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ネットラジオ著作権使用料値上げ問題、新料率適用後も交渉続く

7月15日の新料率適用期限を過ぎてもなお、音楽業界とネットラジオ局の話し合いは続いているよ、というお話。ITmediaの記事によると、この話し合いはエド・マーキー下院議員の下で開かれた米国議会の非公開の会合で行われ、両陣営とも迅速な解決に向けて話し合いを進める、という点では一致しているようだ。これまでの経緯は、こちらを参照されたし。

原典:ITmedia
原題:ネットラジオ局、著作権料をめぐる音楽業界との交渉が前進
著者:Seth Sutel,The Associated Press
日付:2007年07月17日
URL:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0707/17/news058.html

ITmediaの記事では、両者の思惑が以下のように述べられている。

 小規模なラジオ局は、この新しい著作権料が実施されれば廃業に追い込まれかねない、と主張している。一方、アルバムの売り上げが急激な落ち込みを見せるなか、音楽業界は新たな収入源の確保に必死だ。

小規模なラジオ局に対しては、SoundExchangeが以前の提案どおり(小規模ネットラジオ局に関しては据え置く)に決着がつくと思うのだけれども、大規模ネットラジオ局に関しては、廃業まで行かずとも規模縮小や事業の撤退も考えられる。確かに、この議論は、利益の引っ張り合い、という構造が含まれているのだけれども、リスナーの側の利益は少なくともネットラジオ局と運命を共にすることになる。とすれば、リスナーとしてはネットラジオ局を応援しないわけには行かない。一方で、音楽業界は、音楽セールスの減少を何とかして補填したいという思惑があり、見事に見透かされている格好になる。そもそも動機が不純なのだけれども、指摘されても一向に悪びれるわけでもないのが、すごい。

  音楽業界と商業ネットラジオ局との間で最も意見が対立しているのは、オンラインのストリーム配信チャンネルごとに課される最低料金だ。新しい著作権料率が適用された場合、カスタマイズが可能なチャンネルを多数擁しているPandora Mediaのような企業は相当の支払いを余儀なくされる。

  アデス氏によると、両陣営は、ストリームチャンネルの数にかかわらず、ネットラジオ局が支払う著作権料の年間上限額を定める方向で、合意に向けた前進を果たしたという。ただし同氏によると、音楽業界は依然として、そのほか各種の問題に関する保証を求めている。音楽業界は例えば、放送した楽曲に関する詳細な報告や、リスナーが楽曲を購入せずにコンピュータに取り込む行為を予防する措置などを要請している。

非常に突っ込みたいところがあるのをこらえて、順を追ってみていく。ちょっと不明なのが、チャンネルの最低料金について。これに関しては総チャンネルの合計金額に上限を設けることで、Pandraのようなリスナー1人1人が複数のチャンネルを持つネットラジオ局にも飲める条件をSoundEchangeは提案してきたというところなのだろうか。その辺の詰めの議論になっているのだろうけれども、もともとがそれほど利益の出ないネットラジオであることを考えると、あまり高い額に設定されないことを願うばかりだ。

さて、ここでもう1つ指摘しておきたいのが、音楽業界側が、今回の利用料率の問題とは全く関係がないにもかかわらず、ストリーミングを保存できなくするための技術を導入するよう求めてきていること。CRBの決定はここには全く触れてはない。にもかかわらず、これに便乗する形で圧力を高めていることを考えると、1つにはなし崩し的にこの要求を飲ませようとしている。もう1つにはこれを交渉カードとすることで、より優位に立とうとしているということが考えられる。どちらにしても、弱みに付け込んでねじ込んでいることには変わりないだろう。

あとは、NPRのような非営利ラジオ局との話し合い、小規模ラジオ局との話し合いも進められている模様。ただ、この辺に関しては、上述したように、SoundExchangeの提案どおり、これまでどおりの料率で落ち着くことになるのかな。

個人的には、利用=金という発想は、そろそろ限界があるかなと思う。音楽は聴かれなければ好きにならないし、好きならなければ購入してももらえない。多メディア、多チャンネル化が進み、その効果が分散しつつある。そのため、より多くのメディア、チャンネルに露出しなければならないにもかかわらず、自ら露出の機会を減らすともとれる行動を繰り返しているようにも思える。色んなやり方があっていいはずだ。

音楽セールスを取り戻そうと、躍起になるのもいいが、それが更に音楽セールスを減らすことになるのでは元も子もない。

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