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Viacom:自社番組での著作物の無断使用はフェアユース?著作権侵害?

Viacom以前、YouTube上にアップロードされた自社コンテンツを利用したビデオクリップを著作権侵害だとして削除させたViacomは、フェアユースに対する脅威であるとしてEFFに訴えられていた。その後、Viacomは非を認め、当該ビデオクリップ内の同社コンテンツの利用はフェアユースであり認められなければならなかったと謝罪し、EFFは裁判を取り下げた。そんなViacomが今度は、ある人物の映像に解説を加え、同社の番組内で利用したことについていろいろと悶着があったようだよ、というお話。今度はViacomが自社コンテンツはフェアユースだ、と主張する番のようで。

原典:CNET Japan
原題:バイアコム、今度は著作権侵害で提訴される側に-YouTube動画が発端で
著者:Greg Sandoval (翻訳校正:CNET Japan編集部)
日付:2007年8月31日
URL:http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20355497,00.htm

  大手エンターテインメント企業であるViacomは、Knight氏の作品に対し、大きく編集を加え、その一部を解説の一部として使用しただけであり、これは「公正使用」に該当するとしている。同社は、2007年に入ってからYouTubeに対し、著作権侵害を促したとして10億ドルの賠償を求めた訴訟を起こした。公正使用という言葉は、教育や研究、ニュース報道などにおいて、著作権で保護された作品の部分的な使用を許可する著作権法の一部分を指すものである。

というように、Viacomは、同社のVH1の番組「Web Junk 2.0」にKnightのクリップを使用した。ただ、それはフェアユースであり、解説のために編集したクリップなのだから問題は無い、と主張しているようだ。

一方のKnightは、自身のクリップを無断で使用され、そして同番組内で、自身のクリップを笑いものにされたとして、不快感を示しているようだ。まぁ、無断で使用することの是非、ということは非常に厄介な話。フェアユースに関しては、制度レベルでは著作権者の承諾というのは必要ないと考えている。が、それは倫理的なレベルではあってもよいかなとは思う。無断で利用してもいい、としても、後腐れを残したくないのだとすれば承諾を得たほうがいい、という感じで。人それぞれだけれどね。

ただ、今回の一件はまだもう少し続く。

 番組では同氏自身の作品がはっきりと使われていたため、Knight氏は自分はWeb Junkの映像をYouTubeに投稿してもよいのだと思った。Knight氏は29日、Viacomの要請により同クリップが削除されたことをYouTubeから知らされた。Knight氏は愕然とした。  Knight氏は、「私の作品を使用した同社の映像からYouTubeクリップを作成したら、著作権侵害だとして訴えられた」と記述している。

と、Knightは自分のクリップが利用されている番組なのだから、YouTubeにアップロードしてもいいだろうと考え、実際にそうしたのだけれども、それはすぐさま著作権侵害として、YouTubeから削除されてしまった。

まぁ、彼の心情としては、Viacomが勝手に自分の作品を使ったのだから、私だってViacomの作品を自由に使ってもいいはずだ、ということなのだろう。その辺はわからないでも無いけれど、Viacomはクリップの一部を、同社による解説を加えて番組内に挿入した、つまりフェアユースの要件を満たしている(だろう)と考えられる一方で、Knightはその番組を編集することなくアップロードしているわけで、少なくともフェアユースの範囲にはない。

気持ち的には理解できるけれども、Viacom自身は同社のコンテンツのフェアユースを認めているわけで、今回の件をViacomによる都合のいい解釈とまでは言いがたい。

Viacomは以前に、フェアユースに乗っ取ってViacomが著作権を持つコンテンツを利用したビデオクリップをYouTubeに著作権侵害だとして削除させたが、EFFはそれを著作権の濫用だとして訴えていた。その後、Viacomは非を認め、同社のコンテンツの「クリエイティブでニュースバリューのある、あるいは変革的な」利用、「限定的な抜粋の非商業利用」を認めるとする改善案を提出している(この顛末はこちらのエントリを参照のこと)。

では、今回の利用をフェアユースだと主張するViacomは、自社のフェアユースの解釈に照らし合わせてみて適切であったのか、という点について考えてみたい。

Viacomが「クリエイティブでニュースバリューのある、あるいは変革的な」利用をしたかどうかは、実際の番組を見ていないので個人的な判断は出来ないが、少なくともViacom自身は、解説を加えることでクリエイティブでニュースバリューがある、と考えているのだろう。また、クリップの一部を利用していることからも、「限定的な抜粋」であることもわかる。ただ、「非商業利用」であるかどうかは、これに関しては疑問が残る。果たして、VH1での放送が商業行為に当たらないのか、ということである。

個人的には、商業行為に当たると思うのだけれどもね。コンテンツを売っているわけではないにしても、それによって収入を得ているわけだから。もちろん、今回は商用、非商用が問題になっているわけでは無いけれど、それでも商用であってもフェアユースだというのであれば、Viacomコンテンツに対するフェアユースの解釈を変えるべきだろう。たとえ商用利用であっても、「クリエイティブでニュースバリューがあり、且つ限定的な抜粋」であれば、それをフェアユースとして認める、そういった方向に変化すべきときなのかな。

もちろん、クリエイティブでニュースバリューがあるかどうか、とか、限定的な抜粋、というのは結局は解釈次第という問題もはらんではいるけれどもね。今後はそういった点も考えていかなければならないとは思う。いつかはそれを悪用する人が出てくるだろうから。

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