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DVDの「著作権管理情報」の除去は映画盗撮よりも重罪?

最近、日本でも映画盗撮防止法が成立し、8月30日から施行されることになっているが、米国ではそれ以前の2005年に Family Entertainment and Copyright Act(FECA)によって映画の盗撮を禁じており、その逮捕者も後を絶たない。その主なターゲットとされていたのは、他ならぬ海賊業者たち。今回は、そのようなCAM撮りを行っていた海賊業者が逮捕され、映画の盗撮と、それとは別にDVDの著作権管理情報の除去を認めたよというお話。映画の盗撮はFECA、著作権管理情報の除去はDMCAに関わるものであるのだが、前者が最高3年の懲役であるのに対して、後者は最高5年の懲役が科せられる可能性がある。もちろん、その最大期間が適用されるわけでもないのだろうけど、なんというかいろいろな圧力がその年数の差に現れるのかな?と思ってみたり。

原典:TorrentFreak
原題:World's First Conviction for Removing Information from DVD
著者:enigmax
日付:August 01, 2007
URL:http://torrentfreak.com/worlds-first-conviction-for-removing-information-from-dvd/

ジョージア州の男性は、映画の「CAM撮り」に関与し、DVDから「著作権管理情報」を除去したと認めたことで、複数年の懲役刑と750,000ドルの罰金が科せられる可能性がある。米国でDVDから管理情報を除去することでかかるコスト?懲役5年、映画のCAM撮りより2年ほど長い。

FBIによるもっとも最近の作戦Operation Copycatによって、ジョージア州ダルースのArshad Madhani (21)は、劇場内での映画の録画、つまり「CAM撮り」に対して、(訳注:同作戦では)有罪判決を受ける3人目となる。

彼は抗弁審問(plea hearing)の際、映画やソフトウェアの共有、配布に関与していることを認めた。また、劇場において映画を「CAM撮り」をするため、組織化し、他者を助けていたことも認めた。(盗撮された)映画のリストとしては、たとえば「Cars」「Monster House」「Firewall」「Click」「The Breakup」やその他(忘れ去られる程度の)者を含む。Madhaniに現金が支払われた後、それらの映画は他の人々にダウンロードされるためにサーバーにアップロードされたと主張されている。

彼はCAM撮りのため、懲役3年、250,000ドルの罰金および釈放後2年間の監察処分がくだると見られている。不幸なことに、この罪はMadhaniの直面する収監期間のもっとも長いものではない。

司法取引からすると、彼はちょっとした何でも屋であったようだ。彼は「CAM撮り屋」であることを認めた。それは、現在、著作権法で保護されている映画の「CAM撮り」または録画のために、オーディオ/ビジュアルレコーディングデデバイスの意図的な使用、または他者への指示を行った、ということである。この抗弁でもっとも興味深い点は、彼はDVDのデジタル著作権管理(DRM)の回避を認めた『リッパー』でもあったのである。

更なるコピーをするための新たな「マスター」を作成する前に、またインターネットにアップロードする前に、Madhaniは上記タイトルのDVDから著作物であることを示す、タイトル、ナンバー、その他の所謂著作権管理情報を除去した。

これらの行動により、MadhaniはDMCA違反の容疑が科せられた。しかし面白いことに、所謂『著作権管理情報』をDVDから除去しただけで起訴された最初の人物となった。これまでのケースは全て、DVDのコピープロテクションを回避するという行為によってもたらされてきた。

米国において、DMCAを破ることは重罪である。DVD上のデータを変えただけで、Madhaniは5年間の懲役と500,000ドルの罰金、そして3年間の監察期間に直面することとなった。

また、Madhariは、「レーサー」であることも認めている。たとえば、第一位のグループであるために尽力し、インターネット上で他者にダウンロードさせるために新たな映画やソフトウェアのリリースを行った個人である、といったことである。将来的にも、この罪に対する処罰がどの程度になるかは明確ではない。それは、Intellectual Property Enhanced Criminal Enforcement Act of 2007(.pdf)がおそらくカバーすることになるだろう。

判決はカリフォルニア州サンノゼにて、2007年12月17日月曜日に下される予定。

まぁ、コピープロテクトの回避ではなく、著作権管理情報の除去、としては初めてなのだろうけれど、少なくとも本来海賊業者を対象にしていたことを考えると、それほど無理な適用ではないかなとは思う。DMCAに対しては、ユーザの正当なフェアユースすら妨げる点や、研究者が脆弱性を指摘することすら許されないという点に関しての濫用が懸念されてきたけれども、個人的にはそのメインターゲットとなっている(はずの)海賊業者への適用に対しては、それほど批判的には見てはいない。

まぁ、この彼自身もそれなりのリスクを知った上でやっていたのだろうから、しょうがないよね、としか言いようはない。

ただ、この記事を読んでいて、DMCAってのは強力な法律だったんだなぁというのを、再認識というか、そういう感想を持った。もちろん、最高が懲役5年であっても、その刑期が言い渡されるかどうかはわからないので、今回のケースで言えばどちらが重く見られるかは定かではない(まぁ、結構悪質な感じっぽいので重めになるのかなと思ったりもするが)。それでも、このような罰則の規程なんかを含めても、その成立に関わった人達の力関係や何かがいろいろと影響するのかなぁと思ってみたりもする。

とはいえ、3年でも十分に厳しい罰則だと思うのだけどね。FECA成立までの複雑なプロセスに関しては、CNETのこの記事が詳しく解説している。 法律の抱き合わせってのはなんだかねぇ。

ちなみに映画の盗撮、日本では10年以下の懲役、1,000万円以下の罰金だそうだ。こういう見せしめ的な逮捕があると、その運用が心配にもなってくるのだけれどもね。別に海賊業者を逮捕する分には文句は言わないけどさ。

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crossy | URL | 2007.08.08 12:09
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