P2PTVサービス、VeohTVのレビュー:Joostのライバルになる?
VeohTVのインビテーションがきたよ、というお話。VeohTVについては、とっくに紹介していたつもりになっていたのだけれども、どうも過去のエントリを見てみても存在していない。で、よくよく考えたら、書くだけ書いてあげてなかったと言うオチ。結構時間かけたんだけど、実際に試せるとなると、もはや無用の長物。グダグダいうよりも試してみるのが一番ってことで、早速レビューしてみる。
さて、現在VeohTVではベータユーザを募集中。結構早い時期に申し込んだのだけれども、インビテーションメールが届いたのは、それよりだいぶ経ってから・・・。ということで、これから登録希望する人は気長に待った方がいいかも。
Veohから届いたメールには、ダウンロード先のリンクと、登録のためのコードが記載されていた。とりあえずはダウンロードしてインストールする。コードは後々使うらしい。
セットアップまでは順調に進めたのだけれども、ここで2つほど気になる設定が。
ここで、IEまたはFireFoxのプラグインのインストールをするらしい。ブラウザ上でビデオ共有サイトなどブラウジングしている最中に、気にいったビデオをダイレクトにVeohTVのライブラリに入れてくれるらしい。別に必要ないかなと思ったけれど、とりあえずFireFoxだけを選択することにした。ちなみに、この機能は未だにどう使うのかわからないので、以下のレビューではこれ以上かたることがない・・・。使い道がわかったら教えてね。
次に設定を進めると、VeohTVが情報収集してもよかですか、というプライバシーポリシーに関して。ここではVeohTVがレコメンデーションを行うためにユーザ履歴が必要なんだぜ、みたいなことが書かれている。まぁ、確かにそういう風にも使われるのだろうが、本当の目的な効果的なCM提示&ユーザの動向のトラッキングをしたいのだろう。その辺はあまり気にしないのと、後で変更できると書いてあるので、素直に「Yes」を選んだ。
セットアップが終わり、VeohTVが起動する。最初はレジストから始まる。いろいろ説明が書かれているけれど、それほどたいした情報でもないので、Registerに進む。
まぁ、そのまんまで希望するユーザ名、メールアドレス、パスワード(たしかemailで届いたコードだったかと)、パスワードの確認を入力してRegisterで完了。ユーザ名が被っていたら、別の名前を入力するよう求められる。完了すると、クライアントが起動する。
と思いきや、なんかノーティスが表示された。Veohサイト上からダウンロードしたいなら、今起動中のブラウザを全部閉じて、再起動しろ、みたいなことが書かれている。とりあえず、指示に従ってみた。従わないとどうなるのかはよくわからない。
これが開始画面。それぞれの簡易な説明としては
- My Favorite:お気に入りのチャンネルや動画をここに格納できる
- Recommended to You:おそらく未実装。いずれ、ダウンロードや視聴を繰り返していると、それに基づいてVeohの側から適当にレコメンドしてくれるところ(だと思う)
- Channels:視聴可能な番組が詰まっている。なかなか多くてビックリ。
- Search:検索ができる。Veoh、Yahoo!Video、Google Videoから検索し、その結果を表示してくれる。VeohTV上での視聴が可能。
- My Library:ダウンロードしたコンテンツがここに表示される。なお、ダウンロード先は、インストール時の設定、または(menu>)Options>Settings>Downloadタブで設定可能。
- Options:各種設定が可能。それなりに、細かい設定ができる。
- Exit:終了
では、それぞれの機能を以下に紹介しよう。
My Favorite
とりあえず、最初は当然のことながらFavoriteは登録されていないので、空っぽ。チャンネルからお気に入り登録されたものが、個々に表示される。チャンネルをお気に入りに追加すると、以下のように表示される。
VeohTVには、数多くのチャンネルが存在するので、このようなお気に入り機能でショートカットできるのは良いかもしれない。もし、お気に入りから外したくなったら、当該のチャンネルのオプションからRemoveできる。
Recommended to You
現在では、実装されていないのか、まだレコメンドできるほど、私の情報がストックされていないのかは不明だが、今のところは機能していないこのレコメンド機能。
Coming Soonってのは、もっと利用すれば表示されるよ、ってことなのかな。
Channels
ここがVeohTVをはじめIPTVサービス全般にとって重要なところ。コンテンツの質もさることながら、どの程度スムースに見たいと思えるコンテンツにたどり着けるか、が重要となる。このVeohTVは素晴らしい、とまではいかないけど、それなりにいい、というのが最初に使ってみた感想。ただ、Joostのようにカテゴリからチャンネルを選択できるようになるといいかもしれない。現時点では、チャンネルの羅列になっている(その辺はRecommendでカバーできると思ってるのかな?)。
こんな感じでチャンネル一覧が表示される。それぞれに下位の階層を持っており、クリックして下位カテゴリに移動する。
「CBS」を選択すると、提供している番組が一覧で表示される。CSIやサバイバーなど人気のある番組も提供されている。ということで、CSIをクリックして、提供されているエピソードを見てみる。
現在のところ、4つのエピソードが提供されている。1シーズンはもっと多いわけで、順次公開されていくのだと思われる。実際に番組を見てみる前に、気になった「チャンネルオプション」を開いてみることにする。
とこのような感じで、提供されているネットワーク、公開されているビデオの数、最終更新、解説などが表示される。上述したお気に入りへは、ここの左欄の『Add to Favorites』から登録することになる。お気に入りから削除するときもこちらから。
で、実際に番組を視聴すると、まずCMが表示された。
さぁ、本編開始!と思いきや・・・
このコンテンツは、米国外からは視聴できません・・・とのこと。登録時に、Japanがなかったので、(追記:別エントリ上のコメントで、Japanも選択肢にあるよ、という報告を頂きました。しかもプルダウンリストの上から三番目・・・。単なる見過ごしでした)アラスカ在住と偽って登録したものの(嘘ついてごめんよVeoh)、IPアドレスなどから居住地を判断しているようだ。残念ながらCSIは視聴できなかった。視聴できないコンテンツはバシバシスキップされるようで、広告が流れては、「視聴できません」のループに陥った。
と、このようなことからも、コンテンツの管理は、ダウンロードの可否だけではなく、視聴可能地域などによっても行われているようだ。VeohTVのウリでもあるダウンロードはのちほど。
YouTubeも視聴できるというのもウリだったので、見てみることにした。
視聴は、このVeohTVクライアント上で可能。ただ、このようなクライアント上での再生だと、YouTubeなどのビデオ共有サイトは帯域だけ喰って広告が表示されない、という理不尽な状況にも陥る。とりあえず、サイトへのリンクも画面上には表示されるのだけれども、それだけでいいのかしらね。それとも、何がしかの金銭的な契約を結んでいるのかしら。
Veohサイドとしては、「動画サイトにとって、コンテンツに広告を引き続き埋め込めるなどから、非常にすばらしいことだ」 といっているみたいだけれど、ビデオ内ではなく、webページ内に広告を配置しているYouTubeにとっては、それはちょっと違うというかもしれない。YouTubeがブログやwebページなどにビデオプレーヤーを介して動画を掲載させているのも、それでもYouTubeを引き込めるからだろう。それが可能なのも、webブラウザという一続きの流れがあってこそであり、VeohTVのような専用のプレイヤーでは勝手が違うかもしれない。
さて、続いてはダウンロード機能についてのご紹介。こちらは、当然のことながらダウンロード可能なコンテンツとそうではないコンテンツが存在する。ダウンロード可能なコンテンツは、ポッドキャストとして既に無料で配信されているものも多く、また、ダウンロードされることを見越して、コンテンツ内にCMが埋め込まれているものも多い。
ダウンロード可能なコンテンツには、下矢印のマークが表示され、それをクリックすることでダウンロードが始まる。
上記の画像では、下矢印のマークをアクティブにしている。ダウンロード不可のコンテンツでは、上記のマークは表示されない(黒くなっている)。クリックするとダウンロードが開始される。ダウンロード状況は、Libraryタブの『Download』ボタンを押すことで、見ることが出来る。
Active Peersと表示されているものもあるので、ダウンロードにはBitTorrentを利用しているのかな?Peerが多いほどダウンロードが速そうだが、今回選択したものはPeerが多い割には鈍足だったりする。規制のせい?それはさておき、ダウンロードが完了すると、Libraryタブに移動する。
ダウンロードしたコンテンツはここから視聴することが可能。ダウンロード済みなので、バッファが足りなくなることはない。
画質は、それなりと言ったところ。ブロックノイズが目立つと言うわけではないが、高解像度のディスプレーでフルスクリーン視聴すると結構つらいかもしれない。ただ、決して悪くはない。被写体がいまいちなせいではない。
ちなみに、ストリーミングでの視聴中にも、ダウンロードを選択することができる。プレイヤー下部に下矢印のアイコン(Add to Library)があるので、それを押せばダウンロード登録される。
コンテンツの視聴中に、前の画面に戻りたければ、左下のExitをクリックすると、全画面に戻れる。最初はそれに気づかずに、毎回TOPに戻る羽目に・・・。
コンテンツによっては、購読することも可能。
チャンネルオプションに、Subscribeがあれば登録することが出来る。登録したコンテンツは、自動的にダウンロードされ、Libraryに追加される。
ちなみに、ナベシン以外の画像も掲載しておく。
そんなに悪くないでしょ?
あ、あと、Babelgumでは出来なかったシークもスムーズに可能(ダウンロード、ストリーミングに限らずね)。
Search
Search機能は、非常にシンプルで、検索ワードを入力するだけ。とりあえず、Joostで検索してみた。
検索結果は、このような感じ。Veoh、Yahoo、Google Videoからの検索結果が表示される。YouTubeの検索も出来ればよいのだけれども、。検索結果は検索ワードとの一致度(Close Match)か、ビデオの長さの2つでソート可能。変えたければ、『Close Match』とかかれたところをクリック。
My Library
基本的には、ダウンロードしたコンテンツがここに格納される。
New Videoは新たにダウンロードされたコンテンツが表示される。PlayListはLibraryタブでプレイリストに追加したコンテンツが表示される。Subscriptionsは、登録している番組の一覧が表示される。All Videosにはダウンロードしたコンテンツが一覧表示される。
個人的には、このMy Library機能よりも、画面上のLibraryタブで操作した方が、より直感的に操作、認識できるので、そちらをお勧めする。
Options
Generalタブ
上から、スタートアップに登録するかどうか、スキンの選択、再生のリピートをするかしないか。まぁ、お好みでと言うところだけれど、個人的には、スタートアップに選択するのは、起動が遅くなるだけなのでお勧めしない。ただ、サブスクリプションで、自動ダウンロードを行いたい人は、スタートアップに登録してもいいかもしれない。
Downloadタブ
上から、ダウンロードの保存先、保存の上限容量(HDの何%を利用するか)、同時アップロード/ダウンロードの設定、ダウンロード/アップロードの際にポップアップでノーティスを出すかどうか。最初はノーティスが必要になると思うけど、慣れれば必要なくなるだろうから、チェックを外してもいいだろう。
Subscriptionsタブ
上段は、サブスクリプション/ポッドキャストに登録した番組をいくつダウンロードするか。選択肢としては、最新のものを1~10コンテンツ、もしくは全てをダウンロードする、がある。まぁ、3~5くらいでいいのかな。多すぎても大変だし、ましてや全てなんて登録しようものなら、20、30のコンテンツを持つ番組を登録したときにものすごいことになる。下段はよくわからないので、わかり次第、追記する。Home Deliveryってなんだろ?
Plug-inタブ
これは最初に設定した、ブラウザにVeohプラグインをインストール/アンインストールするかどうか。下段は、レコメンドのために、情報を利用してもいいかについて。
Advancedタブ
ダウンロードを何時から何時まで行うか、について。寝ている間とか外出している間、と言った感じで、時間帯を設定できる。
続いて、プレイヤー上部のタブについて。ChannelsとSearchに関しては、Homeのページからいけるところと同じなので割愛。ここでは、InteractタブとLibraryタブについて。
Interactタブ
おそらくはここで表示されるビデオに関して、右側のウィンドウでチャットが可能になったり、掲示板のような機能が利用できたりするのかと。ただ、現在のところはLoading・・・のままだった。 本当はここにWidgetとか表示されるはず・・・なんだけどなぁ。うまく表示されたら追記します。
Libraryタブ
上述したように、ライブラリタブにはダウンロードしたコンテンツが表示される。
また、このコンテンツの表示方法は複数あり、Viewというボタンで設定可能。ボタンを押すとドロップダウンメニューが表示される。
ここで、「カテゴリ」表示を選択すると、以下のような感じになる。
また、このライブラリタブには、VeohTVのコンテンツ以外にも、既存の映像コンテンツを追加したり、VeohTVのチャンネルにはないビデオキャストを追加したり、Torrentを追加し、ダウンロード後にライブラリに登録、ということも出来る。
あとは補足として、右上のmenuボタンの項目について。
一番上のファイルでは、上記にあるLibraryへの追加とビデオのアップロードが出来る。ただ、ビデオのアップロードはパブリッシャーとして登録した人のみが可能であるようだ。
ここでは、フルスクリーンでの表示、VeohTVトップページへの移動、ダウンロードマネージャ、アップロードマネージャ、Veohサイトへの移動が可能。
ここでのアップロードはログインしているパブリッシャー向けのようで、通常選択は出来なくなっている。ダウンロードマネージャは、Libraryタブのダウンロード状況を知らせるもの。こちらは利用頻度が高いかもしれない。
ということで一通りのレビューをしてみたが、個人的な感想としては、Joost + Democracyのような感じに思える。Joost的と思うのは、(というかIPTVとして)契約コンテンツプロバイダから提供されるコンテンツを視聴可能にしている点。一方でDemocracy的だと思うのは、ビデオ共有サイト上のコンテンツやビデオキャストされているコンテンツの視聴を1つのプレイヤーで可能にしている点。オリジナリティとしては、ダウンロードが可能となっているコンテンツが多数ある、というところだろうか。
総評としては、比較的難儀なくスムースに利用できたということだろうか。上記の説明はかなりくどい感じではあるが、実際に利用してみれば、上記のような説明がなくとも、多少の試行錯誤をすれば容易にその操作を理解できるだろう。また、コンテンツ全てをみたわけではないが、コンテンツ自体もJoostに劣らず多く、その点も評価したい。
難点をいえば、米国外から視聴できないコンテンツが表示されることだろうか。この点で、Joostは視聴できないコンテンツは基本的には、クライアント上に表示されないため、視聴できないというストレスを多少軽減してくれる。そうした配慮があった方がいいかもしれない。また、チャンネルの提示方法も、より視聴者に働きかける枠組みが必要になるかもしれない。その1つとしてレコメンドというのがあるのだろうけれども、もう少し視聴者の能動性に働きかけるものでもいいと思う。たとえば、タグやカテゴリなどで番組を選べればよいかなとも思う(ただ、Libraryのソートではそれらの項目があることを考えると、実装を考えていないわけではなさそう)。
とりあえず、是非試してみてくれ、お勧めだ、というのがレビューしてみての感想です。日本から見れないコンテンツの方が多いかもしれないけれど(見たいと思うようなコンテンツはほぼブロックされているかも・・・)、それでもこれからコンテンツは増えることを考えると、それだけでこのプラットフォームを判断するというのも、時期尚早かなと。まずは、プラットフォームの良し悪しを考えてみることが大事かなぁと思う次第です。








































