだけれども、不都合な真実、という無理やりなテーマを外して考えると、きちんと考えなければならない問題が複数あるということが理解できる。ということで、それぞれの不都合な真実に突っ込みを入れてみたい。

原典:IFPI News Release
原題:Music piracy - ten inconvenient truths
著者:IFPI
日付:May 31, 2007
URL:http://www.ifpi.org/content/section_news/20070531.html

  1. アンチ著作権運動の旗艦の1つであるPirate Bayは、その反体制的な「フリーミュージック」のレトリックを掲げつつ、サイト上の広告で数千ユーロの利益を上げている。
  2. よく知られたロシアのwebサイトAllofMp3.comは、どのIFPIメンバーにも認可されておらず、また世界中のライツホルダーに否定されており、そしてロシアでは刑事訴訟手続きに向かっている。
  3. 組織化された犯罪的ギャング集団、さらにはテロリストなどが、利益をあげ、マネーロンダリングするために海賊版のCD販売を行っている。
  4. 違法ファイル共有ユーザは、彼らが配布する著作権侵害された作品が、メジャーレーベルのものであるか、インディペンデントレーベルのものであるかを気にかけてはいない。
  5. (訳注:海賊行為によって)レコード会社が収益を損ねることで、リスクのある「アンダーグラウンド」なアーティストに投じる資金をさらに減らし、American Idolのスターのような「鉄板」により投資する傾向を強める。
  6. ISPはしばしば、彼らのサービスに加入するメリットとして音楽を広告するが、それは広範な著作権を侵害する音楽の交換を促進するものである。
  7. アンチ著作権運動は、仕事、輸出、税収や経済成長を生まない-これらの運動は主に、商業的な世界をほとんど知らない権威ぶった輩によって構成されている。
  8. 海賊行為は貧困に起因しない。南京大学のZhang教授は、海賊製品を購入した中国市民が中流、または高額所得者であることを明らかにしている。
  9. オーストラリアの反海賊行為グループの最近の研究によると、多くの人々は著作権を侵害する違法を悪いと知りつつも、それを取り締まる法律ができるまでは止めようとはしないようだ。
  10. P2Pネットワークは新しい音楽を発見するための場ではない。違法ファイル共有において最も共有されているのは、ポピュラーミュージックである。

うーん、一部は理解できるけれど、一部は不都合というか、共通認識や事実のような気もするけれど・・・。

1. に関しては、ちょっと微妙かも。まぁ、「フリーミュージックのレトリックを掲げているけど、本当の目的は海賊行為を利用して、利益を上げたいだけなんだ、ユーザは騙されているだけなんだよ」、といったところだろうか。本体が海賊党であることを考えると、ちょっと弱いかもしれない。

2. に関しては、不都合も何も事実なだけのような気がする。むしろ、AllofMp3がROMSとはなから結託している、裏で繋がっていたんだ、といったほうが不都合な真実って感じがする。

3. に関しては、誰に対して不都合なのかはよくわからないけれど、この側面は確かにある。ギャングやテロリスト、日本では暴力団の資金源になっているというのは現実にある。路上で海賊版のCDRなんかは買わない方がいい。

4. に関しては、ユーザに対してのものだろう。一部のユーザはメジャーアーティストは儲かってるんだからいいだろうてきな考えを持っているが、実際にはそれほど儲かっているわけでもないインディペンデントアーティストの楽曲だって共有しているじゃないか、という批判だね。確かに、これは痛いとこつかれた人もいるかもしれない。

5. に関しては、馬鹿馬鹿しいとしか言えない。そもそも、失われた80年代をはじめとして商業主義に走りすぎるのは海賊行為に関係のない音楽業界の安易な戦略のせいだろう。刹那的な利益を求め、失敗がかさんでいることにまだ気づかないのだろうか、それとも責任転嫁しているのだろうか。

6. に関しては、これはISPに対する圧力といった側面が大きい。

7. に関しては、そもそもアンチ著作権運動が商業主義的な発想とは相反する面が大きい時点で、それほど意味のある指摘ではないかと。文化を主張する人達に、お前たちはビジネスの何たるかを知らない、といったところで話がかみ合わないわさ。むしろ、音楽ビジネスがあるおかげで、リスナーに音楽が届く、ということを主張した方がまだ身のある話のような気もする。

8. に関しては、言わんとしていることはわかるのだけれども、そもそも中国の貧困層がPCやCD、DVD、VHSデッキを持っているか、という疑問もある。それらを所有する人を対象とした調査結果なのかもしれないけど。ただ、先進国においても海賊製品の利用や海賊行為は依然として収まっておらず、裕福であることが、海賊行為とかかわりを持たないということとは関連しないといえるだろう。ただ、貧困によって海賊行為が促されるのも事実。両面を考えるべき問題だろう。

9. に関しては、それはいえてるかも。むしろ米国大学生の例を見ていると、自らにその火の粉が降りかかってくるまでは止めないのかもしれない。それをどうするか、というのは1つの問題だろうね。ただ、これって不都合な真実?

10. に関しては、新しい音楽を発見する場でもあることは認めたい。ただ、その方法として、ほぼ著作権侵害が絡んでいるわけで、その意味では不適切かと。ただ、IFPIの主張するように、そのような新たな音楽との出会いの場というよりは、メジャーアーティストの楽曲が氾濫しているというのも事実だろう。一部の、新たな音楽との出会いの場である、と主張する人にとっては耳の痛い話かもしれない。

と、それぞれ否定的に見てたけれど、全てが全て否定しきれるのもではないなとも思う。少し的を外しているようなのもあるし、完全にOBなものもあるが、中には問題として考えなければならないものも多い。

個人的には、海賊たちにはこれに対して音楽業界の10の不都合な真実ってのを掲げてほしいところ。10で収まるかどうかはわからんけど。

関連エントリ
IFPI、ISPが音楽の違法ファイル共有を促進していると非難

Trackback

Trackback URL
http://peer2peer.blog79.fc2.com/tb.php/490-76812e03

Comment

Comment Form
公開設定

プロフィール
heatwave Author
:heatwave

RSS Jamendo twitter tumblr Creative Commons Attribution 2.1 Japan
ブログ内検索
記事リスト
最新の記事
全記事一覧
他所で書いてるブログ

P2Pとかその辺のお話@はてな

アーカイブ

カテゴリー
最近のコメント
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。