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P2Pは本当に合法化へ向かうのか?

BitTorrentは商業化への道を歩んでいるし、LimeWireも、より合法的なサービスへの模索を始めているご様子。しかし、いかに合法的なサービスに移行したとしても、それで利益を上げることができるのだろうか?ということを、さまざまな専門家がコメントしているというお話。確かに、合法的な運用を行うことで、法的ば不安定さからは脱却するけれども、かといってそれで経営的にやっていけるかどうかは未だ先が見えないといえるだろう。

原典:RED HERRING
原題:Can P2P Really Go Legit?-BitTorrent and LimeWire want to appease copyright
owners by setting up shop
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日付:November 12, 2006

レコードレーベルは訴訟に持ち込むことができるし、和解をすることもできる。しかし、P2Pマウスを追いかけている猫は、ネコ科がついていけないほどに賢いげっ歯類が素早く増えていることを理解した。

ファイル共有企業Kazaaは、2001年にNational Music Publisher’s Associationによって起こされた訴訟を解決するため、今月初め、仮の合意に達した。New York Timesは、取引の条件に精通している情報源から、同社が出版社とソングライターにおよそ1000万ドルを支払うという情報を得たと報道した。 Sharman NetworksのKazaaの訴訟では7月、合計1億1500万ドルを支払うことで和解に至っている。

P2Pアプリケーションに対する訴訟は、peerファイル共有市場についての古臭いニュースである。ストーリーが進むように、企業は訴えられ、レコード産業が喜ぶようないくつかの妥協をさせられ、そうするだけの財政的な手段があれば、何とか存続可能ではあるが、それもなければ、泡と消えるだろう。

現在、一部のアナリストは、レコード産業は訴訟を止め、その代わりに(P2P)テクノロジーから利益を得る方法を模索するべきであると考えている。「メジャーレーベルのビジネスはたくさんのトラブルが付きまとっている…彼らは他の使われ方によっては、より良く使われたであろうP2Pをノックダウンするための戦略を構築した(ことに時間を費やした)。しかし、彼らがその方法を変えるようには見えない。」とメディア研究企業Big ChampagneのCEO Joe Fleischerは語る。

しかしながら、P2P産業は埋め合わせをするために徐々にではあるが調整を続け、最近では、P2Pに関わるすべてが法に遵守した形に変わろうとしているようだ。そして、歳入分与モデルが意味するものは、P2P企業がこの心変わりから利益を得るだろうということである。しかしP2Pプレイヤーにとっての多くの問題は、依然として残る。

「それは危険な賭けだ。」とJupter ResearchのアナリストJoe Laszloは言う。「彼らは問題を解決した、そしてそれは多くのファイルを動かしている。」しかしながら、誰一人としてそこから1ドルをも得るビジネスモデルを構築することはできなかった、と彼は言う(Making P2P Payを参照。)

誰一人として、P2Pによってpayを得るのに成功したビジネスモデルを思いつくことはできないけれど、多くの企業がそれに挑戦している。

「P2Pで進んでいる根源的な変化がある…。それは、遅い変化である。」とGarner analystのVan Bakerは言う。

マーケティングとビジネス開発を専門とするIndependent Online Music Distribution Alliance (IODA)の副社長Tim Mitchelもそれに同意する。「明確なことは、レーベルは消費者に届くことができることのパワーを理解しているということだ。我々はちょうど変化の時期におり、人々はどのように財産を働かせるべきかを見極めようとしている。BitTorrentは合法的になっているし、LimeWireは合法的になろうとしているように見える。」

KazaaやMorpheus、Napsterとの裁判における挫折は、「これらの人々に、彼らが市場で何をしているのかを再考させる契機となった。」と Baker氏は語る。「大部分の有名な、非常に目を引くP2Pプロバイダーは、自らの存在を合法化して、違法なファイル共有との関係をなくそうとしている。」

レコード作業との法廷闘争の最中であるにもかかわらず、P2PサービスのLimeWireはレコードレーベルと交渉し、「ユーザの転換計画」について話を進めている、というのは、LimeWireのコンサルタントLaura Tunberg(コンサルタント会社We Get It)である。彼女は、LimeWireがユーザに合法的な購入オプションを導入しようとしていると説明した。

「多くのユーザは合法的な製品を望む。」とTunberg氏はいう。「我々は、ユーザベースの一定の割合の人たちは(この転換によって)変わるだろうと信じている。そして、これが現実的なビジネスモデルであると考えている。」

Bay TSPのCEO Mark Ishikawaは、彼の顧客はP2P配信から利益を上げる方法を探っていると語る。成功したP2Pビジネスモデルについて現実的なオプションが見られるとした上で、彼はP2Pの海賊行為を可能にしているテクノロジーは駆逐不可能であるという。

「それはゴキブリを捕まるゲームのようなものだ。」とIshikawa氏。「いくら1つの国でシャットダウンに成功したとしても、彼らは別の国に出現する。」そんなときに、大多数のP2Pユーザを合法的なオンラインファイルの購入へと向けることは、非常に難しいだろう。

「もし無料を取り去るならば、明らかに多くの魅力がP2Pから消えていくだろう。」とMitchell氏は語る。「合法的な市場を促進するためには、革新的でクレバーなソフトウェアの開発が必要になるだろう。」

BitTorrentの商業化の流れは、WarnerBrosとの契約が成立した時点で、確定しやも同然だったわけだけれど、LimeWireがより合法的な運営を模索しているというのは初耳。しかも関係者だからほぼ間違いはないだろうし。

まぁ、それはおいといて、果たして現在のP2Pファイル共有業界が、違法なファイル共有を排除してなお存続可能か、そしてそこから利益を生み出すことが出来るのかどうか、ということが問題になっているようで。P2P企業や業界団体がいかに変化しようとも、ユーザがそれについていくかどうかは、ユーザ側の問題なのである。Ishikawa氏が語っているように、既存のBitTorrentやLimeWireの状況が改善され、合法的なサービスだけになったとしても、ユーザはそれに代わるサービスに移行するだけのような気もする。Mitchell氏の言うように、freeであることがユーザをひきつけているだけなのかもしれない。

そう考えると、いかに業界団体が躍起になってファイル共有潰しに取り組んだとしても、和解金や賠償金以上に得るものはないのかもしれない。砕けた言い方をすると、タダで音楽ファイルや映画を手に入れることが出来るからこそ、違法ファイル共有が盛んになっているだけで、その環境がなくなったとしても、有料サービスには流れていかない、ということは想像に難くない。まぁ、少しは流れていくんだろうけど。

有料サービスを開始した後もユーザを引き止めておくためには、よっぽど現行のサービスよりも何かしらのアドバンテージを持たなければやってはいけないだろう。少なくとも料金が他よりも相当安いとかじゃないと。自らが運営してコストを切り詰めて、価格を下げるのか、技術を提供して、配信のコストを削減させて、価格を下げるのか。BitTorretが配信サービスだといったところで、現状ではユーザに支えられている配信サービスであるのだから、ユーザが離れていってしまえば、その利用価値は低下する(もちろん、SkeedCastのような形態になるのかもしれないけれど)。それはLimeWireにとっても、同じであろう。

それとも、Napsterのように名前だけの存在になってしまうのだろうか?

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