2007.08.19 Sun
「Save a Film」キャンペーン、アカデミックなフィルムを未来に残すためのプロジェクト
注:このページの下部に自動再生のビデオがエンベッドされています。(音楽だけ聞くと)不気味な音楽が流れますが、気になる方はあらかじめ停止して、本文をお読みくださいまし(停止はこちらから)。気にならない方はBGM<としてお楽しみくださいませませ。
原典:ZeroPaid
原題:Help Needed in Effort to Upload Academic Films to the Internet
著者:soulxtc
日付:August 16, 2007
URL:http://www.zeropaid.com/news/8963/
「Save a Film」キャンペーンは、アカデミックな映像を保存し、一般に利用可能にするために、検索可能なインターネットアーカイブとしてアカデミックなフィルムをデジタル化し、アップロードすることに取り組んでいる。
Academic Film Archive of North Americaの任務は、「学術的な進歩と一般への公開を継続するためのアーカイブ、リソース、フォーラムを提供することでアカデミックなフィルムの取得、保存、文書化、促進」することである。
同機関はまた、「人類学や民族学、医学など、特定の学術的ジャンルにとらわれずに、歴史的に重要なフィルムをドキュメント化しアーカイブする」ことにも取り組んでいる。同機関は、この失われつつあるフィルムジャンルの歴史をドキュメント化することに特化した米国唯一の組織となる。
この精神に則って、全ての人この種の映像にアクセスすることが出来るよう、それらのフィルムをデジタル化しインターネット上 にアップロードするという取り組みを援助するために、彼らは「Save a Film」キャンペーンに対する寄付を募っている。
これらのジャンルには以下の複数のタイプのテーマが含まれている。アニメ、芸術および前衛芸術、ビジネスおよび産業ドキュメンタリー、戯曲、民族誌(アフリカ、アメリカインディアン、ラテンアメリカ、中東)、音楽および舞踊、科学のフィルム。
参加するために行うべき全てのことは、同機関の年代順のショーページからフィルムを選択する、またはより簡単な方法としては、あらかじめ定義された採用リストから、フィルムを選択することである。
スポンサーシップは以下の通り。
- 400フィートリール(10分未満)は110ドル
- 800フィートリール(11−20分)は154ドル
- 1200フィートリール(21−30分)は198ドル
- 1600フィートリール(31−45分)は244ドル
それは必ずしも安いものではない。しかし、たまには良いことをしてみるのも悪くないのかもしれない。
また、ここではっきりさせておきたいことは、AFAは従業員という形態で人を雇っていないので、寄付された全額は、映像保存プロジェクトに回されることになる。
どんな映画が保存されているかについて、あなた自身が知るためには、Academic Flim Archive of North Americaのサイトをチェックして、クリップをダウンロードしてみるといいだろう。
私は、中学校時代に見た、古い感じが良く出ている「Sun Flight」をお勧めする。
ここでいうフィルムとは、リールという言葉が示すとおり、まさに媒体としてのフィルムのこと。それをデジタル化し、恒久的に保存するためのプロジェクトだといえる。このフィルムの保存のために、寄付したい、ということが出来るので、なかなか面白いプロジェクトでもある。また、このような知的財産を伝え、広めるという趣旨には賛同せずにいられない。もちろん、寄付なのだから、自分のできる範囲でかまわないのだと思うけどね。
知的財産、といっても、そのようなものの内包する財産的な価値は、決して経済的な利益のみに限定されるものではない。その内容そのものもここの人々を内包する社会の財産である。個人的には、著作権に関する議論において、経済的な利益以外を訴える声が、経済的な利益のみを求める声にかき消されがちなのは名とも残念なことだなぁと思う。
文化とは、人々に共有されてこそ価値を持つ。共有されるものが限定され、制限されていけばいくほど、文化は衰退することになる。日本でも、このような取り組みはあるのかしら?
ところで、このプロジェクトで保存された映像はInternet Archiveにて公開されることになる。現在ではまだ12本のみの公開だが、プロジェクトが進行するにつれて増えてくるのだろう。
上記記事でもお勧めされているけれど、私もその「Sun Flight」をお勧めしたい。このアニメーションは、我々には御なじみのイカロスとダイダロスのお話。小学生くらいに歌ったこともあるであろう、あのお話。なかなか面白かった。
音楽だけ聞くと不気味な感じ何だけど、映像と一緒に見るとそうでもないよね。なかなか不思議。
余談ではあるが、私は小学校の頃、この歌がたいそう気に入りギリシャ神話の本を読んだりしたのだけれども、この歌の前後のお話もなかなかにひどい話だったりする(ダイダロスがなぜミノス王の元にいたのか、なぜ迷宮or塔に閉じ込められていたのか、脱出した後のダイダロスとミノス王はどうなったのか、などなど)。興味のある人は、是非ギリシャ神話を読んでみて欲しい。小説、物語的なものから、記述、叙述的なものまであるので、その辺はお好みで。
ギリシャ神話も語り継がれ、共有されたことで2000年以上の時を経て今に伝えられている。多くの語り部の手を経て、ね。ギリシャ神話に関連した書籍の多さを見るにつけ、その物語の魅力のみならず、手を加えられない価値、手を加えたことで付与された価値、その両方が文化としての価値を有するのだと思ったりもする。
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