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米国アダルト産業、海賊行為対策のための業界団体を設立

GAPA RIAAやMPAAが躍起になってP2Pファイル共有ユーザを追い掛け回している一方で、同程度の(もしくはそれ以上の)著作権侵害の被害にあっていると思われるアダルト産業は、P2Pファイル共有に対してはそれほど目立った海賊行為対策を行ってはこなかった。しかし、このたび、アダルト産業を代表する業界団体を設立することで、産業全体としてP2Pファイル共有やwebにおける著作権侵害に対処していこう、という流れを作り出そうとしているよ、というお話。

原典:XBIZ
原題:Industry Organization Formed to Combat Content Piracy
著者:Joanne Cachapero
日付:July 10, 2007
URL:http://xbiz.com/news/legal/81757

アダルト産業メンバーは、Global Anti-Piracy Agencyの設立を発表した。同団体は、非営利の業界団体であり、インターネットコンテンツの違法なダウンロードやDVDの違法な複製など、コンテンツの剽窃を防ぐことに特化している。GAPAに対する最初の資金提供は、同性愛者のための配信ネットワークMakeflixxxの親会社であるSureflix Digital Distribution Inc.によって提供された。

「これは本当に誰しもが気づいている問題であり、そして産業に関わる全ての人に影響を及ぼすものです。」と、GAPAインターネット部門の常務取締役のCaryn GoldbergはXBIZに語った。

違法なダウンロードやファイル共有、その他の海賊行為によって、アダルト産業の制作者、卸売業者、小売業者、ケーブルオペレーター、VOD、モバイルプロバイダーなどに、年間20億ドルの損害を与えているとGAPAは概算している。

「我々は、ほんの2,3本のビデオをダウンロードしている人を問題視しているわけではありません。もちろん、これも問題ではあるのですが。しかし、我々が本当に問題視しているのは、ファイル共有サービスです。レコード産業がNapsterにしたことを思い出してください。ファイル共有、BitTorrentなどでオ壊れているようなこれらの著しい侵害が問題なのです。」とGoldbergは語る。

GAPAはその目的を、可能であるときにはいつでも知的所有権の剽窃を確認し、停止させることであり、また、より強化されたコンテンツ海賊行為法を制定するよう行政体にロビイ活動することにある、と定めた。また、同団体は積極的に、知的所有権の剽窃に関する問題を産業メンバーや市民に啓蒙していくことも掲げている。

「可能な限り海賊行為と戦っていくために、レコード産業や主な映画産業がまさに彼らの業界団体を通じて、タスクフォース(対策部隊)や団体を動員することで何をしてきたのかを思い出してください。少なくとも、主だった著作権侵害者に関する目立ったケースを、折々に耳にしてきていることでしょう。」とGoldbergは語る。

Sureflix Digital Distribution Inc.社長Eric Johnsonが、Goldbergにアプローチし、非営利団体に対する立ち上げのための資金提供を行ったことで、6月になって組織は設立されることとなった。同団体は、メンバーからの手数料、寄付、その他の提供者から更なる資金提供を求めている。

「Sureflixは、同団体の長期運営を可能にするため、最初の、そして継続したサポートの提供を約束しています。私たちは、GAPAが効果的で独立した団体になることを確かなものとするため、アダルト産業のメンバーに対して、組織的、経済的な支援を求めています。その目的のために、私たちはアダルト産業で広く尊敬を集めているCary Goldbergにアポイントを取り、臨時の常務取締役になってもらったのです。」とJohnsonは語る。

Goldbergは、かつて同性愛者向けのアダルトエンターテインメント出版、webサイトを手がけるSpecPub Inc.の社長兼出版者であった。また、彼女はアダルト産業でのキャリアの前に、非営利的なマネジメント、資金調達の10年間もの経験がある。

同団体は2週間前、非営利団体としての登録を行い、現在、ロサンゼルスエリアでオフィスを探している。Goldbergは現在1人でこの団体を運用しているが、数週間以内に、数名のスタッフを雇い入れるという。

「この団体は、産業全体のために献身します。私たちはここで、9月までに完全な活動を開始するでしょう。そのときになれば、私たちのアクションを見ることになるでしょう。」とGoldbergは語った。

先入観というか、ステレオタイプというか、Goldbergが女性であることに、最後のほうで気づいた。頭カチカチだわね。

それはさておき、アダルト産業のコンテンツビジネスについてはそれほど詳しくはないのだけれども、音楽産業や映画産業に比べると、業界内においても比較的著作権侵害対策ってのが緩い産業なのかもしれない。いうなれば、Allofmp3.comのような、著作権者の許諾を得ないで勝手にコンテンツを利用している、というサイトや海賊業者が多いような気がする(ソースは失念してしまったのだが、何度かそのような記事を見たことがある)。もちろん、それに対しては個々に取り締まってきたみたいなのだけれども、一方で業界外での著作権侵害に対する取り組みはそれほどなされてこなかったと思う。

P2Pファイル共有ネットワークにおいて、もっとも流通しているコンテンツは、ポルノコンテンツである、という調査結果にもあるように、アダルト産業は違法ファイル共有によって幾分かの利益を損ねているようである。とはいえ、もともとがグレーな部分のある(一部はそれほど健全ではないor社会的に是認されにくい)産業ゆえに、法的措置による対策よりも、技術革新についていくことによって、状況を打開しようとする試みも取られてきた。

とはいえ、それだけでは足りない部分もあるのだろう。MPAAやRIAAのような産業を代表する団体が存在しないことで、産業全体として海賊行為に対する取り組みがとられないできた、という点に関しては、おそらくアダルト産業全体が思うところのある部分だろう。それゆえに、このような団体が設立されたのだろう。

個人的には、このような団体が設立されることには賛成だ。もともと、イノベーションに対しては敏感なアダルト産業ゆえに、音楽や映画などに比べてより利益を上げる手段を獲得する術に長けている部分で攻め手としては優れてはいるのだが、一方で守り手としては、上述したとおり、彼ら自身の産業を守りきれていない部分もある。それゆえに、このような団体の設立によって彼らの利益が守られることは悪くはないだろう。

ただ、現状のところ、産業全体としてこれに追随する動きが見られるかどうかは不明だ。確かに団体が存在する意義はあるのだが、メンバーカンパニーが増えないことには影響力も乏しいままだし、運営にも支障をきたすことになる。そのことが更にメンバーになろうとする企業を減らすことにもなるだろう。

個人的な先入観なのだけれども、たとえばweb上のアダルトサイトに登録するってのは結構リスキーな感じがするのよね。いや、もちろん断定するわけはじゃないのだけれども。ともすれば、違法ファイル共有の方が安全とすら思える部分もある。だからといって、違法ファイル共有からアダルトコンテンツを入手するンダ、などというのは正当化にもなりはしないが、アダルト産業全体の抱える問題として、胡散臭い業者を何とかするということもあるだろう。要は業界内の健全化。違法ファイル共有をある程度抑制しても、実際にサービスを利用してもらうためには、そのような健全化のプロセスも必要になってくるとは思う。

関連エントリ
ポルノ産業 vs 著作権侵害:違法ファイル共有・技術革新に対するポルノ産業の取り組み
デジタルアーカイブを考える:ポルノ、ファイル共有、ファイルフォーマットの推移

ドイツ、P2Pファイル共有調査:法的攻撃はファイル共有ユーザを減少させるか
米国ビデオダウンロード状況調査:P2Pの利用は8%程度

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