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Allofmp3元オーナーに対し、無罪判決

Allofmp3先日、ロシアにおいて、非常にグレーな音楽配信サービスを展開していたAllofmp3はロシア政府の圧力に屈する形で、閉鎖を余儀なくされた。Allofmp3を運営するMediaservicesは、同社は著作権使用料をロシアの著作権管理団体ROMSに支払っており、同サービスにおける音楽配信は著作権侵害ではないと主張していたものの、先月には、元オーナーらがロシア検察から提訴され、実刑まで求刑されていた。また、その際、米国の音楽レーベル3社にも損害賠償を命じるよう裁判所に求めていた。しかし、今回、その裁判のうち、元オーナーをターゲットとした裁判において、彼に対して無罪が言い渡されたよ、というお話。その理由としては、この元オーナーが運営に携わっていた頃の法律では彼を裁くことが出来ないというもの。まぁ、法律がなかったならしょうがない、というお話かしら。これまでの、Allofmp3の経緯に関しては、こちらを参考にしてね。

原典:ITmedia News
原題:ロシアのグレーな音楽サイト、元オーナーが“無罪”に
著者:Associated Press
日付:2007年8月16日
URL:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0708/16/news027.html

ロシア政府によって閉鎖を余儀なくされたAllofMp3.comは、その後米国レコード会社から訴えられていた。当然その訴訟に絡んだのは、RIAAの中心メンバーである、EMI Group、Unuvesal Music Group、Warner Music Group。この3社が、Mediaservicesの元オーナーDenis Kvasovに対し、同社が管理する楽曲を無断で販売したとして、58万7000ドルの損害賠償の支払いを求めていた。また検察側は、彼に対し懲役3年を求刑していた。

しかしそれに対して、モスクワの裁判所は、この元オーナーに対する訴訟を棄却し、上述の3社が求めていた損害賠償請求を棄却した。その理由として、

 (引用注:IFPIのロシア代表の)ポジトコフ氏によると、チェリョムスキー地方裁判所の判事は、「楽曲のオンライン配布を許していた法の抜け穴がふさがれたのはようやく2006年9月になってからのことで、一方のクバソフ氏は2005年12月にはサイトの運営から退いている」との判断から、クバソフ氏を相手取った訴訟を棄却したという。

つまり、ロシア国内法で何とか裁くに足るだけの法律が出来たのは、2006年9月になってからのことであり、それ以前にMediaservicesの運営から退いた元オーナーには責任はない、としたというところだろう。さらに、CNET News.comの記事では、判事のYekaterina Sharapovaは「起訴側は、著作権法違反と彼の関与についての説得力のある証拠を提示することが出来なかった」、Forbes.comの記事では、「証拠収集における調査者の非常に不注意な態度」と指摘しているという。

それに対して、IFPIロシア代表のIgor Pozhitkovは、元オーナーが楽曲を複製していた行為は、当時の法律をもってしても違法行為に当たるとして、この判決を批判している。ただ、個人的には、この裁判においては無許可の販売かどうかが争点となっており、その複製が違法行為か否かを持ち出してくるのはいささか負け惜しみな感もある。

今回の件に関して、TechCrunchは「ロシア法廷、Allofmp3に合法判決」という見出しで記事を書いているが、これはちょっとフライングかと。上述したとおり、今回の裁判では、元オーナーに責任があるかどうかが焦点であり、それに対してその責任を認められないという判決が下されたというだけである。Allofmp3が現行のロシア国内法でも合法であるか否かは、Allofmp3を運営していた現オーナーに対する裁判において彼が勝利したときに確定するだろう。

これに関して言えば、むしろSharapova判事は「2006年9月になって法の抜け道がふさがれた」としており、それ以降も運営に関わっていたメンバーが無罪判決を受けるというのも難しいかもしれない。

Allofmp3はこれまで、同サービスにおける著作権使用料は、ロシアの著作権管理団体ROMSに支払われてきたと主張しており、それをもって同サービスの合法性を正当化してきた。個人的にはその辺のからくりが実際にどうなっていたのかを解明することが、現在のロシアにおけるこの手のサービスを何とかするために必要な手続きだと思うのだけれどもどうなんだろうね。実際、ROMSなる団体が、勝手に当該の楽曲の権利を代行して徴収したとされる著作権使用料は、レコード会社に対して一切支払われてはいないという。道理で言えば、著作権侵害はこのROMSによるもので、Allofmp3は善意の第三者とでもなるのかしら(当然、そのからくりは理解しているであろうけどね)。

ただ、このようなからくりは、Allofmp3を運営していたMediaservicesが新たに開始したMp3sparksを見ても、依然として存在しているようだけれども、VisaやMaster Cardなどを味方につけた著作権団体にとっては、その現金の流入を抑えており、利用をある程度抑制することには成功している。まぁ、たとえAllofmp3に合法判決が下されようとも、海外のユーザが利用するのはその後も難しいだろうね。

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