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シンガポール:Odex、BitTorrentユーザに恩赦を与える

これまでお伝えしてきたシンガポールのアニメ配信業者OdexがBitTorrentユーザを追及していた件の続報。当初は、ISPからユーザの情報を引き出して、民事訴訟をちらつかせながら和解を迫るというRIAA的戦術に成功してきたのだけれど、それも3番目にターゲットにしたISPとの裁判において、敗北。さらには、Odexはサブライセンシーであり、著作権侵害裁判を起こす権利はない、と判断されてしまったから、さぁ大変。ユーザの情報が手に入らないどころか、訴訟をちらつかせるための法的根拠を失ったOdex、そしてその判決を受けてさらに批判の声を高めるBitTorrentユーザ、そんな中Odexが次の一手を打ったよというお話。

原典:TorrentFreak
原題:BitTorrent Anime Downloaders Offerd Amnesty
著者:enigmax
日付:September 09, 2007
URL:http://torrentfreak.com/bittorrent-anime-downloaders-offered-1
amnesty-070909/

同社のコンテンツを配信しているのを確認したとして、 数千人にも及ぶBitTorrentユーザを脅迫したアニメ配信企業のOdexは、同社が訴えている人々に新たな提案をした。「今すぐ我々のコンテンツをダウンロードするのを止めてください。私たちはあなたに対していかなる訴訟をも起こしません。」

Odexの取締役Stephen Singはかつて、シンガポールにおける『ダウンロード状況」は非常に悪いと発言している。「私たちは、企業としてシンガポール国内の違法なダウンロードを追跡してきました。日本のアニメーションに関して、シンガポールでの違法ダウンロードは世界でのトップクラスだといえるでしょう。」

これに関して、我々は2週間ほど前、Odexが数千人ものBitTorrentユーザを追跡し、同社の著作権を侵害したとして賠償金を支払うよう訴えていると報告した。ISPのSingNetがOdexにユーザの個人情報を提供したことで、数多くのBitTorrentユーザが脅迫状を受け取った。他のISPは、彼らのポリシーによってその情報を提供することを拒否した。

この警告状の送付によって、Stephen Singはアニメコミュニティからの非常に不評を買い、アニメファンたちにインターネット上に個人情報を公表され、彼自身や彼の家族に対する脅迫までなされている。Odexの脅迫状が成果を上げるのだとすれば、彼らは900万ドルの利益を得ることになるという主張がこれに加わって、Odexは、彼らがPRの大失敗のさなかにいることを理解しなくてはならず、同社のイメージ改善のための措置を取りつつある。

Star Onlineによると、Singはこう発言している。「このような反応が生じるとは思っても見ませんでした。」全くだ。「私たちはもっと控えめであれ、ということを学びました。そう、私たちは過ちを犯していました。」と彼は続けた。それはおそらく、彼がオンラインフォーラム上で、(ダウンローダーの追跡に関して)あざけるような言及をしたことに対してであろう。

Odexの公式フォーラム上に、Singは新たな彼の戦略を説明している。

個人が、今、まさに今日、2007年の9月3日にダウンロードを停止すれば、その人は決してライツホルダーからの警告状(いわゆるOdexレター)を受け取ることはありませんし、この日付以前に行っていたダウンロードに対して、いかなる措置をとることもありません。我々はその人にいかなる警告状を送付することもありません。

ただ、個人がダウンロードを続け、それが私たちの調査によって明らかになったならば、私たちはその人に、その理由を問う書簡を送付します。もしその人が、それが生じた理に適った説明をすることができないのであれば、その人物に対して、9月3日の前であれ、後であれ、私たちが収集した全ての証拠をも用いて、法的措置を取る権利を私たちは有することになるでしょう(これが生じるとすれば、必然的に9月3日以降の証拠が見出されたことになるでしょう)。

また、彼らのアンチ海賊行為活動から、彼らが不当な利益を書くとしているという私的に対して、Singはこう述べている。

私たちは、この徴収に関わる口座やその活動費用などの監査のために、しっかりとした監査役を招くか、雇用します。もし('もし'という言葉には注意は必要ですが)、これによって利益が生じたのであれば、私たちはそれらすべてを慈善事業に寄付します。

加えて、OdexはISP PacNetにユーザの個人情報を提供するよう求めて裁判を起こしていたのだが、裁判官はPacNetにそうしてはならないと判決を下した。現在、Odexのフォーラム上の投稿で、Sing氏は、「...現在のPacNetユーザたちが、私たちからの警告状を受けることはないでしょう」と認めている。

Sing氏は、Odexはこれからは「この問題がプレスのパブリシティを得た後も、違法にダウンロードを続けている人に対して、その施行努力を集中させる」としている。

結論として、これまでに警告状を受け取った人々に対して、Singはこう述べている。

既に私たちの警告状を受け取った人達は、過度の、もしくは継続的なダウンローダーであると特定されています。私たちは、その問題を解決できなかった人々との交渉を続けます。また、著作権者の求めに応じて、法的施行を起こすでしょう。

つまりは、「いつもどおりのビジネス」ってことだ。

停船せよ、しからざれば交戦す、ってところだろうか。まぁ、イメージ回復のため、ってのが一番強いのだろうけれどもね。一度は恩赦を与えているのだから、それでもやめないのであれば、ユーザの悪質さを声高に叫ぶことができるだろうし。それでも、これを機に違法ファイル共有をやめるというのも悪くはないと思うのだけれども、一部ファンの盛り上がりを見ていると、反発から続けるんだろうなぁ、と思う。でもって、Odex側もそれを見越しているのかと。それで、ほら見ろ、やはりコイツラは悪い奴らなんだ、というシナリオを考えていそうな感じ。

さらに裁判に関しても、「著作権者の求めに応じて」といっていることからも、サブライセンシーとしての同社単体が訴えることはできなくとも、そこにその権利を有するライセンシー、または著作権者を巻き込むことで訴訟を可能にする、という方向にシフトするのだろう。

まぁ、それでも戦略そのものは変えることはないだろうから、より低コストに、且つ証拠の信頼性を査定されないように、裁判を避けるような手法を継続することになるだろう。裁判を回避すること以外には理解は示せるが、裁判なしにユーザを脅迫しようというのは、やはり理解できないなぁ。

この件は、日本でも複数のサイトで報じられているのだけれども、その内容はこのOdexに対するアクションフィギュアデモが、シンガポールで制限されている無断の集会に当たるのでは?として目をつけられている、というもの。肝心の著作権侵害裁判の中身はほとんど触れられることはなかったので、どんな一件なのか理解できない人も結構いたみたい。この手のニュースがもっと報じられるようになればいいのだけどもねぇ。

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