スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

アーティストから著作権を譲渡された団体が、アーティストの著作権を保護・拡大すべきだと主張する狡猾さ

これまで、著作権利権の拡大を阻む者、肥大化した著作権に疑問を呈する者は、多かれ少なかれクリエーターの敵としてのレッテルを貼られてきた。まぁ、それは言い過ぎとしても、そのような現在の著作権に疑問を呈する人の望むような変革がもたらされることは、概してクリエーターの創作意欲を削ぐ、として反論されてきている。しかし、現実はどうだろうか、というお話。確かに個々の著作権侵害に関しては、クリエーターが不快感を示したりすることもある。しかし、より大きな枠組み、著作権がどうあるべきか、という段になってはほとんどのクリエーターが声を上げることはない。そこで声を上げているのは、著作権利権を批判する識者とユーザ、そして著作権利権を擁護する関係団体やその提灯持ちだけである。本来、著作権を有するべきクリエーターはそこにはいない。それはなぜかを考えてみると、クリエーターが著作権を持っていない(財産権に限って)、という構造があるというところに行き着く。とすれば、著作権を維持、拡大することが、誰の利益になるのだろうか。

原典:ITmedia News
原題:著作権問題はカネ次第? YouTubeや2次創作を考える
著者:岡田有花
日付:2007年6月18日
URL:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0706/18/news057.html

6月15日、『著作権保護期間延長問題を考えるフォーラム』が「コミケ、2ちゃんねる、はてなセリフと作家と著作権」 と題して公開トークオベントを行った。ここでの主な議論は、一般のユーザであっても一次創作、二次創作に限らずクリエーターとなりうる今、著作権はどうあるべきか、ということが議論された。パネリストは、以下の4名、伊藤剛(マンガ評論家)、神田敏晶(ビデオジャーナリスト) 、 久保雅一(小学館キャラクター事業センター長)、白田秀彰(法政大学社会学部准教授/発起人)。

著作権のあり方に関して、二次創作の問題などが議論され、非常に興味深いディスカッションとなっている(実際には見ていないので、配信が待ち遠しい。主催した『著作権保護期間延長問題を考えるフォーラム』の公式サイトで公開される予定のようだいろいろなご事情から配信はしないようです・・・残念)。ただ、ここではその主題とはちょっと異なる側面から見てみたい。ここでの議論でやはり気になったのは、冒頭の部分だ(もちろん、議論全体も非常に面白いので、是非とも公式サイトでの配信やITmediaの記事を読んでみてほしい)。

権利者が権利を拡大し、ユーザの権利を制限することで、金を得ることを目的としていることは、多くの人が推測するところだろう。この議論においても、そこが突っ込まれている。

 自らが出演するテレビ番組「BlogTV」のコンテンツをYouTubeで無料発信している神田氏は、「YouTubeを利用すれば、リアルタイムでなくても、放送エリア外でも見てもらえる」とメリットを述べつつ、「著作権を主張する人たちは本当に著作物を守りたいのだけなのだろうか。お金を守りたいだけじゃないのか。そうならそう言ってくれればいいのに」と疑問を呈する。

 「神田さんの言う通りで、権利者はお金を守りたいだけ」――白田氏は神田氏に同意し、自らの著作権論を披露する。「著作権制度はお金の問題“だけ”を駆動力に展開してきた。久保さんが言うように、権利者側は商業的作品のパーフェクトコントロールが得られるなら、それが法律によるものでもテクノロジーによるものでも構わないと思っている」

この意見には非常に同意できる。神田敏晶の主張するように、権利者たちは著作物を守りたいというよりは、そこから得られるお金を守りたい、そしてその利益を拡大したい、という思惑の元に活動を行っている。また、白田秀彰の主張に関しても、これまで散々批判してきたDRMというテクノロジーによって、DMCAなどの法律によってコントロールがなされてきたことを考えると理解が容易だろう。さらに言えば、その両者は、決して独立しているわけではなく、法律がテクノロジーにパワーを与える、テクノロジーが法律を促す、といった相互の影響もある。そして、その原動力は金であった。

では、その主張に対して、権利者側のパネリストはどう応えたのだろうか。

 「クリエイターはお金が欲しいから物を作るのではない」――久保氏は、権利者はお金を守りたいだけ、という考え方に反論する。「クリエイターは天才。お金だけですべてを切るのは気持ちの上で受け入れられないし、著作権という個人の権利を、国などが制度で押さえつけるのは問題。個々のクリエイターの思いを大きなテンプレートで決めるのに無理がある」(久保氏)

ここだ、問題はここにある。神田敏晶や白田秀彰が、権利者と呼んだ存在はクリエーターではない。もちろん、完全に含んでいはいないとは言い切れないが、両名が著作権を主張する人、権利者と呼んだ存在は、権利をより直接的に行使する人達のことである。両名は、クリエーターが金のために活動をしているといっているわけではないのだ。なぜなら、クリエーターはより直接的に権利を行使する人達ではない、いや権利を持たないからである。

このような文脈では、しばしばクリエーターの気持ちや願いなどが語られる。それはなぜか。まぁ、言わずもがな、クリエーターを囲い込んでビジネスをしている人達にとって、金の話をされること、することが一番避けたいことだからである。そして、クリエーターの気持ちや願いという美辞麗句を並べることが、彼らの行っているビジネスを隠したまま、人の良心に訴えかけることができるからである。

権利者たち(クリエーターを除く人達)は、クリエーターの権利を守る、拡大することで、クリエーターの創作意欲が湧く、逆に守られない、縮小されることで、創作意欲が減退する、とクリエーターの気持ちを代弁する。しかし、クリエーターの側から直接そのような意見が多く聞こえてくることはない。なぜなら、それによって利益が得られる、守られるのはクリエーターではなく、権利者たちなのだ。

かくして、著作権の維持、拡大によって最も利益を上げる人達が、自らの活動によって利益を拡大しようとしているということについては、語られないのである。特にこのようなやり方は、具体的なレベルではなく、より抽象的なレベルに話を持っていってしまうので、非常に便利でもある。たとえば、著作権保護期間の延長問題などでは、権利者の利益の拡大というのが表に出てしまえば、より具体的な話、つまり、権利者が利益を得ることが、どのように著作権の理念に合致し、文化に寄与するのか、ということを説明しなければならない。まぁ、そんなことは難しいからこそ、気持ちだの創作意欲という抽象的なものを持ち込んでくるのだろう。

さて、ここでなぜ私がクリエーターと権利者を別にして話を進めてきたか、という点について述べてみたい。上述したように、クリエーターは直接的に権利を行使する立場にないということについてである。

現実的に、クリエーターがどの程度自身の著作物についてコントロール可能であるかについては、彼らを取り巻く環境を見てみると良くわかる。といっても創作全般に知識があるわけでもないので、ここでは多少知っている音楽業界のレコード製作/販売の例を挙げてみる。

音楽業界で著作権に関わるプレーヤーは多い。まず、創作の主体としてアーティスト、それをマネジメントするプロダクション、アーティストから作品の著作権を譲渡され、著作権管理をする音楽出版社、さらに音楽出版社から著作権管理を信託される著作権管理団体、そして管理された著作物を利用してレコードを製作するレコード製作者(原版権者)、製作された音源をレコードにして販売するレコード会社

ここで注釈を入れると、全てのアーティストが上記のプレーヤーと関わっているというわけではない。もちろん、個人で著作権を管理することもできるし、音楽出版社に権利を譲渡しない人達もいる、またはレコード製作者であり、レコード会社であり、音楽出版社であるなど、複数の役割を持つプレーヤーも存在する場合など、非常に複雑。とりあえず理解を容易にするために、一般的な役割として、簡単に整理してみよう。

アーティスト

著作権者と著作隣接権者(実演家)、もしくはその両方の人達がいる。主に創作の主体となる(法的に、という意味ではなく)。著作権者としては、ほとんどの場合、その著作権に関しては音楽出版社と著作権譲渡契約を結び、音楽出版社から印税を得ることになる。実演家としては、プロダクションとマネジメント契約を結び、専属料(給料)を得る。また、実演家としては、著作隣接権に関して、レコード制作者と専属実演家契約を行い、実演による印税を得る。一部では、印税はプロダクションが得る場合もあるらしい(その辺の契約関係の知識については曖昧・・・)。

プロダクション

芸能事務所、などといえば通りがよいだろうか。レコードの製作やCM、出版物、テレビ、ラジオへの出演などをマネジメントする。主に、実演家としての側面をマネジメントすることになるが、アーティストが著作権者と実演家を兼ねている場合には、両方をマネジメントすることもある。要は著作権管理に対しても口を出すこともあるということ。

音楽出版社

著作権者から権利を譲渡され(委託ではない)、それを管理し著作権使用料を得る。著作者は譲渡の見返りとして(譲渡契約に規定された割合で)印税を得る(著作権使用料ではない)。一括譲渡ではなく、複製権、演奏権、上演権、公衆送信権、貸与権など、個々の権利を選択して譲渡することもできる。ちなみに、譲渡された場合、音楽出版社が著作権者になり、アーティストは著作者となる(少なくとも財産権においては)。この著作権譲渡契約のアーティスト側としてのメリットは、煩雑な著作権管理を行わずに済むこと、プロモーションなどを行ってくれること、等があげられる。デメリットとしては、著作権を譲渡してしまっているので、著作権者としての権利を行使することができない、ということ。もちろん、譲渡した権利に限った話ではある。

著作権管理団体

JASRACやイーライセンス、ジャパンライツクリアランスなど、著作権を信託され、管理する団体。著作者個人として信託することもできるが、一般的には音楽出版社から信託される。信託された権利に応じて使用許諾について管理を行い、著作権使用料を徴収する。手数料を差し引いた著作権使用料を、信託した著作権者である音楽出版社や個人に支払う。

レコード制作者(原盤権者)

レコードの原盤を作る、というとわかりにくいかもしれないが、作詞、作曲された著作物をを実演家に実演させることで、楽曲を制作する、というとわかりやすいかもしれない。(音楽出版社を兼ねている)レコード会社がこの役割を担うことが多かったが、最近では、音楽出版社を兼ねているプロダクションや放送局などが原盤制作に関わることも増えてきている。スタジオ使用料など原盤制作にかかるコストを引き受ける。著作隣接権者としての権利を有する。制作された原盤を利用したレコードの製造に際してはレコード会社に複製権を譲渡し、原盤印税を得る。

レコード会社

レコード制作者(原盤権者)から、楽曲の複製権を譲渡されることで、CDをプレスし販売する。販売等に応じて、その利益から原盤印税および著作権使用料を支払う。

参考にしたサイト
著作権のひろば - 音楽アーティストの著作権
Hatena Group Dictionary - 音楽出版社の収益と構造
Net Sprout Music - 著作権法ってだれのためのものでしょう?:前編
Net Sprout Music - 著作権法ってだれのためのものでしょう?:後編
Knowledge Village - CD一枚で印税はどれくらい貰えるの?
JASRAC Park - 作詞家・作曲家・音楽出版社とJASRAC
著作権情報センター - 著作隣接権とは?
個人主義 - レコード業界と著作権

とまぁ、本当に簡単に説明するとこんな感じ。上述したとおり、何役も兼ねるプレーヤー(グループとしてね)もあるので、一概にこれがそのまま当てはまるというわけではないかもしれない。参考までに、ということで。上記の参考サイトの一番最後の「個人主義」というブログには、上記のプレーヤーたちの権利とお金のフローが実にうまく図示されており、私自身の理解の助けともなった。是非とも見てみてほしい。

と、このように見てきて多くの人が思われたかもしれない。アーティストって著作権を持ってないんだ、と。もちろん、音楽出版社とそのような契約を取り交わしていない限りは、著作権を保持し続けられるのだけれども、よっぽど自身のわがままの効くアーティストや権利意識を持つアーティストでもない限りは、そうすることはないだろう。

まぁ、お金に関しては、著作権使用料の代わりに印税を手にすることができるわけだし、プロモーション等の効率、わずらわしさからの開放を考えると、それほど悪い話ではないのかもしれない。ただ、アーティスト本人が自分の望むような著作権のコントロールを行おうとした場合、たとえば楽曲をweb上で無料配信したい、と願ったとしても、それをコントロールする術はない。なぜなら、アーティストは著作権を持たない(財産権に限ってね)。いろいろを決定できるのは、著作権を保持する音楽出版社、原盤権を持つレコード会社(or レコード制作者)ということになる。

Spitzなども、自らの手元にない音源が一人歩きし、全く彼らが関与することなく(事務所も知らなかったようで)、望んでもいないベストアルバムの発売を決定されてしまったという経緯もある。当時彼らのそれを止める術は全くなかったわけで、果たしてアーティストが自らの作品をどの程度コントロールできるのか、という疑問に対しては、全くなかった、という答えしかでてこない(ちなみに、タイトルを『Recyle』としたのもかなりの皮肉を込めてのもののようで。ただ、最近になって彼ら自身が納得ずくのベストアルバムを出すことで、売れた時期の楽曲だけを寄せ集めさせられた『Recycle』を封印した模様。)。また、YMOも不本意なリリースをとめられない現状に対して、謝罪をするためのサイトを公開し続けている。この辺に経緯に関しては、『音楽配信メモ』の記事を参照してみてくださいな。

また、自身の楽曲が廃盤になっていることで、自身の音源をファンに届けられないと憂いていたHeatwaveの山口洋は、iTMSならばコストがかからずに配信できるだろうと、当時契約を交わしていたソニーにiTMSでの配信を求めたものの、当然拒否。その際、山口洋は、音楽配信という低コストでの販売ができるのだから印税等の契約も異なる条件に、ということも要求したのだけれども、それも裁判の末に却下されている(さらにSonyの音楽配信サービス『mora』での配信も停止させられた)。その辺の経緯は、彼のブログにて記されている。また、The Boomも同様に、音楽配信という概念(1997年に導入された送信化可能権のこと)のなかったころの契約を、現在の音楽配信に適用するのはおかしいとして裁判を起こしていたが、それも敗訴している。The Boomのこの裁判については、『駒沢公園行政書士事務所日記』というブログにて解説されている。

さらに別の問題を持ち出してみるが、最近、Hi-STANDARDの難波章浩が、自身のブログで、

警告!
(再三に渡る会議のオファーを完全に無視し続けている為、僕自身の 公式サイトにて訴えます)
PIZZA OF DEATH RECORDSよ!
このまま 原盤権 (共同出資で作られた) を3等分する意思が無い のなら、アルバム『MAKING THE ROAD』は廃盤にするべきだ! Hi-STANDARD は君たちのものじゃない。 これは単なる 金の話じゃなく 、俺の 魂の話だ!!
(曲メロほぼ俺、歌詞は半分、しかし3人共作がハイスタの基本理念。
THAT'S THE BAND, I THINK.. )

という声明を公開している。 これもHi-STANDARDの原盤権を持つPIZZA OF DEATHが、難波を含めたHi-STANDARD3人での会議を渋っていることに起因しているようだ。 もちろん、PIZZA OF DEATHの社長は他ならぬHi-STANDARDの横山健なのだから、彼(または彼の会社)が他の2名のメンバーを寄せ付けないという構図なのかもしれない。もちろん、PIZZA OF DEATHという会社が原盤健を持っているわけで、 それを盾にすれば、難波の抗議など取るに足らない、というところなのだろうか。

上記の出来事を見れば、いかにアーティスト本人にコントローラビリティがないかはお分かりかと思われる。さらに言えば、送信化可能権の問題では、アーティストの利益に関するところでも、彼らの意向など無視されていることもわかる。まぁ、これらの問題の多くは、アーティスト本人(または彼らがコントロールしうる組織)が、著作権、実演家としての著作隣接権、原盤権を手放してしまっていることに起因するのだろう。

もちろん、そのような構造にメリットの存在し、かつ適法・合意の下に行われているのだから、それは仕方がないじゃないか、当然じゃないか、と思われるかもしれない。音楽出版社が存在するおかげで、(たとえ著作権を譲渡しようとも)アーティストは自身の作品をより多く売る可能性が高まるし、レコード制作者が存在するおかげで、(たとえ原盤健を握られることになっても)制作かかるコストを全負担するというリスクを回避すること、制作者の持つノウハウを活用することもできる。お互いに利益を上げるためには、ある程度アーティスト側にも譲歩してもらわないと、というのも理解できる。

でもね、それなら「著作権という個人の権利を、国などが制度で押さえつけるのは問題。」などというのはどうかと思うのだ(突然、話を最初に戻して申し訳ない)。もちろん、 久保雅一は二次創作等に関わる文脈でこういったのだろうけれど、では、国や制度以上に、コンテンツ産業のシステムが著作権という個人の権利を押さえつけてはいないのか、と。

著作権保護期間延長議論でも、アーティストの創作意欲を高めるために(または削がないために)、とか、彼らの利益を高めるために、といった主張をする権利者自身が、この有様である。著作権の保護期間を20年延長することと、権利者たちがアーティストを囲い込み、制限していていることのどちらが、アーティストの創作意欲や利益に影響しているだろうか。

もちろん、コンテンツ産業のこのような構造を完全に否定するものではない。メリットがあればデメリットが生じるのも致し方のないところもある。多額の金やリスクが関わるビジネスである。それぞれに不利益を分担し、それぞれが利益を上げられる構造という側面もある。しかし、そのためにアーティストの権利が譲渡され、彼らのコントローラビリティが存在せず、それによってアーティスト自身に不利益(経済的なものに限らず)が生じているのも事実である。

自らの利益を拡大するときにのみ、アーティストの権利だ、とか、創作意欲を高めるはずだ、と主張するのはいかがなものかと私は思うのだ。本当にそれを望むのであれば、まず先に彼ら自身にできることをすればいい。アーティストから権利を奪うのではなく、アーティストに権利を保持させ、彼らから利益を得るという構造に作り変えればいい。そこまで極端なものではないにしても、いくらでもやりようはあるはずである。しかし、そんなことを彼らは言い出さない。なぜなら、彼ら自身の不利益に繋がる可能性があるからだ。

アーティストの創作意欲を高めるために、アーティストの利益を高めるために、アーティストの権利を高めるために、権利者たちはいかなる負担をも負おうとはしない。その負担を負うのは、彼ら以外の誰かでなければならない。それが彼らの発想だ。まぁ、アーティストの利益と称して、実質的には彼ら自身の利益を高めたいだけなのだから、さらに始末に終えないのだが。

結論を言えば、自分たちがいつも食い物にしている人達を、自分たちの利益を拡大するために、ダシにすることを止めろ、創作意欲だの、権利を守れだの言うのであれば、まず自分たちでできることからやれ、ってところです。

最後に、ここで述べられたことに関して、私自身の不勉強さ、不理解によって、誤解を招く表現や誤認識、明らかな誤りがあるかもしれない。そのような箇所を見つけられたら、是非ともご指摘願いたい。また、後半で述べた音楽業界の構造が、そのまま他のコンテンツ産業にも当てはまるかどうかも明確には言えない部分がある。個人的な意見としては、どの分野でも同様の構造があるだろうことは認識しているが、詳細を知らないので、深く考えることはできなかった。その点についても、ご指摘、コメントいただけるとありがたい。

なお、このエントリ中に出てくる方々の敬称は略させていただいた。

Trackback

気づかないウチにあなたのまわりに闇が迫っているのかも
ITmedia News:著作権問題はカネ次第? YouTubeや2次創作を考える (1/2) P2Pとかその辺のお話 アーティストから著作権を譲渡された団体が、アーティストの著作権を保護・拡大すべきだと主張する狡猾さ 著作権はややこしい。ましてネットが普及してから権利の行方は深い闇の
2007.07.02 23:09 | ポッドキャストとけものみち「BONCHICAST Log」
Trackback URL
http://peer2peer.blog79.fc2.com/tb.php/532-10861c82

Comment

ちん | URL | 2007.07.01 21:29 | Edit
いつも拝見して勉強になってます。
今回の記事大変素晴らしいです。著作権まわりの問題、特に業界がらみの話はややこしくなかなかわかりにくいのですが、権利者側と利用者側の議論のすれ違い(すり替え)がよくわかりました。ありがとうございます。またアーティストの自立の新しいモデルの象徴と思っていた(好きでした)Hi-STANDARDがしばらく見ない間にそんなことになっていたとは知りませんでした。ちょっとショックです。

>ちなみに、譲渡された場合、音楽出版社が著作権者になり、アーティストは著作権者となる
ここはこれであってますか?

また為になる話きかせてください。ありがとうございます。
heatwave | URL | 2007.07.04 00:11 | Edit
ちん様

こんばんは、コメントありがとうございます。
ご返信が遅くなってしまい申し訳ありません。
まず、ご指摘いただいた点ですが、私の誤りでありました。
早速訂正させていただきました。ご指摘ありがとうございます。

Hi-STANDARDの件については、私も同様にショックでした。
ただ、アーティストの自立としての新たなモデルであったからこそ、
このような困難な状況になっているのかもしれません。
しかし、そのような問題を提起したこともまた、新たなモデルゆえの
葛藤でもあると思うのです。

やはり、音楽ビジネスは複雑です。複雑でありなながらも、
何か問題が生じない限りは、なかなかそれが表面化しない、という
状況も存在しうるのだと思います。

ビジネスと創作がうまく噛みあい、たまに問題が生じる程度なら、
それはそれであるべき姿なのかもしれません。しかし、現状を見る
限りでは、ビジネスにご熱心になりすぎるあまり、創作や
それを支える環境がおろそかになってはいないか、という
疑問も生じます。

さらに、音楽を取り巻く環境も、そしてテクノロジーも以前のモデルに
当てはまらないくらいに変化を続けています。
でも、音楽業界を見るにつけ、せっかくのチャンスに無理やりに
既存のモデルを当てはめていることで、(殺すとはでは言いませんが)
うまく活用できてはいないでしょう。個人的なイメージとしては
せっかく高速道路が出来たのに、そんな速い速度で走りたくないよ、
といった具合に、高速道路の制限速度を下げようとしている、
そんな感じです。勝手に鈍足で走るならいいのですが、それに周りを
付き合わせようとしている、といったところでしょうか。

良い面、悪い面、両方ありますが、インターネットによる音楽配信は、
これまでの音楽ビジネスを見直すいい機会だと思うのです。
音楽業界も、アーティストも、そしてリスナーも。

ちん様のポッドキャスト、楽しく拝聴させてもらってます。
これからも、楽しませてくださいね。
Comment Form
公開設定

プロフィール
heatwave Author
:heatwave

RSS Jamendo twitter tumblr Creative Commons Attribution 2.1 Japan
ブログ内検索
記事リスト
最新の記事
全記事一覧
他所で書いてるブログ

P2Pとかその辺のお話@はてな

アーカイブ

カテゴリー
最近のコメント
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。