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オンラインビデオ制作者向けの10のP2P配信プラットフォーム

network.jpg かつては違法ファイル共有と同義に扱われるという誤解にあっていたP2Pではあるけれども、最近では、P2Pを利用した数多くのサービスが展開されている。そして、それは毎週の話題に事欠かないくらいに活発。多くの企業が新たなP2Pを利用したサービス提供を開始したり、JoostやVuzeといった企業が新たなコンテンツ提携についての発表を行ったりと、非常にホットである。そのメリットとしては、やはりコスト削減や、従来ではデメリットであったアクセスの集中が逆に安定・高速化に繋がることなどがあるだろう。しかし、話題に上る大企業向けのサービスの一方で、そのメリットは小規模な、インディペンデントクリエーターにも同様に与えられるものである。そこで、そのようなインディペンデントのクリエーターたちが利用可能な10のP2Pを利用した配信プラットフォームを紹介するよ、というお話。

原典:NewTeeVee
原題:Ten P2P Distribution Platforms for Online Video Makers
著者:Janko Roettgers
日付:July 22, 2007
URL:http://newteevee.com/2007/07/22/ten-p2p-distribution-platforms
-for-online-video-makers/

最近、P2Pはオンラインビデオにとって重要度を増している。新たなP2Pプラットフォームや配信提携のアナウンスがなされない週はない。人々がこれに興奮しているのも無理からぬ話だ。そう、分散データ送信は、より多くの金額を節約でき、さらにそれは数百万人の人々が利用するサービスでもある。たとえば、ハリーポッターを手に入れるために、とか。

インディペンデントなコンテンツ制作者たちは、不幸なことに、ハリウッドが採用した多くの新しいP2Pプラットフォームの陰に隠れている。典型例:Joostにはアップロードボタンがない。しかし、かなりの数のサービスが存在し、それらは契約交渉やDRMスキームなしに、あなたのコンテンツを配信するのを助けてくれる。ここにあなたが利用できる10のサービスを紹介しよう。

Vuze.com
人気のBitTorrentクライアントAzureusの開発元が、無料のtorrentホスティングソリューションを提供しており、そこには、クールでカンペキなUIのディレクトリ、最初のseed(P2Pピラミッドをスタートさせるあなたのコンテンツのコピー)のためのwebスペースが用意されている。HDコンテンツを歓迎しており、そして、ロングテールかつEbayライクな利益化スキームの提供に取り組んでいる

BitTorrent.com
BitTorrentプロトコルの開発者が今年の初めにローンチした商用webサイト。サイトはたくさんのDRMedハリウッドムービーで溢れかえっているが、ベッドルーム制作者に対しても、登録し、自身のコンテンツを無料で提供するよう提案してもいる。ユーザ生成コンテンツのseedホスティング(訳注:BitTorrent.com自体がそのコンテンツをseedするということ。つまり、個人がseedし続ける負担が軽減する)は、今年の終わりごろから利用できるようになる。

Broadcast Machine
これは、Miroの開発元による、完全なるコントロールを保ちたい人向けのTorrentトラッカーソリューションである。PHPをサポートしたWebスペース上で動作する。しかし、一部のWebホストは、彼らの共有サーバー上でトラッカーを運用されることを嫌っており、はじめに利用規約で許されているのかどうかを確認する必要があるだろう

LimeWire.com
ファイル共有業界では先駆者の1人であり、もっとも人気のあるP2Pプログラムの1つでもある。LimeWireやその他の類似したGnutellaクライアントは、Torrentファイルに似た「Magnet Links」と呼ばれるP2P Linkingスキームの機能を持つ。自分のMagnet Linksを作成する方法については、ここに素晴らしい、しかし若干技術的な解説のリンクを記す。ヒント:サーバ上のあなたのファイルのリンクと共に、(訳注:ミラーとして)Magnet Linksを設置するのは良いアイディアだと思う。

Red Swoosh
Akamaiの所有するP2P企業は、コンテンツのオーナーが、無料で自身のビデオのダウンロードを提供することを可能にする。コンテンツのP2P化*1はほんの数秒で済む。しかし、ユーザがあなたのファイルにアクセスするためには、Red Swooshクライアントをインストールする必要がある。

Amazon S3
Amazon S3は、非常に競争的なホスティングディールとして見出しを飾った。このサービスのあまり知られていない点としては、S3サーバーがホストする全てのファイルが、BitTorrentでダウンロードとしてアクセスできるいうこと。ビデオをS3にアップロードして、サービスにtorrnetを生成させるだけでいい。

Veoh
Veohは、YouTubeのようなビデオポータルと、Windows、Macで利用可能なP2Pプレーヤーの結合である。ビデオはwebサイト上でストリーミングされるが、プレイヤーではダウンロードが必要。ただし、それによって高画質バージョンの再生ができる。

Pando
Pandoは、非常に低コストのP2PベースCDNを開始したばかりだ。コストをかけたくない?1Gバイトまでのファイル配信であれば無料で可能だ。

Selfcast
RawFlowのSelfcastは、ライブP2Pストリーミングを提供する。独占(特許)P2Pテクノロジーを用いて運営されたUstreamを想像してみてほしい。WindowsおよびWindows Media Player 10が必須。

Coral CDN
これは本当のP2Pサービスではなく、むしろ実験的で、オープンソース、そして非営利のCDNである。Coralは、260台のキャッシュサーバでデータを配信しており、これらのほとんどは世界中の大学によって所有されている。あなたのコンテンツをCoral化するのは非常に簡単だ。当該コンテンツのURLの終わり*2にちょっと加えるだけでいい。

*1 "P2P-ifying content"とある。Red Swooxhの説明では"a link utilizing Red Swoosh technology (a swooshed link)"とあるが、このリンクの作成のこと、もしくはSwooshクライアントのインストールのことなのかな。
*2 記事内では『頭に』となっているが、Coralの説明を読む限りでは、後に『.nyud.net:8080』をつけるというもののようだ。

ほとんどは何度か耳にした事のあるサービスなのだけれども、最後の2つ、SelfcastとCoral CDNは知らなかった。

Selfcastのコンセプトとしては、『Create your own TV or radio station』とのこと。まぁ、Webカムとマイクだけでテレビ、ラジオ放送しようぜ、ってところかと。フリーで利用可能なようだ。当然のことながら、ライブストリーミングであるため、オフラインの時には視聴できない(off-air or on-airの表示はされる)。私が見た時点では、ほとんどのon-airのチャンネルで、視聴者が0だったことを考えると、ただ公開していてもこのサイトを見ている人がなんとなく視聴してくれる、というような期待はしないほうがいいかも。それでも、告知したうえで放送を開始するのであれば、それなりにP2Pのメリットは活かせるかもしれない。

不特定のユーザに訴えるのであれば、Selfcastの技術を利用したUstreamを利用した方がいいかもしれない(追記:UstreamとSelfCastは別の技術を用いています。コメントにて指摘があったので修正)。こちらには、多くのユーザが集っているようだ。ちなみにエンベッドも可能なので、ユーザ数が多いのはそれぞれのサイトで視聴している人が多いだけかもしれないけど。やはり、自分のサイトで視聴者を募ってるのかな?

上記の放送が、あなたがこのエントリを見ている時点でOn-airされているかどうかはわからないけれど、この記事を書いている現時点では300人以上の視聴者がいる。たまに途切れたりもするけれど、視聴に絶えないほどではない。 現在、On-Air中の放送を見てみたい人は、こちらから。結構日本人も多いのね。でも、ただ見ているだけで面白いチャンネルってのは見つからなかった。残念。

続いて、Coral CDNについて。これについての説明は、上記の説明を読んでいただければ十分お分かりいただけただろう。ちなみに、当ブログのトップページをキャッシュさせるとこんな感じ。まぁ、CSSが効かなくなるので、カオス状態になっているが。まぁ、これがサイトではなく、コンテンツに対してであれば、 非常に有効かと思われる。非営利目的でコンテンツを配信したい、という人にはうってつけかも。

ちなみに、Amazon S3でBitTorrentが利用できるとは思わなかった。これは裏技でもなんでもなく、Amazon自身が転送量を減らしたいのであれば、ということで推奨しているテクニックの1つでもある。

それにしても、ますますP2Pを利用したサービスが展開されてきている。上記の10のサービスは少なくとも、インディペンデントなクリエーターがファイルの配信のために利用可能なサービスの1例であり、商業的なサービスや配信以外の用途などを含めると更に多くなる。

それでも、『P2P=違法ではない』という言葉が必要なほどに、P2Pに対する誤解が存在しているという現状もある。ただ、その言葉は次第に口にされなくなってくるだろう。 『P2P=違法』という誤解を生み出したP2Pファイル共有においても、それを抑制する術が模索されているし(個人的にはTorrent検索エンジンのフィルタリング自体は否定しない)、また、P2Pファイル共有において何が問題であるのかが徐々にではあるがクリアになりつつある。その一方で、上述されたサービスに代表されるように、より合法的な、そして効率的なサービスとして、P2Pを利用したものが増えてきている。

もちろん、超えなければならない問題は数多く山積しているだろうけれども、P2Pは今後、より一般的な利用が期待されることだろう。そのころには、P2Pという言葉すら、一般的には使われなくなるかもしれない。それは、当たり前の技術としてP2Pが利用されている時代、ということなのだろう。

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2007.11.10 02:15 | 専門家や海外ジャーナリストのブログネットワーク【MediaSabor メディアサボール 】
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Comment

| | 2007.07.30 18:30
このコメントは管理人のみ閲覧できます
heatwave | URL | 2007.07.31 21:32 | Edit
コメントありがとうございます。

誤解を招く表現は、私の読み違えによるものでした。
ご指摘、感謝いたします。助かりました。
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