2007.08.27 Mon
ネットラジオ:次第に煮詰まりつつある著作権使用料値上げ問題
米国におけるインターネットラジオの著作権使用料の値上げ問題は、その適用期限である7月15日を超えてなお、音楽業界とネットラジオ局の話し合いが続けられてきた。その期限から、1ヶ月を過ぎた現在、互いに主張を繰り返しながらも、その妥協点に向けて話し合いがまとまりつつあるようだよというお話。現在、小規模ネットラジオ局に関しては、これまでどおり収益の10%または12%を著作権使用料として支払う、という提案が、著作権使用料徴収団体であるSoundExchangeによって提案されている。また、大規模ネットラジオ局のネックとなっていた、チャンネルごとの最低使用料金500ドルに関しては、その上限を100チャンネル分とすることになりそうだ。それによって100チャンネル以上を持つネットラジオ局は、最低使用料の上限が500,000ドルということになる。ただ、問題はそれだけではなく、年々上がっていく著作権使用量のレートに対しても依然として批判がある。
原典:ITmedia News
原題:小規模Webラジオ曲向けの著作権料、音楽業界が正式提案
著者:ITmedia
日付:2007年8月23日
URL:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0708/23/news024.html
小規模ネットラジオに対するこのような申し出に関しては、以前からその情報が出されていたので、予想通りではある。ここで言われている1998年に設定された料率というのは、収益が125万ドル以下のネットラジオ局を小規模ネットラジオとして、さらにその収益の10%または12%を著作権使用料として支払う、というもの。CRBが決定した毎年あがっていく1曲単位のレートではやっていけないのだから、当然といえば当然なのだけれどもね。
この契約がどのようなものであるのかは定かではないが、おそらくは2010年にはCRBの決定した料率にしたがうというものなのかもしれない。下手をすれば、それに従わないのであれば、それまでの機関を遡ってCRBレートを適用するなどという文言が加えられているかもしれない。まぁ、予測に過ぎないけど。
それに加えて、
9月14日までにこの条件で契約しなかったWebラジオ局には、当初の値上げ案の条件が課されると同団体は述べている。
という姿勢を考えても、何か胡散臭い気もするんだよねぇ。うーん、どうも問題を先送りされた、もしくは将来に向けての足かせをはめられた、もしくは何がしかの目論見がある・・・、という気もするのだけれどどうなんだろうね。
一方で大規模ネットラジオ局はどうかというと、paidContent.orgによると、大手音楽ストリーミング団体のDiMAと、ネットラジオ等の著作権使用料徴収団体であるSoundExchangeが合意に至りつつあるとのこと。これらの両団体は特に、そのチャンネルごとの最低使用料に関して議論してきた。というのも、CRBの決定では、1チャンネルにつき、最低500ドルの料金が課されることになり、特にPandoraなどユーザがチャンネルをカスタマイズ出来るようなラジオ局においては、ありえない額の金額を支払わなければならなくなる。
その点に関して、100以上のチャンネルを持つラジオ局に関しては、最低使用料の上限を500,000ドルに設定するということで、折り合いをつけようとしているとのこと。ただこれに関して、Pandoraの創設者Tim Westergrenは、本当の問題はその著作権使用料率だ、としており、依然として溝は埋まっていないのかも。
また、SoundExchangeがどさくさにまぎれて持ち込んできた、ストリーミングネットラジオにおける録音防止技術の導入問題に関しても、DiMAとSoundExchangeは共同してその開発を進めていくようだ。なんだか腑に落ちない話だけど。
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