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RIAA、前訴訟和解戦略の第7ラウンドを開始

MP3 Police前のエントリは、RIAAが行っている前訴訟和解戦略によって、(おそらくは)無実でありながらも法的脅威に晒されている学生のお話を紹介したけれども、それでもRIAAはこの戦略をやめるつもりは無いようだ。先日、この前訴訟和解警告状の第7ラウンドが開始されたよ、というお話。

原典:ZeroPaid
原題:RIAA Begins Round 7 of its Fight Against Campus Piracy
著者:soulxtc
日付:August 21, 2007
URL:http://www.zeropaid.com/news/8965/

RIAAは、全国の大学キャンパス海賊行為を排除することを目的とした最新の『抑制プログラム』において、503名の新たな学生をそのターゲットにしたことをアナウンスした。これによって、これまでそのターゲットとされた学生の総数は、およそ2,926名となる。

このような前訴訟的和解警告が、RIAAにもたらすメリットとしては、実際に法的手続きを踏むことなく、つまり法的手続きを踏むコストや、実際の裁判のための証拠を確実なものとするコストをを最小にして、より多くの人をターゲットにすることが出来るというものである。もちろん、実際に彼らのメンバーカンパニーが著作権等の権利を有しているデータをやり取りしているユーザを、正確にターゲットとすることが出来るのであれば何ら問題はないのだが、これまで訴訟という明確な証拠を必要とする事態においても、彼らはそれほど確実ではない証拠を元に人々を告訴してきた。

もちろん、この前訴訟的和解戦略は、彼らなりの反省を経て計画されたものであるのだろうけれども、その反省の仕方が、訴訟による失敗をなくすために、訴訟という手続きを経ずして、人々を屈服させようというものであった。そうなれば、たとえ和解に応じないことを明示した人々であっても、実際に明確な証拠を持ちえてなければ、その個人に対しては訴訟を行わない、明確な証拠が揃っていれば訴えるという恣意的な選択が可能となる。本来であれば、このような訴訟をちらつかせた警告状を送付しているのだから、訴訟を起こさないこと自体おかしなことなのだけれども、実際には訴訟を起こされないからといって法的手段に訴える学生がいるとは考えにくい。この警告を無視した多くの学生は、いつ訴えられるかびくびくしながらも、訴えられないことに少し安心するかもしれない。そんな中で、なぜ訴えないのだ!と強気に出る学生がどれほどいようか。

そうした意味で、私はこの戦略を、RIAAが法律制度を悪用した戦略であると考えている。もちろん、RIAAが学生を訴えるな、といっているわけではなく、訴えるなら、正当な手段をもって訴えるべき、ということである。少なくとも、多くの学生は自分の行為に思い当たることがあるだろう。しかし、RIAAのとっている手法は必ずしも確実なものではない。そうした意味では、それを曖昧なままに学生に和解を迫るという戦略は非常に彼らにとって、コストがかからずして、楽な方法であろう。しかし、それによって無実の人々もとばっちりを受ける可能性があるのであれば、それは受け入れられるものではない。

この前訴訟的和解戦略のプロセスには、大学当局の協力が不可欠である。逆を言えば、この悪しきプロセスを止められるのも、大学当局なのである。もちろん、大学としては学生が訴えられるということを望まないという事情もあるし、訴訟にまで行くくらいなら学生はそれ以前の段階で和解を望むだろうという推測もあるだろう。しかし、それだって学生が自らの責任で行ったことである。その責任は学生が問われるべきであり、おかしな情けをかけるべきではない。RIAAが正当な手続きを経て学生を訴えるという段になってこそ、大学側はRIAAに当該の学生の情報を提示すべきであろう。

この前訴訟的和解戦略の第7波に関するアナウンスで、RIAAの取締役副会長であり、法律顧問のSteven Marksはこのように述べている。

音楽業界は、どのようにビジネスを行い、あらゆる種類のデジタル配信モデルを受け入れていくのか、について転換しつつあります。...学生のために、これら高品質のデジタルミュージックオプションの多くは、非常に割引された価格で利用可能であり、時には無料であることもあります。オンライン上で音楽を盗むことによって、法律や優れた合法的サービスを無視し続ける人々は、数千ドルにも及ぶ罰金が科せられる可能性のある連邦訴訟の危険を冒すことになります。近年では、音楽を楽しむための、数多くのシンプルで、簡単で、安価な方法があるというのに、なぜそのリスクを犯さなければならないのでしょうか。

確かに、シンプルで、簡単で、安価な方法がある。たとえば、eMusicとかね。でも、RIAAを牛耳っている4大メジャーが提供する音楽配信のコンテンツは、DRMという複雑な錠前がついており、特定のプラットフォームを利用しなければならず、かつMP3フォーマットをより高い価格設定で提供されている。シンプルで?簡単で?安価な?どの口が言うか。

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