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米国著作権ロビー団体CopyrightAlliance、フェアユースの経済効果調査に反論

CopyrightAlliance昨日お伝えした、フェアユースによって米国経済にもたらされる経済効果に関する調査に対して、米国著作権ロビー団体のCopyrightAllianceが即日、反応しているよというお話。その骨子としては、フェアユースとクリエイターを戦わせるという議論の偏向はよろしくない、フェアユースは元となる著作物あってのことであり、フェアユースのためにも著作権は保護されるべきだ、著作権産業の経済効果もすごいんだぜ、とったところだろうか。ただ、肝心のフェアユースと著作権保護の境界の曖昧さ、に関しての言及がなされておらず、とりあえず牽制してみた、といった色合いが強いようにも思える。もう少し突っ込んだ反論は、もうしばらく後になるのかな。

原典:CopyrightAlliance
原題:Statement from Executive Director Patrick Ross Re: Study on Economic Benefits of Fair Use
著者:CopyrightAlliance
日付:September 12, 2007
URL:http://www.copyrightalliance.org/newsroom/0912fairusestudy

クリエイターとアーティストは、フェアユースの価値を認めています。それは、私達の文化において重要な役割を果たしていますし、これからもそうであるでしょう。クリエイターとフェアユースを戦わせるようなやり方で、フェアユースについての議論を偏向させるという試みは、アーティストにとって、社会にとって、創造的な作品の継続的な創作を願う人々にとって、不利益となります。

フェアユースは、元となる創造的な作品なくしてはありえません。それは、本のない図書館を考えるようなものです。フェアユースを受容する人はみな、このことを理解し、彼らに与えられた作品を創作したクリエイターを支えなければなりません。フェアユースを受容する人はみな、いかなるMP3プレイヤーのような、フェアユースのために用いられうるいかなるデバイスであっても、元となる創造的な作品によって、機能するようデザインされていることも認めなければなりません。楽曲の入っていないMP3プレイヤーなど、ぐらつくテーブルの足の下に挟むくらいしか利用価値はないでしょう。

最後に、クリエイターたちは私達に素晴らしい作品を提供してくれるだけではなく、米国経済にも大きく貢献していることを理解するのは重要なことです。最近の研究によると、2005年、著作権産業全体で、米国国内総生産の11.12%、1兆3,800億ドルを説明し、1,130万人の米国労働者を雇用していました。

当然このCopyrightAllianceは、今年5月17日に結成された、MPAAやRIAAといった著作権団体、著作権関連企業、組織によって、構成される著作権ロビー団体。そのメンバーは以下の通り。

Members of the Copyright Alliance include: American Federation of Television & Radio Artists; American Intellectual Property Law Association; American Society of Composers, Authors and Publishers; American Society of Media Photographers; Association of American Publishers; Association of Independent Music Publishers; Attributor; Broadcast Music, Inc.; Business Software Alliance; CBS Corporation; Directors Guild of America; Discovery Communications; Entertainment Software Association; Graphic Artists Guild; Imageline, Inc.; Imagery Alliance; Langley Productions; Magazine Publishers of America; Major League Baseball; Microsoft; Motion Picture Association of America; National Association for Stock Car Auto Racing (NASCAR); National Association of Broadcasters; National Collegiate Athletic Association; National Football League; National Music Publishers' Association; National Basketball Association Properties, Inc.; NBC Universal; Newspaper Association of America; News Corporation; PPL and VPL; Professional Photographers of America; Recording Artists' Coalition; Recording Industry Association of America; Reed Elsevier; SESAC; Software & Information Industry Association; Sony Pictures Entertainment; Time Warner; Viacom; Vin Di Bona Productions; and The Walt Disney Company.

そのような著作権の保護によって利益を得る側の団体のアナウンスだということに留意する必要がある。

とはいえ、彼らの言っていることは正論だろう。フェアユースが可能なのは、その元となる著作物があってのことである。フェアユースが認められる前提条件として、それ以外の著作物の利用に関しては十分に保護されなければならない。

ただ、問題は抽象的な話で終わっているというところだろう。少なくとも、現在問題となっているのは、フェアユースとして認められるべきことと、著作物の保護がぶつかり合っているということなのだとも思う。公平な視点に立ってみれば、フェアユースと称して不当に著作権保護をすり抜けようとする試みがある、ということもありうるし、著作権保護と称して不当にフェアユースを抑制しようとする試みもあるだろう。その両者をより効果的に排除しようとする試みこそが重要なのであって、自らの利益を守らんがために、互いに不当な試みを正当化しようとするだけでは、あまりにも不毛だ。

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