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MPAA、ビデオ共有サイトの違法コンテンツへのリンクサイトを著作権侵害を助長しているとして提訴

MPAA MPAAが違法アップロードされた動画へのリンクを掲載しているサイトを著作権侵害の助長行為で訴えたよというお話。これまでは、著作権団体 vs. ビデオ共有サイトという構図で裁判や駆け引きが行われているけれども、新たにリンクサイトもそれに加わる模様。これらのビデオリンクサイトは、ビデオ共有サイトに違法にアップロードされたコンテンツへのリンクをカテゴライズし、より容易にそれらコンテンツにアクセスできるようにしている。彼らの主張としては、著作権侵害を行っているのは、自分たちではない(つまり、ビデオ共有サイトやアップロードしたユーザが著作権侵害を行っている)のであり、自分たちはリンクを張っているだけだ、という感じ。まぁ、わからないでもないけれど、無視できないほどに派手にやってきたのだから、後は戦ってその主張を貫くしかないんじゃないの?と思ったりもする。で、これ、日本でも結構問題になっていて、その辺がどうなりそうかな、というのも考えてみる。

原典:ITmedia
原題:映画業界、違法コンテンツへのリンク集サイトを提訴
著者:ITmedia
日付:2007年06月28日
URL:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0706/28/news034.html

 米国映画協会(MPAA)は6月27日、2つのWebサイトを著作権侵害の助長行為で提訴したことを明らかにした。

 被告のYouTVpc.comとPeekvid.comは、インターネット上に無許可掲載されている著作権付きコンテンツへのリンクを集めたサイト。MPAAは、これらサイトはネット上の侵害コンテンツへのリンクを分類し、インデックス化することで大規模な著作権侵害を助長し、また侵害行為から利益を得ていると主張している。

(中略)

  PeekvidのWebサイトには「当サイトはいかなるコンテンツも置いておらず、リンクをインデックス化しているだけ」と記されており、リンクを掲載しているだけなので違法ではないというスタンスのようだ。

今回のこの措置の背景には、このようなリンクサイトが増殖していることがあるのだろう。おそらくは、そのようなサイトに対する牽制として、訴訟を起こしたのだと思われる。MPAAからのメッセージを代弁すれば、「次はお前の番だ!」といったところだろうか。

このようなリンクサイトというのがどのようなものかを知らない人のために、少し説明をすると、彼らはYouTubeやDailymotion、その他のビデオ共有サイト上から、違法にアップロードされたコンテンツ(たとえば映画やテレビ番組『24』とか『Lost』とかね)を収集し、それをインデックスする。彼らのサイト上にwebプレーヤーを貼り付ける。確かに表面上は彼らのサイト上でそれらのコンテンツを視聴できるわけだけれども、そのコンテンツは実際にはビデオ共有サイトが供給していることになる。

実際にPeekvidを見てみよう。

 Peekvid

これはテレビドラマカテゴリーなのだけれども、これを上位カテゴリとして、さらにコンテンツごとに下位カテゴリを儲けている。これらの下位カテゴリを選択すると以下のようなページが表示される(Lostを例としてみた)。

Lost

とこのような感じで、下位カテゴリにはエピソードごとのビデオリンクが表示される。それぞれのリンクをクリックすれば、お目当てのコンテンツが視聴できるという仕組みだ。もちろん、webサイトに埋め込まれたプレーヤーで視聴することになる。

今回被告になったYouTVpc.com、Peekvid.com以外にも同様のサイトは、大手としてはAlluc.org、VideoHybrid.com、TVlinks.co.ukなどがあり、より規模の小さいものとしては、数え切れないほど存在する。。このようなサイトが増殖している背景としては、著作権侵害へのフリーライドということが挙げられる。彼らは、私がアップロードしたのではない、私がストアしているわけではない、ただ、リンクを張っているだけだ、と主張する。Peevid.comもそう主張している。

しかし、MPAAがそれをそうやすやすと認めるわけはないだろう。必ずこのような自体に陥ることは目に見えていたわけで。確かに彼らは著作権を直接侵害する立場にないかもしれない。しかし、ビデオ共有サイト、アップロードしたユーザのどちらが直接的な著作権侵害の責任を負うかは別としても、違法にアップロードされたコンテンツへのアクセスをここまでシステマティックに構築されたビデオリンクサイトが、助長の責任を負わないとは、私ですら断言はできない。

以前読んだ記事で、なんとなく覚えていたのだけれども、リンクを張ること自体は通常合法とされるけれども、それに悪意が存在する場合には、違法と判断されることもあるという。となれば、このリンクサイトに悪意があったかどうかが争われる可能性が高いのだけれども、それを考えると勝算は低いのかなと思ってしまう。著作権侵害されているであろうことを知りながら、それらに容易にアクセスするためのゲートウェイを提供しており、さらにその広告収入から莫大な利益を得ているという(まぁ、どの程度を莫大というかは推測できないけど)。それが直接悪質さと結びつくかどうかはわからないが、それほど印象の良いものではないだろう。それに、MPAAを真っ向から法廷闘争に立ち向かえるほどの資源があるかどうかもわからないしね。

さてさて、これを日本に当てはめてみると、サイトとしてそのようなリンクを大量に、かつシステマティックにカテゴライズして、違法コンテンツへのアクセスを容易にしているサイトは少ないだろうが(私は見たことはないが)、一方でブログでは、YouTubeやDailymotionに違法にアップロードされたコンテンツを、大量に掲載し、カテゴライズしているものを数多く見かける。

「俺の愛してやまないアーティストがこんなシングル出したんだぜ!」的なイレギュラーなビデオのリンク(or プレーヤー)を貼り付けている程度であれば、お目こぼしもしてくれるのだろうが、上記の記事にあるような、より違法コンテンツへのアクセスを容易にし、そのリンクの数が大量で、そしてそれによって利益を得ている、ってところは、悪質とみなされて何らかの措置が取られてもおかしくはない。

まぁ、それでもいきなり、さぁ裁判だ、とまではいかない気もする。特にこれといった証拠があるわけでもないけれど、おそらく日本の著作権団体は、一個人を相手にした民事訴訟を行うってのは、それほど好んではいない感じがする。たとえ、裁判に打って出るとしても、自らが前に立つというよりは、一歩引いていられる刑事訴訟を好むのかなと。その後に民事訴訟を行うのであれば、刑事訴訟のインパクトのおかげで、印象の悪化を防げるしね。

一方で、刑事訴訟に打って出るとしても、そうなれば自分たちだけで何とかなる話でもなくなる。間に警察、検察をはさむことになるわけだしね。望むように話を進めることも難しいだろう。時間もかかりそうだし。となれば、著作権団体が率先して活動しうるとすれば、そのようなブログを運営する個人に対して、直接「啓蒙」していく、ということが考えられる。もしくは、それを飛び越えて、サービスプロバイダやホスティング会社に当該のユーザへのサービスを停止するよう訴えていくとかね。

まぁ、それでも訴訟はない、って断言しているわけではないから、話半分で聞いてね。後々になって訴えられたからって、怒っちゃやーよ。というか、著作権侵害にフリーライドして、自分だけ安全圏にいようってのはやはり無理。もしそれを望むのであれば、もっとアンダーグラウンドなところでやらなきゃ。現状、日本でも「自動公衆送信権侵害のほう助」に問える可能性があるといわれているのだから、目立ちすぎればその可能性を試される側になりかねない。何事も、ほどほどにしていればいいのだけれども、中にはレッドゾーンに突入していく人達もいる。それで割を食うのがその人達だけ、というのならいいのかもしれないのだろうけれど、実際には彼らと同じように他のユーザも割りを喰うことになる。良きにせよ、悪きにせよね。

五里霧中の状態にあったインターネットも、良くも悪くもその霧が晴れてきている。グレーであったものがいつまでもグレーのままであり続けることは難しい。いつか白黒つけるときがくるだろう。今がそうだというわけではないが、潮時を間違えれば、その渦中に巻き込まれることになる。いつもだったら、コンテンツ産業もここまでのニーズがあるのにいつまで海賊に遅れをとり続けるんだ?とでも言っているところではあるけれど、もし、日本でこんな裁判が起こったら・・・と思うと結構怖いなぁと思うのですよ。

著作権団体にしてみれば、このようなリンクが著作権侵害の幇助として、絶対に認められなければならない。もし、それに失敗すれば、更なるカオスが待っているのである。そう、絶対に勝たなければならない訴訟になる。

IF、の話でしかないし、考えすぎなんだろうけれど、それに一個人が巻き込まれたらどれほど大変なことになるか、と思うとね、やっぱり心配になる・・・。そのようなブログを運営している人達が、まだまだ未来の方が多い人達なんだろうなぁって考えるとね。

関連エントリ
「私がアップロードしているわけではない」:現代の海賊はフリーライドと責任回避を背景にしている?

関連リンク
「YouTube人気動画リンク集」は合法か - ITmedia

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