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MPAA:違法アップロードによる損害はお金ではかりきれない、わかったら金をよこせ

MPAAというタイトルをTorrentFreakに習ってつけてみたものの、個人的にはしっくりこない。米国ジョージア州ローム市在住の男性が映画を3本共有していた(おそらくBitTorrentで)として告訴されたよ、というお話。MPAAはその訴状の中で、『お金では完全に補償されることができない、または測定することのできない回復不能な損害』を被ったとしているが、結局はお金を要求している、とTorrentFreakのenigmaxは批判しているのだが、現実問題としては金銭以外で回復できるわけもなく、それで解決を求めるというのは致し方のないところではないかと思ってしまうのだが・・・。もちろん、これが実際を反映していなさそうな額の請求などがされれば、民事訴訟なのに懲罰的過ぎやしないか?という批判もするだろうけれども。現状では、それほど事実関係が明らかではなく、要求している金額が明らかにされていないので、なかなか掴みづらいところもあるけどね。

原典:TorrentFreak
原題:MPAA: Damage Caused By Uploader Can’t Be Measured in Money. Now Give Us Money
著者:enigmax
日付:August 04, 2007
URL:http://torrentfreak.com/mpaa-damage-caused-by-uploader-cant-be-
measured-in-money-now-give-us-money/

MPAAによると、3本の映画をインターネット上にアップロードしたファイル共有ユーザは、多大なる損害を与えるのだという。それによって彼は『お金では完全に補償されることができない、または測定することのできない回復不能な損害』をもたらすという。この3本の映画のダウンロードハルマゲドンを解決するためには、現金では完全に不十分だとしているにもかかわらず、結局のところMPAAは、損害賠償やコスト、料金を請求する

MPAAは、3本の映画の違法コピーおよびアップロードを「オンラインメディア配信システム」(おそらくBitTorrent)を利用して行ったとして、Rome(訳注:米国ジョージア州ローム市)在住の人物を訴えた。

レポートによると、MPAAから「計画的かつ意図的な』著作家侵害を行ったMr. James Wilsonの住所は明らかにはされていないという。MPAAによると、彼はたった3本の映画、『Hide and Seek』『House of Wax』『Robots』 の無許可のコピーを行い、それらをインターネット上にアップロードした。

訴訟では、原告(Warner Bros、Tewntieth Century Fox)は、「被告が、原告が著作権を持つ映画の無許可のコピーを他者にインターネットを介してコピー、配布するのを止めさせるために、この訴訟を起こした」という。

この侵害には経済的な動機づけがなかった点に触れ、こう続ける。「被告の侵害は、被告やその他の人物が、無料かつ無許可で著作物を違法に取得、配信することを可能する。その著作物とは、原告が数百万ドルの費用をかけて作成および配信しているものである。」

MPAAは、その演技についても抜かりはない。もちろんそれは彼らのビジネスでもある。Mr Willsonが3本の映画を共有し、彼らにトラブルをもたらしたことを、こう言い放つ。「被告が引き起こしている行為が、本法廷において禁止および抑制されない限り、原告に対するお金では完全に補償されることができない、または測定することのできない回復不能な損害を引き起こし続ける。」

もちろん、このような発言があったからといって、MPAAがそのコストを算出しようとするのを止めるわけではない。つまり、映画のコピーを破棄する(まぁ、3枚のDVDRのことだと思うけどね)という要求はともかくとして、彼らは法的措置をとるに当たって、相当額の損害賠償と訴訟経費を望んでいる。

ちなみに、ここで出てきた映画「House of Wax」、は2005年にliteTorrentsの終焉を宣言したMPAAのプレスリリース(pdf)にもリストされている。MPAAが『お金では完全に補償されることができない、または測定することのできない損害』について語るとき、彼らはScott McCauslandのここ6ヶ月間の服役を思い浮かべていたかどうかはよくわからないところだ。

彼はたった1本の映画を共有していた。

最後の余談はあくまでも余談。この訴訟はあくまでも民事訴訟のようなので、刑事罰(懲役)を求めるという事態にはならないだろう。EliteTorrentのMcCauslandの場合は、経済的な利益が絡んでいたとして刑事訴訟において著作権侵害、著作権侵害の幇助で有罪判決を受けている。

ということで、このローム市の男性は民事訴訟の被告にされたようだ(pdf)。ただ、個人的にはここに書かれたような意見には同調できないなぁ。もちろん、調査手法が正当かつ妥当なものである、という範囲での話だけど、実際にこの男性が著作権侵害を犯していたのであれば、それに対する責任は負ってしかるべきだろう。

確かにMPAAの主張はかなり誇張されているところはあるけれども、それでも裁判となれば金銭での解決以外に何かよい手段でもあるのか、というとはなはだ疑問だ。いや、金で解決することが一番だといっているわけではなく、もし、それ以外の方法で解決できるならそうすればいいのだけれど、現実問題それ以外の方法などないわけで。違法コピーの破棄は可能ではあっても、彼がアップロードしたことをなかったことにすることは実質不可能である。アップロードされた人々のPCにはデータとして残っているわけだし、たとえそれを消したとしても、その人々がアップロードされた映画を視聴したのであればもう取り返しはつかないだろう。

もちろん、このような活動を行って違法ファイル共有が減ったとしても、彼らの主張するような甚大なる損害が回復される保証などどこにもない。が、一方で違法ファイル共有が活発に行われているという現実もまた、問題ではある。回復される保証はどこにもないが、回復されない保証というのもないわけで。法に則り、権利を行使するという行為を否定することはできない。

ただ、個人的に思うところとしては、ただ違法ファイル共有を撲滅するために、裁判を起こしたり、警告したりという恐怖戦略だけでは、事態は好転しないのではないかとは思うけれどもね。訴訟や警告によって違法ファイル共有活動へのモチベーションを低下させつつ、その妥協点としてとりうる代価選択肢を提供することが必要になってくるのではないかと思ったりもする。現実的に、恐怖戦略だけでは効果が上がらない(効果はあったとしても増加傾向に追いつかない)ことを考えると、もっと別な戦略に切り替えてもいいような気もするけどね。現に、ユーザの大半が訴訟のターゲットにされることは、宝くじに当たるくらいの確立でしかないって認識なんだから。

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