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Universal Music Group vs. ビデオ共有サイト:泥沼化する著作権裁判

Universal先月、ビデオ共有サイトのVeohが、同社が著作権侵害を行っているとするUniversal Music Groupの主張は、Veohを不当に脅迫するものであるとして、Universalを訴えているのだけれども、その要求は、金銭的なものではなく、Veohが著作権侵害にあたらないことの確認を求めた判決であった。それと同じような裁判が、Stage 6を抱えるDivXによってなされたよ、というお話。そしてそのお相手はまたしてもUMG。

原典:ars technica
原題:DivX sues Universal over DMCA takedowns, Universal says: stop ripping us
著者:Nate Anderson
日付:September 09, 2007
URL:http://arstechnica.com/news.ars/post/20070909-
divx-preemptively-files-lawsuit-against-universal-update.html

Universal Music Groupの不快感について聞かされてから1ヶ月後の昨日、DivXは、現在DivXにまとわりついている「訴訟の不安」を取り払うよう求める先制攻撃となる連邦訴訟を起こした。

DivXは、YouTubeのようではあるが、Flashの変わりにDivXコーデックを必要とするStage 6というビデオホスティングサービスで、問題を抱えている。Arsでも報じたこのクレームにおいて、UniversalはDivXに対し、サイトは「意図的にUMGの著作物を侵害し、その広範囲にわたる侵害を同社自身の商業的利益の増大のために利用している」と告げた。DivXはこの点に対して、彼らはDMCAに応じ、また、Unuversalには著作権を侵害するいかなるミュージックビデオの削除をも要請するための簡便な方法がある、を明確に述べている。

DivXによるとUniversalは、実際にはDMCA削除通知を送付するつもりはなく、その代わりに「ポーズをとり、不当なたなぼた的な利益をDviXから引き出すために、脅迫することを選択したのだ」という。

両社は、互いに「不当なたなぼた的利益」を求めていると考えている。それは現在裁判官が間に入り、問題の解決に向けて進んでいる。DivXによると、同社はいかなる適切なDMCA要請にも応じてきたとし、また度重なる違法アップロードに対してはファイルハッシュを利用してそれを防いでいたとして、法が求めるより遥かに(訳注:著作権保護のために)尽力してきたという。これが真実であるならば、Universalは訴訟を起こせないだろう。またそれは、同社がDviXに対し、侵害訴訟を起こせなかった理由でもあるのかもしれない。

しかし、数多くのコンテンツオーナー達が、まさしくこのDMCA削除通知の問題に関して、YouTubeをせっせと訴えている(少なくとも、それに強い関心を示している)ことを思い出して欲しい。一部のコンテンツオーナー達は、そのようなサイトでの侵害があまりに甚大であり、それを取り締まるためには、非常に多くのリソースを必要とし、DMCAによる「通知と削除」の要件が問題に対処するには不十分であると考えている。これらのコンテンツオーナー達は、ビデオ共有サイトがコンテンツフィルターをかけることで、より積極的な役割を演ずることを望んでいる。

このケースの落としどころがどうなるのかは誰にもわからないことだろうが、このような状況において、DMCAに基づく通知と削除の要件を満たしていることが、DivXに有利に働くかもしれない。これらの裁判や、類似した裁判が、ビデオ共有サイトの運営に非常に強い影響を及ぼすことになるだろう。そして、このDivXの先制訴訟は、同社のオフェンシブさを示しているのだろう。もし、DivXが最終的に、Stage 6が「DMCAにおいてセーフハーバープロテクションの資格を有する」 という宣言を得ることになれば、画期的な(ランドマーク的な)判決となることだろう。

Update:

Universal Music Group副社長Peter LoFrumentoは、ArsにDivXの裁判についての声明を述べた。UniveralとDivXは交渉の最中であったにもかかわらず、現在DivXが訴訟を起こしているという事実に困惑しているという。明らかにDivXは博打に打って出て、裁判において、そのチャンスを掴むことにしたようだ。つまり、彼らは勝たなければならない。そうすれば、今後もDMCA削除通知には対応していかなければならないにしても、Universalからのいかなる「取引」にも応ずる必要はなくなる。

LoFrumentoの声明の全文を以下に記す。「Universal Music GroupとDivXは現在交渉を行っており、昨今の彼らのサービスにおいて生じる過度の著作権侵害について説明し、我々のソングライター、アーティストが彼らの視聴覚作品を利用されることに対する公正な補償を求めた取引を提示しています。YouTubeその他の提携に示されているように、Universalは、革新的なデジタルサービスをサポートすることを約束しています。しかし、DivXはイノベーションとは無関係です。彼らのStage 6は、直接にコンテンツクリエーターの権利を侵害します。DivXの目的はトラフィックを集め、明らかに違法であるライセンスのないコンテンツによって広告収入を上げることです。彼らは全てのクリエイティブなコミュニティへの害を恒久化しているのです。」

まぁ、Universalの狙いとしては、YouTubeとMySpaceにプレッシャーをかけ、MySpaceを訴えてきたときのような狙いがあるのだろう。その後に、YouTubeとは提携を果たしているし、MySpaceはその対策に追われることになった。まぁ、有利な条件での提携か、そうでなければ強硬にその対策を迫ることができる、といったところだろうか。

ただ、それに対しては、VeohもDivXも、DMCAのノーティス&テイクダウンには応じているし、DivXはそれ以上の抑制措置を取ってきた、だから彼らはセーフハーバー条項によって守られているのだ、という主張のもとに、Universal Music Groupを不当なDMCAの乱用によって脅威を与えられたと訴えている、といったところだろう。これによって勝利を収めることになれば、Universalはプレッシャーのよりどころを失うことになり、DivXもVeohも交渉においてイーブンに話を進めることができる。

しかし、UMGだって黙ってはいない。

原典:ars technica
原題:Universal files suit against Veoh for mass copyright violations
著者:Jacqui Cheng
日付:September 09, 2007
URL:http://arstechnica.com/news.ars/post/20070909-
universal-files-suit-against-veoh-for-mass-copyright-violations.html

Universal Music Groupは、甚大な著作権侵害を引き起こしているとして、ビデオ共有サービスのVeohに対して訴訟を起こした。先週、カリフォルニア中部地区合衆国地方裁判所に申し立てられた訴訟は、非常に語気が強められている。世界最大級の音楽レーベルは、Veohが彼らのアーティストの著作権を侵害することで利益を上げていると批判し、同社が「他者の『知的財産権』をもとにその事業を構築した」と述べている。

AOL、Time-Warner、そして前ディズニー経営者のMichael Eisnerに支援されるVeohは非常に多くのVeohユーザたちと共有するために、ユーザ自身のビデオをアップロードすることができるという点でYouTubeに告示している。ビデオは、オンラインで視聴可能であるのだが、自分の好きなフォーマットで視聴したいというユーザ向けにダウンロード可能なソフトウェアも提供している。また、YouTube同様に、Veohユーザは、しばしば著作権侵害クリップをアップロードすることでも知られている。同社は、常にDMCAに基づく通知と削除に応じているとして、DMCAの「セーフハーバー」プロビジョンに従って、同社ユーザによってアップロードされるコンテンツに対しては責任はないと主張している。

しかし、Universalはそれで十分だとは考えていない。Univeralの申し立てによると、Veohは「『共有』の名において、ハイテク窃盗に関与し、Napster、Aimster、Kazaa、Morpheusのような、近年の甚大な著作権侵害者たちの不名誉な先例にならっている」という。さらにUniversalは、Veohが「著作権侵害を自由に、容易に、そしてVeohの利益を高めるような、(訳注:ビデオ共有)サービスとツールとの統合したものを一般に提供することで、インターネット上での大規模な著作権侵害を、新たに更に危険なレベルに押し上げることに」関与した、と主張する。

この訴訟は、世界中に報道されたViacomのYouTubeに対する訴訟とほぼ同じ根拠を伴っている。したがって、Universalにもたらされる結果は、それによって決めることだろう。3月に申し立てられたViacomの訴訟では、YouTubeの「あつかましい」著作権侵害を批判し、YouTubeが自動化されたコンテンツフィルタリング技術へのアクセスを抑制することで、コンテンツプロバイダーを脅迫しようとしているとさえ主張した。

先月、VeohがUniversalを先制告訴した際には(DivXも先週後半に、Universalに対する同様の先制の訴訟を起こした)、Veohはそのようなテクノロジーを提供しておらず、またそう述べることに何らはばかることはなかった。Veohは、同社が「同社サイトを頻繁に利用し、そこに定住しているような、または、同社のソフトウェアを利用する85,000人ものビデオパブリッシャーから提供されるコンテンツを直接監視する権利と能力を持ち合わせてはいない」と主張した。

Veohは、Universalがこれまで同社に対していかなる削除通知をも提出してはいないとし、同ビデオサイトは、著作権侵害コンテンツを削除し、問題のあるユーザをBANすることによって、その能力の及ぶ限りにおいて、注意深くその著作権ポリシーを実行するという。同社は、2007年7月現在、著作権侵害をしたと見られる1,096名のユーザをBANしており、「同社のシステムにおいては、著作権侵害と見られるコンテンツの利用可能性によって財政的な利益を得るということはない。」と主張する。

とこのように、UniversalはVeohを著作権侵害を引き起こしていると提訴した。UMGが権利を有する著作物を不当に利用し、それによって利益を上げることを意図しているのだ、という、かなり強い主張になっている。

それに対しては、Veohも同社がDMCAに準ずる対応はしてきたし、それ以外にも可能な限りの対応策はとってきた、それ以上は同社としては対応しかねる、と述べている。

確かにVeohもDivXも、(いけばすぐにわかると思うが)非常に数多くの著作物が違法にアップロードされている。それは現実としてある。しかし、彼らはDMCAに乗っ取って責任を果たしているという。

私は法律に詳しいわけではないので、非常に個人的な意見になってしまうのだけれども、DMCA自体、業界本位の法律であったわけで、それ以上を望むというUMGやその他の著作権産業の姿勢というのにはどうにも共感できない部分がある。これまでDMCAを利用して強固な主張を繰り返してきた著作権産業が、そのDMCAによってカウンターを喰らっているとしか見れないなぁ。

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