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ハーバード大研究者、帯域幅を「通貨」として利用するP2Pクライアントの開発を進める

Triblerハーバード大学の研究者たちがTriblerチームと共同して、HDTVのオンデマンドサービスを可能とするようなGive-to-Getアルゴリズムの開発を進めているようだよ、というお話。これはBitTorrentのtit-for-tatアルゴリズムを強化する存在であるようだ。簡単に言えば、よりアップロードしたものが、よりダウンロードを高速且つ確実にする、という仕組みといえるだろう。もちろん、BitTorrent自体がそのような特性を持ち合わせてはいるのだけれども、HDTVのような大容量コンテンツの安定した流通を考えると、より貢献するアップローダが必要となる。そうした状況には必要となる戦略なのかもしれない。なお、現在、このGive-to-Getアルゴリズムは、Tribler v4.1に実装されており、Triblerネットワーク上では既に機能しているようだ。

原典:TorrentFreak
原題:Harvard Develops P2P Client that uses Bandwidth as “Currency”
著者:Ernesto
日付:August 30, 2007
URL:http://torrentfreak.com/harvard-develops-p2p-client-
that-uses-bandwidth-as-currency-070830/

ハーバードの研究者たちは、 世界的な通貨として帯域幅を利用するBitTorrent P2Pクライアントを機能させるために、Triblerチームと協力することになった。昨日、彼らはTribler v4.1をリリースした。

そう、世界で最も豊かな大学であるハーバード大学は、最近、ある新しいP2Pの研究を始めた。ハーバード大学には、彼らを守ってくれる数多くの法学教授がおり、そのために他の大学とは異なり、RIAA/MPAAのホームでありながらも自由の地として、論議を巻き起こすようなこのような研究を安全に行なえると思えるのだろう。

ハーバード大学のプロジェクトは、まさにフレッシュ且つ新たなアプローチである。率直に言って、eMuleやBitTorrentがスタートして以降、我々は新たなトリックを目にしただろうか?ここ数年で失速してきてはいないだろうか。

現在、ハーバードの研究者たちは、アップロードを確実に行う、という最も難しいP2P問題の1つに取り組んでいる。P2Pの盛衰は、人々がどの程度アップロードに寄与するか、に依存している。アップロードに電子「通貨」の概念を持ち込むことで、彼らはP2P HDTVのビデオオンデマンドが可能になると考えている。我々全てが彼らのクライアントに移行しなければならない、という些細な部分を伴ってはいるが・・・。

Triblerの最新版は、彼らがGive-to-Getアルゴリズム(PDF)と呼ぶものによって、標準的なtit-for-tatのBitTorrentアルゴリズムを強化する。この新た恣意アルゴリズムによって、プライベートトラッカーが行っているような中央サーバを利用することなくして、高いratioによってユーザが利益を得るということを可能にする(訳注:プライベートトラッカーの多くは高いratioを維持しないユーザをBANまたは利用させないという方針を採るところが多い)。

Triblerユーザは、まだ全てのBitTorrent Swarm似参加することができ、旧来のBitTorrentユーザとtit-for-tatゲームをすることができる。しかし、彼らが他のTribler Peerに出くわすと、彼らは通貨メーターによって規定されるgive-to-getモードにスイッチする。これは、Triblerネットワークを、中央サーバなしに、プライベートトラッカーネットワークに変える。基本的にこれが意味するところは、より多く共有すると、より高速にダウンロードすることができるということである。

全てのTriblerクライアントは、同種のPeerの MBカウントに注目する。そして、誰がLeecherであるとか、誰が最もアップロードしているか、について、それがどのハリウッド映画であったかという詳細を抜きにして、評価する。これについて、GUI上に表示される唯一の情報は、「トップ10Triblerアップローダー」のプロフィールリストだけである。Triblerの次のバージョンでは、その上位アップローダーのリストを分散トラストシステムに変え、そしてユーザによる誤植の修正、コンテンツへのtag付与などを可能にする予定であるという。つまり、BitTorrentは「2.0」に向かうということである。

しかし、それらが中央サーバなくして、本当にネットワーク汚染やスパムをコントロールできるかどうかを見極めなければならないだろう。それがP2Pにおける「Google Page Rank」のようなトラストアルゴリズムとして機能するかどうかは、慎重を要する。

Tribler 4.1

なかなか面白い試みかも。もともとBitTorrent自体はtit-for-tatのもと、フリーライドは出来ないように設計されており、クライアントが嘘をつかない限りは、アップロードしなければダウンロードできない、より多くアップロードすることでより速くダウンロードできるようになっている。ただ、それもP2Pファイル共有の特性もあいまって、それほど厳格なものにはしにくいという事情もある。

そのため、Seedに参加しなくてもある程度はダウンロードできるという現実もある。まぁ、そういった事態に対処するために、多くのプライベートトラッカーでは高Ratio(1.0以上とか、1.5以上とか)を維持しなければ、そのトラッカーを利用させないというポリシーによって、高ratioを維持させようとしている(一部ユーザからは、Ratioを維持するためにアップロードしたいのだけれども、Seederが多すぎてアップロードに全然貢献できない、という不満がもれていたりもするが)。

今回の試みは、Give-to-Getアルゴリズムというのは、Ratio管理をプライベートトラッカーのように中央サーバによって管理することなく、クライアント側で行うという試みとなるのだろう。もちろん、基本的にはtit-for-tatに従うのだけれども、それをより強力にするというものなのだと考えられる。

まぁ、良くも悪くも、コンテンツの容量が肥大化していくにつれて、その流通にはアップローダの多さやその貢献度に依存していくことになるのだろう。そういった状況においても、より高速且つ安定した流通を可能にするために、アップロードがダウンロードの際に必要となる、というコンセプトが必要になるのだろう。

個人的な感想としては、一部のFTPコミュニティみたいだな、といった感じ。まぁ、お礼は3行以上、ってのはないのだろうけど。

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