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MPAA:「あなたは所有しているDVDを変換することはできない」

ある会社が「DVDからコンバートされた映画入りのiPod」を販売していた。しかし、それでは著作権侵害に当たるので、そのiPodを購入する際にはその映画のDVDも一緒に購入してもらっていた。つまり、「映画入りのiPod」と「その映画のDVD」、「DVDをリッピングしてコンバートしてiPodに転送するサービス」を提供し、対価を得ていた。一般の人であれば、映画のDVDを購入している時点で、著作物に対価を支払っているので、iPodに転送されていようとも、プライベートコピーの範疇に収まると思うだろう。しかし、MPAAはこの会社を著作権侵害、DCMA違反で訴えたよというお話。この話を突き詰めると、消費者は何を購入しているのだろう?という疑問の突き当たる。

原典:ZeroPaid.com
原題:MPAA: "you can't convert your own DVDs"
著者:soulctc
日付:November 17, 2006
URL: http://www.zeropaid.com/news/8012/

MPAAはフェアユースへの別の攻撃を開始した。彼らは、ユーザが自ら所有するDVDをコンバートすることを止めようとしている。

MPAAによるばかげた法的措置において、Load 'N Go Videoは、「違法に」ユーザのDVDをコンバートし、ユーザのiPodに入れたとして、MPAAに告訴された。

「著作権侵害」と「Digital Millennium著作権法違反(DCMA)」の訴えのなかで、MPAAは、Load 'N Go Videoのビデオ変換プロセスがDVDコピープロテクションを回避しているという点で、DCMAに違反していると主張している。

DVDの「リッピング」または、解読やコピーは、直接DVDを購入した人々に与えられるフェアユースの権利や原則に関わらず、違法であると主張されている。

Load 'N Go Videoのビジネスモデルは、消費者にDVDとiPod(その両方が彼らのサイトで販売されている)を購入させ、DVDをリッピング、コンバートしたDVDビデオを、iPodに転送する、というものである。

周知のとおり、多くの人は自分だけで、このような作業の十分な知識はもっていない。だからといって、誰が好き好んで同じ映画に2度もお金を払いたいと思うだろうか?また、ユーザはTVでの視聴のためにDVDを購入し、そして再度、iPodでの視聴のためにiTuneから購入しなければならないのだろうか?疑い深いにもほどがある。

MPAAが法廷において議論しているのは、購入された著作物をコピーすることが違法であるということではなく、DVDに施されたCSS暗号化を回避することが違法だと主張している。しかし、全てのDVDがこのプロテクションを備えていることを考えれば、理由はどうあれ、(彼らのいい分では)DVDのコピーを作成すること自体が違法ということになる。

訴訟では以下のように述べられている。

被告は、不当に、許諾なく、原告の DVD を保護する CSS アクセスコントロールとコピー防止システムを回避し、 DVD に含まれる原告の著作物を、消費者の PVP( ポータブルビデオプレイヤー ) にコピーする企業において従事していた。

再び、疑い深いにも程があるような訴訟が、法廷によって考慮されていさえする。業界団体が、RIAAも含めて、彼ら自身の個人的な収入や利益のために、時代遅れのビジネスモデルの最後の遺物にしがみついているという事実を示している。

この訴訟において考えられる唯一の理由は、MPAAが、同じ映画であっても、それぞれのプラットフォームごとに消費者が料金を支払うよう強制することを望んでいるということである。

Load 'N Go Videoを告訴するより、合法的に映画を購入する人たちを保護しなければならないという事実があるにもかかわらず、業界団体側はそのことには無自覚なようだ。それは、違法に映画をダウンロードし、共有している人たちを正当化する数ある理由の1つでもある。常識であるフェアユースという概念の欠如、貧弱な選択肢、価格設定の中で、人々が映画を視聴したり、購入しなければならないということには、驚くばかりだ。
これまで紹介してきた記事での業界団体の海賊行為への裁判に関して、やり方には不満はあるものの、個人的には理解できる部分はあった。P2Pファイル共有企業への裁判でも、ファイル共有ユーザへの裁判でも、業界団体が彼らを訴えるという点においては、致し方ないと思っている。しかし、この件だけはまったく別だ。

この会社は決して不正に著作権侵害の罪を逃れるために、正規DVDを添付した方法をとたわけではない。現行の著作権法の許す範囲内で、ユーザのニーズに応え、それによって利益を上げるというビジネスモデルを考え付いたのだろう。消費者はDVDを購入しているのだから、iPodへの映画の転送は単に代行に過ぎない。

しかし、MPAAは、この会社がこのようなサービスを提供しているということではなく、単純にこの会社がDCMAに違反していると訴えている。この法律では、いかなる理由で用いられたコピープロテクションであっても、それを回避する技術を提供したり、公開することを禁じるというもの。たとえ、それが私的複製を目的としたものであっても、処罰されるというものだ。これについては、フェアユースの観点から方々で異論が上がっているが、今回はそれを逆なでするものだろう。

現在販売されている全てのDVDには、何かしらのプロテクトが施されている。つまり、DVDのリッピングは、もはやそれ自体が違法なのである。今回の一件から察するに、業界団体は海賊行為によって被害を被っているので、コピープロテクトを施すことで被害を食い止めようとしているということを建前にして、それ以上に一般のユーザのさまざまなプラットフォームでの著作物の利用を制限し、各プラットフォームごとに利益を上げようとしているだけに過ぎない。つまり、同じコンテンツでも、PCで、iPodで、携帯動画プレイヤー一つ一つで、TVで、それぞれに対して課金しようとしているのだろう。

iPodを例に挙げれば、たとえある映画のDVDを所有していて、そのDVDをリッピングしてiPodに転送する環境や知識があったとしても、それを行えば違法であり、そうしたいならiTMSから映画を購入しろ、ということなのだろう。もしかしたら、業界団体は今後、購入者以外の視聴を禁ずるなどという法律言い出すのではなかろうか。業界団体の形振り構わぬ拝金主義振りを見ると、あながち冗談ともいえないかもしれない。


ちなみに、日本で同様のサービスを提供しても、おそらくは訴えられるでしょう。私的複製にかかわる著作権法第30条では、「その使用する者が複製することができる」とある。これを盾に、このサービスは違法とされるだろう。でも、訴えるか、訴えないかは、著作権者自身のさじ加減ひとつなのだ。きちんと対価を払ったユーザにも、海賊行為をしているユーザと同じ姿勢で臨むというのでは、あまりに酷なはなしではなかろうか。

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