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MPAA、映画館での撮影行為違法化の拡大を進める:次は英国?

先日のエントリで、日本でも施行されたいわゆる映画盗撮防止法を批判してみたのだけれども、そのような法による制限は、日本だけの問題ではない。むしろ、その展開は米国によって開始され、次第に世界に広まりつつあるという状況だ。その映画館での撮影行為自体の違法化を世界に推し進める米国MPAAは、その次のターゲットを英国に決めているみたいだよというお話。海賊盤の販売や、インターネット上での配布とは無関係な、「映画産業に不利益を与えないような」人まで逮捕されているというのに、このような法律がはらんでいる問題を考えることなく、拡大せんとする事には、あまりいい気持ちはしない。

原典:TorrentFreak
原題:MPAA Pushes Lawmakers to Criminalize Movie Camming
著者:Ernesto
日付:September 05, 2007
URL:http://torrentfreak.com/mpaa-to-criminalize-movie-camming-070905/

MPAAは現在、映画館での映画の録画を違法とする法律を導入するよう、政治家たちを説得するためのワールドツアーを行っている。MPAAは既に、カナダ、日本、イタリアにおいて成功している。そして彼らの次のターゲットは英国である。

彼らの目的は、映画のCAM撮りに対する民事訴訟を起こすための道のりをクリアにすることよりも、刑事訴訟としてより厳罰の科されるものにすることである。新たな法律は、数年の懲役や過剰な罰金などのばつを可能にする。

今週、MPAA会長のDan Glickmanは、英国首相Gordon Brownのアドバイザーでもあり、英国 Film Councilの代表でもある英国文化相Margaret Hodgeと会談を行うため、英国を訪れている。おそらく、Glickmanは、海賊たちは実質的にテロリストであるということを議員たちに信じ込ませるために、あらゆるMPAAプレスリリースに載せられているおなじみの作られた統計を概説することだろう。

その試みがクレイジーであろうと何であろうと、残念なことに彼らのアプローチは有効であるように思われる。劇場のオーナーたちは、映画盗撮者を発見するため金属探知機や暗視ゴーグルをますます導入してきており、彼らのお客さんから疎遠になりつつある。今は誰しもが海賊になりえるのである。そして劇場従業員は訓練され、映画海賊を捉えることで、最高500ドルの報償金を得ることができる。

その結果、バージニア州のティーンエイジャーが、彼女の携帯電話で映画「トランスフォーマー」をほんの数十秒間録画したことで逮捕された。彼女はただ、13歳の弟にそれを見せてあげたいと思っただけであった。しかし、新たな容赦のないポリシーによって、Regal Cinemasは彼女を逮捕するよう警察を呼んだ。

補足ではあるが、Hollywoodは今年これまでで最高の夏を過ごすこととなった。この最高のニュースに対してMPAA会長のDan Glickmanはこう述べている。「シェークスピア曰く、‘The play is the thing’。私たちが、人々に愛される上質なストーリーと、それを見るために快適な空間を提供する限り、人々は映画に対してお金を出すでしょう。」快適な場所?あっそ。

上述されているように、みんなが嫌がるかどうかは、迷惑を被るかどうか、不利益をどうかを別とすれば、確かに彼らのアプローチは有効かもしれない。有効であることは望ましいのだけれども、かといって、それが問題をはらんでいるのであれば、完全な解決策とはいいがたい。もちろん、映画館やMPAAによって最良の改善策であっても、利用者にとって不利益を生じさせるものであれば、それは改善すべき余地のあるものであろう。少なくとも、著作権というコンセプト自体、絶妙なバランスのもとになければならないものであることを考えるとね。

映画館での盗撮行為がフィジカルな海賊盤のソースとなっていることは確かなことだし、それを塞ぐことが海賊盤の販売元を断つことにもなる。そういった意味では、映画館での盗撮行為を取り締まることに関しては、多少は不快ではあるが我慢しようという思えるところもある。ただ、その結果、より広範な部分まで制限され、その行為自体を犯罪とされてしまうのであれば、やはり賛同はできなくなる

線引きは難しいところではあるのだろうけれど、その部分への考慮をせず、ただただ自らの利益を追求するというのでは、なんとも納得のいかない話だ。

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