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ネットラジオ:著作権利用料率引き上げの遅延申し立てが却下、本日15日より新料率適用

ネットラジオで音楽を楽しむ、そのような機会は徐々にではあるが失われていくかもしれない。3日前の話になってしまうが、7月15日よりインターネットラジオ局に対する著作権使用料率の大幅な値上げの延期を求めていた裁判で、インターネットラジオ側が敗訴し、利用料率の値上げは当初の決定どおり7月15日より開始されるよ、というお話。つまり、今日から開始されるということ。これに対しては、ネットラジオ各局から、値上げによって経営が困難になる、収益に対して利用料が高すぎる、との批判もでており、ともすればこれを機にネットラジオの規模を縮小、停止するネットラジオ局も出てくるかもしれない。

原典:Slyck.com
原題:Net Radio Broadcasters Face Higher Rates
著者:Thomas Mennecke
日付:July 12, 2007
URL:http://www.slyck.com/story1534_Net_Radio_
Broadcasters_Face_Higher_Rates

インターネットラジオ放送局にとって、非常に厳しいニュースがある。昨日、ワシントンDCの控訴裁判所は、インターネット放送局に対する著作権使用料率を3倍にした、3月1日の決定の延期を求める訴えを却下した。この判決は、3月1日の決定を延期させる運動にのみ影響を及ぼすものであり、その決定自体の是非を問うものではない。7月15日になれば、新たな著作権使用料率は適用され、ネット放送局はそれに則って支払いをしなければならなくなる。

ウェブ放送局にとってのこの新たな利用料率の問題は、非常に議論の多いものであった。そこに関わる両陣営が。a) 率を変更しなければ、b) 率を変更すれば、災難がもたらされると主張した。SoundExchangeがメジャーレコードレーベルの側に立って徴収金額の増加させようとすれば、Degital Media Association (DiMA)は現在の使用料率を維持しようと活発に戦う。

新たな料率は、段階的な引き上げを要求している。「2006年には1曲につき.0008ドル、2007年には1曲につき.0011ドル、2008年には1曲につき.0014ドル、2009年には1曲につき.0018ドル、2010年には1曲につき.0019ドル」といったように。この利用料率は、遡及して(過去にさかのぼって)効力を持つため、DiMAは、多くの小規模ネットラジオ局が続けていけなくなることを懸念している。

「DiMAメンバーとすべてwebキャスターは、法廷の決定に失望しています。もし提供可能な楽曲があるとしても、どのような音楽を提供していくことができるか、という非常に困難な判断に迫られています。これによって、インディペンデントミュージックの表現の機会が減少し、インターネット放送の多様性が失われ、そしてさらに消費者のリスニングチョイスがなくなってしまうのは確実です。私たちは、議会がインターネットラジオを沈黙させないことを確実なものとする措置を取り、その中で、webキャスターとSoundExchangeとが互いに妥協点を模索し、インターネットラジオの多様性と機会を維持する方法を見つけることを願っています。」

先週、ラジオの沈黙の日が料率の変更に対する抗議として行われた。昨日の判決は、その沈黙を永久のものとするようにも思える。

その後の今日に至るまで折衝は続けられているのだけれども、両者が納得づくの解決には程遠いようだ。

もちろん、当初に比べると多少の進展はあった。このような値上げに耐え切れないであろう小規模ネットラジオ局に対しては、2010年までその新料率の適用は見送られることになった。これによって、当初最も懸念されていた小規模ネットラジオへの新料率の遡及的な適用や、経済的な負担の増大による閉鎖などは免れたものの、それでも依然として大規模、中規模ネットラジオ局にとって厳しい状況であることには変わりない。たとえ大手であったとしても、現状の収益ベースに比べて、利用料の要求が高すぎるのだ。

この戦略自体は、取れるところから搾り取る、というものなのだろうが、そもそも標的となっているのが、YahooやReal Netrworks、PandoraなどSaveNetRadioに参加しているネットラジオ局を持つ企業なのだろう。

確かに小規模ネットラジオ局は今回の件から救われた格好になる。しかし、より影響力を持つであろう中規模、大規模ネットラジオを追い詰めてどうしようというのだろうか。

私は、このような取れるところから搾り取る戦略が嫌いだ。そもそも、音楽の特性を考えれば、このようなことは一時的な利益を上げることにはなるが、長期的には音楽に損失をもたらすと考えている(その点でJASRACが嫌いなのだが)。その点については、次のエントリで少し深く考えてみる。

あと、ネットラジオの著作権使用料値上げ問題についても、これまでの流れを少し纏めてみる。

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