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Lime Wire LLC、有料音楽配信サービスの開始を公式にアナウンス

LimeWire Music Store先日、Slyck.comがLime Wire CEO、Mark Gortonに行ったインタビューにおいて彼は、LimeWire Music Storeを計画中であることを述べた。その音楽配信サービスがついに公式にアナウンスされたよというお話。といっても、すぐさま開始というわけではなく、提携企業の発表と、そのモデルの公開といった感じ。正式なサービス開始は、インタビューをもとに考えると、今年の秋ごろとなる予定しているようだ。概要としては、Gnutellaネットワークを使わない、Webベースの音楽配信サービスであり、その形式はMP3フォーマットとなる。そして、そこに参加する多くのレーベルはインディペンデントレーベルが主体となるようだ。

原典:marketwire
原題:Lime Wire to Enter Music Download Market With New Digital Store and Inks Deals With Music Companies
著者:Lime Wire LLC
日付:August 14, 2007
URL:http://www.marketwire.com/mw/release.do?id=760410

人気のLimeWireファイル共有ソフトウェアのメーカー、Lime Wire LLCは、本日、デジタルミュージックストアをオープンすることをアナウンスした。

はじめのうちは、ストアはスタンドアローンのwebサイトとなる。また、そのサイトは、(LimeWire)のファイル共有ソフトウェア上のリンクからアクセスしやすくなっているという。今後の(ソフトウェア)リリースでは、LimeWireプログラム内で直接音楽を購入することが出来るようになる見通しだ。

この新たなデジタルチャネル初のパートナーは、IRIS Distributionと、Nettwerk Productionsとなる。これらの企業は、同社の広範なカタログの音楽を提供するため、Lime Wireとの取引にサインしている。

Lime Wireの最高財務責任者であるJesse Rubenfeldは、「私たちは、これらの将来思考の音楽企業と協力し、LimeWireを通じて許可されたコンテンツを販売することが出来、非常に喜ばしく思っています。」という。

LimeWire Storeの楽曲は、通常は互換性の高いMP3フォーマットで販売される。消費者は、楽曲を「アラカルト」で、もしくは月極めのサブスクリプションプランで購入することができる。

と、以前のMark Gortonのインタビューにもあったとおり、Lime Wireがそのミュージックストアの開始を公式にアナウンスした。今回のニュースリリースでは、その時期は明らかにはされていないけれども、Slyckのインタビューでは今秋開始される予定であるとしており、このような提携を交わしたことで、非常に現実味を帯びてきたといえるだろう。

そのミュージックストアの概要としては、開始当初はwebベースのミュージックストアであり、GnutellaクライアントとしてのLimeWireの役割は、検索時にその購入リンクを表示する、というところのようだ。ただ、今後のバージョンアップによってLimeWire上での楽曲の購入も可能にしていく計画であるようだ。また、販売される楽曲のフォーマットは、MP3フォーマットとなる。

まぁ、Gnutellaネットワークを使わないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれないけれど、残念ながらGnutellaを利用して有料配信サービスを行うためには、どうしてもDRMが必要となる。以前にLime Wireが計画していたミュージックストアでは、WedsShareDRMを用いた音楽配信サービスの提供を模索していたのだが、それもWeedsShareの失敗により頓挫していた。また、昨今の状況を考えるとMP3以外の選択肢がなかったのだろう。それゆえに、Webベースでの音楽配信サービスという形に落ち着いたのだと推測できる。

個人的な意見ではあるが、Napsterスタイルの音楽配信をレンタルと割り切って、Windows Media DRMを施すというプランもありだとは思うのだけれどもね。当然、MP3のアラカルト購入やサブスクリプションとは差別化する必要はあるけれどもね。DRMってのはそういう用途に用いるべきだと思うのだけれどもねぇ。

それはさておき、LimeWireミュージックストアと提携を果たしたこの2つのレーベル。1つは当ブログでも御なじみのNettWerk。こちらはAvril LavigneやRIAAを猛烈に批判するBareNakid Ladiesなどを擁する。このレーベルのユニークなところは、何が成功するかがわからないことを理解し、ならば可能なかぎり選べる選択肢を試してみようというスタンスにある。その辺のお話はこちら。そのような主張にあるように、Aime StreetJoostimeemその他数多くの先進的なビジネスモデルに、真っ先にコンテンツを提供している。

もう1つの、IRISというのはよく知らなかったのだけれども、複数のインディーズレーベルのプロジェクトのようだ。IRIS自体が販売を行うのではなく、販売に関する提携やビジネスのための窓口として機能するようだ。メジャーレーベルに比べ、インディーレーベルは1つ1つは弱い存在であるため、複数のインディペンデントレーベルが集合し、1つの窓口を設けることで、メジャーレーベルと同等の力を持つ、というプロジェクトなのだろう。

ただ、現在のところ、Lime Wireの考えているミュージックストアはインディペンデントレーベルをパートナーとしているという色合いが強く、iTSやその他のメジャーレーベルの楽曲を扱っている音楽配信サービスと競合するというよりは、Aime Streetやe-Musicといったインディペンデントレーベルを主体とした音楽配信サービスと競合することになるだろう。

Slyckでは、EMIやUniversalがそうであるように。DRMフリーは時流であり、LimeWireはそれに乗っているのだ、と評価しているが、e-Musicなどを見ても、インディペンデントレーベルの多くは、もともとMP3での配信に積極的であり、インディペンデントレーベル主体の音楽配信サービスに名乗りを上げる、ということが、EMIやUniversalがDRMフリーの道を歩んでいることとは、それほどダイレクトにリンクするものではないのではないかなと思ってみたり。DRMフリーが革新的なのは、それがメジャーレーベルの選択であるからこそ、という側面もある。

では、Lime Wireがメジャーレーベルの楽曲を扱うことが出来るのか、という点に関して考えてみると、現状ではいささか難しいと思われる。というのも、違法ファイル共有が活発に行われているネットワークを利用して、音楽を配信する、というのがメジャーを満足させるほどの利益を生むのか、そして、違法ファイル共有が活発に行われているネットワークの存在を、メジャーレーベルが許容しうるのか、という問題がある。おそらく、メジャーレーベルの楽曲を扱うためには、少なくとも購入可能な楽曲をLimeWire上で違法に共有することが出来ない、というような措置を求められることになるだろう。

個人的には、Lime Wireがそれを飲むとは思えないのだけれどもね。ビジネスモデルに反するという問題(現状のユーザエクスペリエンスを維持することが商業的成功に繋がるとGortonは考えている)と、技術的な問題との両方によって。

ただ、LimeWireクライアント上で、楽曲への購入リンクが表示されるのはPro版のみの予定となっており、果たしてどれだけ本気でこのミュージックストアを成功させる気があるのかは、定かではない。

LimeWire Music Storeへのリンクはこちら。現在は、Coming Soonページとなっている。

なお、余談ではあるが、LimeWireプログラムを指す場合は、LimeとWireの間は空かないのだが、企業としてのLime Wire LLCを指すときには、LimeとWireの間にスペースが入る。今回はその辺をきちんと記載してみました。豆知識みたいなものだけど。

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