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豪州ISP、P2Pトラフィック過多により料金を値上げ、P2Pフィルタリングシステムの導入をアナウンス

Internode.jpg 世界中のISPがP2Pによるトラフィック問題に頭を悩ませている。前回のエントリでのDTIのように、ISPがP2Pファイル共有によって生じるトラフィックを抑制したり、遮断したりという帯域制御による解決を図っているというのも世界的な流れとしてある。その流れに沿った出来事として、オーストラリアのISP Internodeが、P2Pファイル共有によるトラフィックを抑制するためにP2Pフィルタリングシステムの導入を模索しているようだよ、というお話。また、それに加えて、P2Pトラフィックによるコストの問題から、ハイエンドブロードバンドサービスの最大30%の値上げにも踏み切っている。

原典:AustralianIT
原題:Internode ponders P2P filters
著者:Andrew Colley
日付:June 05, 2007
URL:http://australianit.news.com.au/story/0,24897,21853338-15306,00.html

豪州アデレードに拠点を置くISP Internodeは、そのネットワーク内におけるP2Pインターネットトラフィックの激増を抑制するため、フィルタリングシステムの使用を検討している。

InternodeのプロダクトマネージャのJim Kellettによると、同社はハイエンドのブロードバンドサービスの料金を最大30%値上げすることをアナウンスし、 また、その利用についてもInternode規定のダウンロード量を上回った際の罰則を儲ける予定であるという。

現在のInternodeの帯域制御ポリシーとしては、ダウンロードが規定の量を超えた時点でその速度を低下させるというシステムを設けている。しかし、同社はそのようなシステムが加入者に悪用されている、と主張する。今後、そのような悪用をする加入者に対しては、追加的なアクセス制限、強制措置を考えているとKelletは語る。

現時点では、その追加的なアクセス制限や強制措置を明確に規定してはおらず、検討中であると語っているが、速度低下以上のものとなると、アクセスの停止や、超過料金の徴収などが考えられる。まぁ、それでも冒頭にあるようにフィルタリングシステムとあるのだから、特定P2Pプロトコルの遮断などもあるのかもしれない。

また、ハイエンドブロードバンドサービスの値上げについても、回線確保のコストが低下してはいるものの、BitTorrentなどをはじめとするP2Pソフトウェアによる映画や音楽の共有によって生じるトラフィックの増大には追いついてはいないため、としている。つまり、P2Pファイル共有によって生じたトラフィックのツケは自分たちで払えというところだろうか。

また、この記事で非常に興味深いところとして、

iiNetの 常務Michael Maloneは、オーストラリアでのYouTube利用者の増加や、ゲームコンテンツの需要の増大が、近年の帯域消費の激増の原因であるという。

「P2Pは常に重要な要因として挙げられます。かつてそれは音楽やゲームによって利用されていました。そして現在は、ビデオや映画による利用へと移行しつつあります。」とMalone氏は語る。

と、最近のトラフィック事情の分析にも言及されている。P2Pが莫大なトラフィックを生み出している、というのは以前も現在も変わりないが、それに加えて、YouTubeやゲームコンテンツによってさらにトラフィックが増大している、という感じだろうか。また、常に主たる要因とされるP2Pファイル共有も、以前の音楽やゲームが主だった利用から、ビデオ・映画の共有といった主に流通するコンテンツのサイズの変化によっても、トラフィックの増大が加速しているといえるのかもしれない。

このようなトラフィックの増大による問題は、P2Pだけの問題でもなくなりつつあるかもしれない。また、多くのBitTorrentクライアントに実装されている暗号化によってP2Pによるトラフィックであると特定することも困難であるのかもしれない。そう考えると、DTIの従量的な規制というのは、ある意味ではISPにとって理想の帯域制御なのかもね。まぁ、P2P対策というのを建前にできるという部分もあるけど。

関連エントリ
DTIの帯域制御は「本当に」アップロードだけ?
ISPのP2Pトラフィック規制を暗号化で回避することの是非
都合の悪いトラフィックを塞ぐだけの対策は通用しない時代が来る?
ネットワーク中立性は、BitTorrentの抑制の終焉を意味するのか?

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Comment

けんけん | URL | 2007.06.24 09:10 | Edit
こんにちは。豪州在住のものです。この規制をはじめたISPを利用しております。いままで毎月8GBの利用で4000円ちょっとだったのですが、来月からはお値段変更無しで5GBに減らされてしまいます。:-(
さて、豪州のネット環境は日本や米国とは異なりやや特殊な環境にあるかと思います。1.英語圏なので米国や英国のコンテンツをそのまま楽しめる。 英国や米国からのトラフィック大。2.人口が2000万しかいないので独自のサービスを展開させ、成り立たせることは難しい。よって、米国や英国のサービスへの依存度は大きい。3.島国(サイズは大きいですが)なので、ファイバーなりケーブルを引く必要があるが、距離的な問題でコスト高になる。4.半官半民の電話会社が事実上データサービスを牛耳っている。
いくつかの状況は日本にもあてはまるかと思いますが、参考までにコメントさせていただきました。
heatwave | URL | 2007.06.26 12:48 | Edit
けんけんさま

コメントありがとうございます。非常に興味深い内容で、いろいろ考えさせられました。それぞれの要因についてご返信させていただきたかったのですが、かなりの量になりましたので、あらたに1つのエントリとしてあげさせていただきました。是非ともお読みいただけたら幸いです。
http://peer2peer.blog79.fc2.com/blog-entry-530.html

何か問題がありましたら、ご遠慮なくご指摘くださいませ。
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