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カナダにおける音楽セールスが25%上昇

原典:Slyck.com
原題:Music Sales Climb 25% In Canada
日時:October 7, 2006
著者:Drew Wilson
URL:http://www.slyck.com/news.php?story=1303

支援者にとっては夢が叶ったとでもいえるのだろうか。EMIなどのレーベルや関連するレコード産業による「国内での売り上げは決してよくなることはない」という類のニュースは、"モラルの喪失(moral vacuum)"にあったといえる。多くの人が、これは無料での音楽ダウンロードが音楽業界に打撃を与えるだけではなく、音楽セールスの増加に刺激を与えるという生きた証拠であると述べている。もちろんこれは、カナダ産業省によって最近公表されたレポートによるものである。これは、新たなビジネスモデルでのBare NakedLadies(以下BNL)の最近アルバムの売り上げが非常に好調であるという最近のレポートとも一致する。

最新のレポートでは以下のように述べられている。「カナダ国内のアーティストの売り上げは2001年以降増加してきた。国内アルバムの売り上げは、2001 年の680万枚から、2004年の850万枚への25.3%の伸びを示している。対照的に、海外アーティストの売り上げは、同期間において、20.2%の減少を示している。カナダ国内での2001年の16%から2004年の25%へのカナダ人アーティストのシェアの増加は、注目に値するものである。」

これは、音楽ダウンロードによってアーティストを苦しめるという議論を崩壊させるものだろうか?実際はそうではない。一般的には、多くの要因が混入してしまうため、ファイル共有に関する要因が増加、減少と関係があるかどうかを測定するのは非常に難しい。ラジオや大型チェーン店などの低迷と同様に、上昇にかかわる全ての重要な要因は、経済がどうであるか、消費者がどれくらい作り上げているのかということと密接に結びついている。その説明において理解を困難にする非常に多くの要因を考えても、ファイル共有が音楽業界全体を考えたときに、スズメの涙程度であるということは想像に難くない、・・・それともそうなの?

報告は以下のように続く。「10代の消費者がデジタル音楽サービスの一番のお得意さまであるとDecimaResearchsurveyは報告している(15-20歳の23%が購入、カナダ人全体では11%)。また、10代がもっとも無料音楽ダウンロードを続けそうである。」

カナダの音楽はどれくらいよいのだろうか?「調査でも、93%のカナダ人が、カナダ国内のアーティストが海外のアーティストに比べて、同じであるか、より優れていると感じていることが明らかにされた。」

もっともなことではあるが、デジタルミュージックストアはの売り上げは増加した。「カナダの新規デジタルミュージックマーケットの初期の売上高は、希望を持たせるものである。カナダ国内に4つあるデジタル音楽サービスのうちの3つが、2005年の最初の10ヶ月で単曲390万曲、アルバム33万枚を売り上げたと報告した。その期間における総アルバム数の1%ほどではあるけれども。」この報告は、今年3月に公表された悪名高きPollaraレポート(「カナダの音楽産業はほぼ10年の下降螺旋に入っている」)とは、全くの対照的なものであるようだ。

カナダ人は今、何を聞いている?「ポピュラー・ロックは、2003年も総売り上げ7億900万ドルの66.7%を占める。2000年から2003年の間では、24.1%の下落(6億 2300万ドルから4億7300万ドルへ)。クラシックは7.8%、ジャズ・ブルースは6.9%、カントリー・フォークは6.8%、幼児/児童向けは 2%、その他は9.8%。」ロックがホットである一方で、クラシックやフォーク、ダンスといった他のジャンルへもファンが移行していると思われる。

レポートは、無料音楽ダウンロードに関する統計の詳細にも言及している。「昨年の合法的なオンライン音楽サービスの成長にもかかわらず、無料ダウンロードは、全ての年齢層において、オンライン音楽サービスのセールスを上回っている。インターネット接続環境を持つ回答者のうち、30%は無料音楽ダウンロードをしている。一方でオンラインでの購入者の割合は11%である。その中でも、10代が一番のダウンローダーで、15-20歳の68%が昨年無料ダウンロードしたといっている(オンライン購入は23%)。」これは、「try beforeyoubuy(買う前に試す)」がカナダ人に実践されていることを示しているのかもしれない。

カナダ人のコンサートへの参加状況については、「1-5回ライブにいく、が46%、6-10回が11%、10回以上が11%」。カナダ人アーティストの公演は、およそ3/4が埋まっていると見られている。

「来場者のうち29%は会場でCDまたはDVDを購入し、そして、19%は他のコンサート関連の商品を購入した。」

他に興味深い点として、IFPI(InternationalFederationofthePhonographicIndustry)によるカナダにおける音楽セールスについての記述を引用したこともある。「IFPIによると、世界のレコードマーケットの小売価格は 2004年に1.3%減少し、336億ドルとなった。世界の音楽市場のトップ10のうち、カナダ、英国、米国のわずか3国のみが売り上げの増加を示した。世界の音楽市場の36%を占めるアメリカだけが、ドル換算による増加を示した。」これらもまた、以下にあげる以前のレポートとは全く対照的なものであった。「カナダの音楽産業にとって、ファイル交換の高まりは、1999-2005年の年間販売量において42%(5億5800万カナダドル)の減少が見られたのと同時期であった。」なぜ、直接の当事者から聞かれる矛盾するデータに、疑問の余地があるのだろうか?いずれにせよ、全てが明らかになったことでPollaraレポートを引用したCRIAの意見書が偽りを暴かれていったように、以前のレポートの偽りが暴かれることになるだろう。歴史は繰り返されるのだろうか?

カナダ遺産省の報告書は、これまでのカナダ音楽市場についてもっともポジティブな絵を描いているようだ。アーティストらによるCMCA(Canadian MusicCreatorsAssociation)といった団体が合法的な音楽のダウンロードを許可する著作権法と結んだ。おそらくそれは成果を上げているだろう。おそらく市場はこういっている、「彼らにダウンロードさせて、音楽を聞かせるんだ」と。

違法なP2Pの用いられ方への批判への弁解として、「たとえ、タダでダウンロードしたとしても、気に入ったら買う人のほうが多いんだから、結果的には音楽業界に貢献しているんだ」派の人を支持するかもしれないレポート。

とはいえ、あまり恣意的にこの結果をとらえすぎるのも危険かなとも思う。本文中にも書かれているけれど、多種多様な要因が存在し、かつ、違法ダウンロードによる購買促進効果と違法ダウンロードによる購買抑制効果とを独立にみることが出来ない。なので、この結果からP2Pによる売上の減少を論理的に説明できないのと同じように、売上への貢献を説明することもできない。結局は水掛け論になってしまうんじゃないかな。音楽業界なんかは、P2Pがなければもっと売上が上がってたかもしれないじゃないか!というクレームをつけてきそうだし。

「trybeforeyoubuy」はCDを購入するときには、ありそうな話ではあるけれど、オンラインでの購入にはあまり影響はない気もする。だって、ほぼ同じものを購入するわけだし。ともすれば、購入したもののほうが著作権保護のためにがんじがらめにされてたりするわけで。「CD買いたいけどどんな曲が入ってるのか、ちゃんと聞いてみたいな、気に入ったら買いたいな、よし!だからダウンロード」ってのは、なんとなくわかるけれど。

このレポートからいえるのは、P2Pの使用者はかなりの数いるけれども、それでも音楽セールスは上昇したよ、要はP2Pやってても音楽を買ってる奴もけっこういるんじゃね?ってことかもしれません。

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