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Miivi.comはユーザをトレースする?:MediaDefenderの戦略を考える

MediaDefender先日もお伝えしたように、アンチ海賊行為企業MediaDefednerが新たにはじめ(そして即座に閉鎖した)Miivi.com。その目的は、Miivi.com上からコンテンツをダウンロード/アップロードしようとする初心者ユーザをひっかけ、その情報を収集することであった、と考えられている。そのやり方は非常に問題が多いと思われるのだけれども、困ったことに当のサイトは既に閉鎖されてしまっており、具体的にどのような罠を張っていたのか、不明な点が多い。ということで、実際にそのサイトの挙動をレポートしたZeroPaidの記事を紹介して、それを考えてみるよ、というお話。

原典:ZeroPaid
原題:Gotcha! New MPAA Site Tries to Trick Users into Illegally Downloading Movies
著者:Soulxtc
日付:July 03, 2007
URL:http://www.zeropaid.com/news/8877/Gotcha%21+New+MPAA+Site+
Tries+to+Trick+Users+into+Illegally+Downloading+Movies

ビデオコンテンツのダウンロードを可能にするカスタムクライアントを提供することで、そのユーザが著作権で保護されたファイルをダウンロードしたかどうかをスキャンすることもできる。

「新興のInternet-Piracy-Prevension(インターネット海賊行為予防; IPP)産業における、アンチ海賊行為ソリューションのリーディングプロバイダー」を自称するMediaDefender Inc.は、Miiviと呼ばれるwebサイトをローンチした。それは、著作権で保護されたコンテンツをダウンロードするユーザ、そして既にそうしているユーザを破滅させることを目的としている。

明らかに、サイトは現在進行中の、違法ファイル共有との戦いにおける最新の戦略であり、文字通り、そのゲームを新たな高みに導くものである。そのサイトは、映画のフルダウンロードを提供し、「グレートなサイトと一体となった高速かつ簡単なダウンロード」を約束する新たな「奇跡的な」プログラムをインストールすることで、ダウンロードが可能になる、と謳う。しかし、それには1つ問題がある。そのサイトはMediaDefenderによってレジスターされており、彼らは監視によって、それに気づかない人達を捕らえようとしている。

Miivi01 

サイトは、2007年3月11日にレジストされている。残念なことに、不幸な人々は、MPAAがスポンサーとなっているこの団体による、この最新の不正行為の犠牲者となっている。しかし、幸運にも、The Pirate BayのBrokepはこの状況に目をむけさせてくれた。私は、急ぎこのサイトを回避し、また、他の人たちにも同様に警告してもらうために、このレポートを行っている。

サイトの真の意図を証明するものを、ここに明らかにしよう。

Miivi02

そして、用心していない初心者を捕まえるために用意された甘い罠を掲示しよう。やってきた誰かに噛み付くためだけに用意されたバットマンリターンズのコピー(745MBのXVIDファイル)。この噛み付きがあまりにひどいのは、そのコストが数千ドルかかること、そして、警告状や和解通知、ともすれば「フレンドリーな」ノックに繋がる恐れもあるということだ。

Miivi03

さて、この記事が問題の発端となっているのかな。この記事で掲載されているスクリーンショットを見る限りでは、埋め込みプレイヤーにコンテンツが表示されている。とすると、Mivii,com上に実際のコンテンツがアップロードされており、それがここに来たユーザに提供されていた、ということになるのだろうか。うーん、実際のサイト、クライアントを見てみないことにはわからないなぁ。

さらに、ここで気になるのは、冒頭の「スキャンすることもできる」ということ。このスキャンの意味するところが、Miiviからどのようなコンテンツをダウンロードしたのかをスキャンするのか、PCそれ自体がダウンロードするコンテンツをスキャンするのか、それともユーザのPC全体をスキャンするのか、その辺が気になるところ。

ただ、少なくとも、MiiviにMediaDefenderが関わっている、ということは明白だろう。そして、その直接的な目的は利用するユーザのトレース、といったところか。

しかし、そこでさらに疑問になるのは、さらに上位の目的は何であるか、である。つまり、その収集された情報を元に彼らは何をしようとしているのか。ビデオ共有サイトからのダウンロードということを考えれば、ダウンロードそれ自体にさほど違法性はないと考えられる。とすれば・・・

  1. データベース化:所謂違法ユーザ(この場合は違法ではないにしても)のデータベースを作る
  2. トレースのきっかけ:得られた情報(IP)を元に当該のユーザをトレースする
  3. 警告状の送付:ISPに対して当該のユーザの行動を報告。警告状の転送および当該ユーザに対するISPからの措置を期待する

の3つが考えられるのだけれども、それでも問題は多い。1.は、結局はそのデータベースを何に利用するか、という点で疑問があるし、2.に関しては、スパイウェア(ともすればトロイ)のようなものを利用して収集されたデータを元に、ISPに対して監視を要請するのはやはり無理。そもそも、ダウンロードという行為が問題なのであれば、Miivi自体が法的に問題があることを意味するわけで。個人的には3.が一番可能性が高いかなと思われる。フェイクトラッカー戦略よろしく、ISPに対しては違法にアップロードされたコンテンツをダウンロードしようとした、と警告することで、あたかも違法な行為に関わるユーザであることを匂わせることで、ISPからの対処を期待する。

手法が手法だけに、それほど大掛かりなことはできないにしても、ユーザを脅す程度のことは考えているのかもしれない。まぁ、ダウンロードに関しては、だけれども。

にしても、Miivi上にコンテンツが存在していたとすれば、それ自体が問題ではないかなと思うのだけれども、どうなんだろう。Miivi上にコンテンツが存在していれば、という前提の上で考えると、それこそ怪しい行為ではないかと。やはりMPAAがこの計画に関係していたと見るべきなんだろうか(といっても、MPAA自体は権利者ではないので、本当の権利者の許諾が得られているかも重要になってくる)。

実サイトを見たわけではないので、なかなか判断のつかない部分も大きいMiivi問題。次のエントリでも、この問題についての記事を考えてみたいと思います。

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