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テレビ関係者、放送前のテレビ番組のリークを認める:ファイル共有ネットワークへのリークはプロモーションとなる?

以前にも紹介したテレビ番組の放送前のリークの問題の記事の中では、一部には何かしらの目的を持った業界関係者が故意にリークしているのでは?と考えている人がいることを示唆していた。そのときは本当かなぁと思ったのだけれども、実際にリークさせたことのある人物が、それを認めているよ、というお話。今回紹介する記事の筆者は、この人物が本当にスタジオで働く人物であり、Warner Bros Televisionの低-中レベルのポジションにいるという。その人物は、Warner Bros TVの秋の新作シリーズ、「Pushing Daiseies」をオンライン上にリークしたのだという。この人物は匿名の条件の下、e-mailや電話でのインタビューに応じたとのこと。以下に紹介する記事は、そのメールや電話でのやり取りを纏めたもののようだ。

原典:AllYourTV.com
原題:Studio Source: 'I Helped Upload TV Pilot'
著者:Rick Ellis
日付:August 03, 2007
URL:http://allyourtv.com/0708season/news/august/08032007ihelpedupload.html

Q:あなたが「Pushing Daisies」をアップロードした理由をお聞かせください。

A:えぇと・・・、はじめにはっきりさせておきたいことは、私自身がそれをアップロードしたわけではないのです。私の隣人の子供は、UsenetやBitTorrentサイトを介してファイル交換を楽しんでいました。実は以前、私たちはそれに関してちょっとした話をしました。私は番組をそこに確実にリークしたいと思いました。しかし、私がなぜそうせずにはいられなかったのかはわかりません。そして(その子供)は非常に喜んでいました。なぜなら、彼はそれによって大量のアップロードクレジットを獲得することが出来るからです。そのクレジットは、彼が欲しいものをダウンロードすることを可能にします。

Q:それでは、何があなたにファイルを転送させようと決心させたのですか?これはあなたのアイディアですか、それともあなたのボスも承認しているものなのですか?

A:私のボス?あぁ、神様、それはNoです。えぇ・・・、私は大半の人が・・・、いや、これはちょっとした軍隊の『聞くな、言うな(Don't Ask, Don't Tell)』ルールのようなものです(訳注:実際に承認を受けてはいないが、リークしたことを詮索されてもいない、ということなのかな?)。私は大半の人が事前に番組をリークすることが理論的には良い考えであると思っている、と考えています。特に、人々がエキサイトするような番組(「Pushing Daisies」のような)では。しかし、私が知っている全ての人は仕事としてそれを認めることはありません。むしろ、真面目な提案として持ち出すような話ですらないようです。

Q:しかし、そんなに素晴らしいアイディアであれば、それはよいことなのではないですか?

A:その理由の一部は、私たち自身、それが素晴らしいアイディアかどうかわからないということがあります。つまり、それがよいプロモーションであるという感覚があるのですが、それは一部の人達による、直感的なものでしかないのです。いずれにしても、私たちはその本当のところを知らないのです。さらに、複数の法的、財政的な問題があります。番組や放送局のパートナーを怒らせたくはないでしょう?まぁ、これらの事柄に関して、来年あたりにはライターたちとの関係を築くことになるとはおもうのですが。いずれにせよ、通常放送枠以外での利用に対して、彼らは支払いをうけることにはなるでしょう。特にオンラインでの利用(ストリーミングやその他のもの)で。

Q:では、最初に質問に戻ります。それほど危険であるのであるにもかかわらず、一体なぜ、それはアップロードされるのですか?

A:私は何度もその質問を自問自答しました(笑)。実に皮肉なことに、それを私に理解させたのは、他の「Daisies」のパイロットバージョンもまた、オンライン上に現れたということです。これに関しては、私は関与しておりません。そして私は、これが良いアイディアなのだと考えました。たとえ、(この人物を特定可能である情報が含まれるため削除)、私が直接には関与していないとしても、それは非常に大きなプロジェクトです。

言葉にするのは非常に難しいのですが、一度それを見ることで、それは意味を成します。人々がチャンネルを合わせたときにのみ、これらの番組の1つが機能するということです。ところでそれは、ABCやWarnersがさまざまな場所で番組をプロモーションする理由の1つでもあります。パイロット版は、ABCの実際の番組のためのオーディションからComic-Conに至るまで、実にさまざまな場所で上映されます。私たちはみな、番組を信じています。そして、私がほんの少しでも助けになることが出来るのであれば、私はそれを受け入れることができます。

最後にもう1つだけ…、このような方法は、放送局にプレッシャーをかけることもできるでしょう。私は、「Traveler」の関係者全てが、ABCの同番組への扱いに本当にワクワクしたわけではなかったでしょう。しかし、どちらの会社においても、1人のずば抜けて優秀な人物がいるわけではありません。私たちみんなが、この番組がその番組の価値に値する支持を得ることを望んでいるのだと思います。

非常に興味深い話である。もちろん、この人物が下っ端~中堅のポジションにいること、そのセクションにいるのかがわからないこと、実際に彼の考えに他の(現場レベルでの)制作者たちが賛同しているかどうかは不明であるということ、に注意しなくてはならないが。

それでも、この人物は、番組の事前のリークが番組の放送のポジティブな影響を与えうると多くの人が感じている、と思っているようだ。もちろん、それについて仕事として語ることはないけれども、とも語っているが。この辺は、この人物をはじめとする製作現場の人間がそれほどプロモーションに対しての影響力を持ち得ないという部分もあるのだろう(彼が製作の現場のセクションにいる人物だとすれば)。また、そのようなリークは一般的には認められがたいものであるために、実際に議論すると言うレベルの話でもないのかもしれない。

ただ、彼が冗談めかして言ってるように、彼と間接的または直接的に一緒に働く人間が同じことを考え、別のパイロットバージョンをリークしているのだから、彼自身は彼の考えを他の人も持っていると自信を持ったようだ。

個人的には、このような事前の番組のリークは一定の広告効果を持ちうるのではないかと、この記事を読んで思った。もちろん、テレビ局や制作会社としては、テレビ放送をどれだけの人が見てくれるかが重要だという部分もあり、事前に見せてしまうことのネガティブな効果を考えてしまうのだろうが。

パイロット版を数多くの場所で上映する、というのは確かにプロモーションの定石としてあるのだろう。しかし、それが容易に行われているのは、(実際の効果はともかくとして)放送局や制作会社のコントロールのなかで行われるため、という要因も大きいだろう。完全なる統制によって利益が守られる(と考えている)ためであろう。しかし、それは利益が守られるという部分が強く、より多くの利益を得ることには繋がりにくい。もちろん、プロモーションなのだから獲得的ではあるのだけれども、それでもコントローラビリティの及ぶ範囲での話。それを越えたアプローチを取ることで得られる利益を考えると、積極的な側面を持ちつつも、防衛的なアプローチであるともいえる。

では、番組放送前のリークがどのようにポジティブな効果を生むのかを考えると、この記事にもあるように、少なくとも1度見てもらえる機会を増すことで、より多くの人にアプローチすることが出来るということであろう。もちろん、それは多くの人に「良い」と思ってもらえるコンテンツであればこそなのだが、たとえ「良い」コンテンツであっても、視聴する機会がなければどうしようもない。少なくとも、1度見てもらうことが重要であり、そのためにはその機会を出来るだけ多く提供することが最良のプロモーションとなる。今回のトピックとなった放送前のリークは、その点では優れているといえるだろう。

ただ、このアプローチには数多くの問題がある。たとえば権利上の問題、それにも関連する法律の問題、更には契約上の問題やお金の問題など多種多様な問題がある。また、このようなアプローチで得られる効果は、たとえば放送側と製作側に違った影響を及ぼすかもしれない。その番組が人気が出ることは両者とも望んでいることなのだろうけれども、人気が出ることで両者にもたらされるものは異なる。少なくとも、その両者を満足させるような結果がもたらされなければ、なかなかこのようなアプローチは難しいかもしれない。

さて、この記事内にもあるけれども、このようなアプローチの最大の問題は、その効果が全く保証されていないということかもしれない。たとえ、このようなアプローチを行ったとしても、それがメリットを生むとは限らないし、逆にデメリットを生むかもしれない。結局は、根拠のない推測に過ぎない、ともいえる。ただ、推測であっても、メリットがあり、ポジティブな効果が予測されてもいるのである。また、現実問題として、この人物のような人達にリークされているということもある。となれば、実際に試してみる、というのも1つの手ではないかなと思ったりもするのだけれどね。その効果が実際にどう出るのか、を検証してみなければ、このアプローチが有効かそうでないかの判断もつかないだろう。千里の道も一歩から。とりあえず、歩き出してみることが大事だと思うよ。途中で引き返すことだって出来るんだから。

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