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Cisco、P2PキャッシングベンダーのOversiに投資

Oversi Ciscoが、ISP向けP2Pキャッシング、コンテンツデリバリー技術の開発企業Oversi(イスラエル)が行った800万ドルの資金調達の第2ラウンドに参加したよ、というお話。ISP向けのP2Pキャッシングといえば、その有効性が議論され、おそらくトラフィックを軽減してくれるだろうとすら言われながらも、結局は導入される兆しはない。その一番の原因は、やはり最もトラフィックを生み出しているであろうP2Pファイル共有の著作権に絡んだ問題かと思われる。

Oversiの戦略および法務統括責任者であるNimrod Koslovskiによると、この資金調達ラウンドにシスコが参加したのには、複数の理由があるのだという。Koslovskiは以下のように語っている

第1に、彼らはP2P市場を理解しようとしており、彼らは、P2Pにおける品質安定メカニズム、そしてその安定した品質を支えるためのキャッシングメカニズムの必要性を認識しています。
第2に、シスコはP-Cubeを買収し、ISP向けの帯域制御技術を獲得しており、P-Cubeが特定ユーザのコンテンツへのアクセスを制御、遮断し、その一方で我々が、アクセスを許可されたユーザのトラフィックを制御するといった、相補的な運用が可能となります。今回の投資は、シスコが市場に同社の関心がその領域にあることを示しています。

と、このように、シスコが帯域制御および遮断の技術と、P2Pキャッシング技術とを相補的に運用することで、トラフィックの流れをより効率的にしようとしているのだろう、とOversiのKoslovskiは言う。もちろん、これはOversiの手前味噌的な発言でもあるのだけれども、もし、これが本当であれば、シスコがOversiの買収に向かうということもあるかもしれない。

P2Pキャッシングといえば、以前からP2Pトラフィックの負荷を低減される技術として、その利点が議論されていている。特に世界中で莫大なトラフィックを生み出しているP2Pファイル共有においては、その恩恵を非常に受けられると考えられているのだけれども、一方でISPがP2Pキャッシングを行うことで、著作権侵害の主体、もしくは共犯としての責任を負わされる可能性もある。それゆえに、この技術を導入できないでいるという現状もある。以前にはCasheLogic社が日本のISPにも売り込みをかけた技術ではあるが、おそらく上記の理由で採用されたなかったのだろう。

もちろん、P2Pファイル共有自体が合法的な方法にむけて進んでくれればよいのだけれど、少なくとも現状ではそうなってはいないわけで、帯域制御、遮断という手段のみに頼らざるを得ないのが現状。キャッシュするコンテンツをライセンス関係がクリアされたものだけに限る、としても、結局はP2Pファイル共有によって生み出されるトラフィックは、その大半がライセンス関係が怪しいものばかりなわけで、実用できても効果はない、ということになる。

ただ、そのようなライセンス関係がクリアされたコンテンツによるトラフィックが増大してきた場合には、非常に有効なものとなるだろう。たとえば、JoostやBabelgumのようなP2Pオンデマンドビデオ配信やP2Pテレビ等に関しては、それなりに有効になるかもしれない。

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