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私的録音録画補償金:「制度で決められているから正しいのだ」という意見と「その制度は正しいのか?」という疑問と

さて、もはやタイトルだけで大体何のお話かは理解してもらえたと思う。基本的には音楽についてのお話。大体30分くらいで書いてみます。

私的複製ってのが実際の行為をして何を指すか、ってお話から。一般的な例でいえば、買ってきたCDを使ってエンコードしてPCで楽しんだり、それをiPodなどの携帯デバイスに転送して楽しむとか。で、私的とつくからには、範囲が決まっていて、「個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲」とされる。解釈が多様に存在するけれども、権利者側の解釈からすれば、「家庭内その他これに準ずる」範囲は、家族(複雑な事情を含む)までと考えており(たとえばSME)、友人へのコピーってのは含まれていない。要は、自分で買ったか、家族の誰かが買ったもののコピーまでは許しましょうといったところ。

個人的には、友人の範囲までOKというなら、私的複製が損失を生むというのは理解できるところではあるけれど、個人内、家庭内の複製が損失を生むというのは考えがたい。自分で持っているもの、家族が持っているものを改めて購入するかといえば、そんなことはまずないわけで(例外として、友人の田辺君宅は彼のドラゴンボール全巻と弟のドラゴンボール全巻と2セットありました。理由は不仲。)、少なくとも現在徴収している私的複製補償金が、本来の損失を反映しているかというと甚だ疑問が残る。

ちょっと無理やりにでも理解しようとすれば、権利者団体はある程度の複製は事実上黙認している部分があり、それを含めて私的複製を許諾しているために、損失が生じているとも考えられる。たとえば、友人間でコピーしあったとしても、著作権侵害だ!と訴えることは現実的には出来ないし、レンタルCDからのコピーを抑制する術はないわけで(CCCDなんてのもあったが)、その辺の範囲まで暗黙のうちに含んでいると考えると、理解できない話でもない。とはいえ、そうであれば、その範囲にまで拡大した(明文化した)私的複製補償金の枠組みを構築するのが適切なやり方だろう。暗黙の了解なんてのはいつでも反故に出来るのだから。

彼らの思惑としては、私的複製の範囲が拡大することを懸念しているのだろうが、本来の私的複製の範囲が経済的損失を生むとは考えにくいにもかかわらず徴収しているわけで(しかも、彼らの管理する著作物の私的複製を行わない人からも徴収されている)、騙し騙しのやり方が未来永劫続いていいわけがない。私的複製補償金の制度を維持し、拡大したいと考えるのであれば、損失を生むと理解される範囲まで、私的複製の範囲を拡大すべきだろう。

個人的には、それができないのであれば、所謂iPod課金云々どころではなく、私的複製補償金の枠組み自体がナンセンスだと考えた方がいいと思う。

と、真面目に書いてみたけど、何というか、労力の無駄だよねぇ。本音を言えばそういうこっちゃないんだろうしさ。結局は、著作権って制度をこねくりまわした結果、何だかんだ理由をつけて、メディア、デバイスから金を搾れないかって話なだけでしょう?で、一度確立された制度なのだから、もはやそれは我々の正当な権利であり、それをなくそうなどとは権利侵害も甚だしい、みたいな感じなんだろうねぇ。

そもそもDRMを強制しておいて(そしてAppleに裏をつかれて)、CCCDをばら撒いておいて、コピーコントロールしておいて、私的複製もへったくれもないよね。デジタル化に伴い私的複製の頻度が増加したとか、そんな解釈自体が時代遅れ。そもそもデジタル化が進むにつれて、コピーを包含するビジネスモデルに移行していると考えるべきだろう。

結局は制度として存在するから、それが正当なのだ、という主張なんだけど、その制度自体が正当かどうかの明確な根拠はないのだよね。私的複製によって損害が生まれているのかどうかすら、具体的には示されてはいないのだから。

JASRACは私的複製補償金をなくするのであれば私的複製は認めない、私的複製を認めるのであれば指摘複製補償金は必須、という二者択一を迫っているものの、私的複製補償金はなくても私的複製は認められるべき、っていう議論は考えてはくれないのね。まぁ、制度が存在するから、それが当たり前と考えちゃうんだろうけど。

この議論、しばしば議論の入り口で終わっている、といわれているみたいだけれど、そもそも制度を現状維持より後退させること(つまり引き分け未満)を著作権団体が認めるはずもないのだから、どうしようもないよねぇ。そもそも、制度が正しいのは制度があるから、って発想なんだから。で、本音は「お金」なんだし。

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