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EMIオーナー:デジタルを受け入れるか、それとも死を待つか

EMIの新たなオーナーであるTerra FirmaのGuy Handsが内部メールにてEMI従業員に語ったところによると、音楽産業がCDセールスだけに依存し続けるのであれば、産業は生き残ることはできないだろう、と述べているよというお話。まぁ、個人的には、万が一にでも滅びることがあるとすれば、それは「既存の」音楽産業であり、そのころには「未来の」音楽産業ってのが出来上がっていると思うんだけどね。さすがにそうでもならなきゃ、衰退はしても滅亡まではいかないかと。

原典:Telegraph.co.uk
原題: Embrace digital or die, EMI told
著者:Juliette Garside
日付:October 09, 2007
URL:http://www.telegraph.co.uk/money/main.jhtml?xml=
/money/2007/10/07/cnemi107.xml

今年8月にEMIを買収した非公開投資企業のTerra FirmaのGuy Handsが、EMI従業員に送った内部メールによると、彼はRadioheadの行動を「我々が歓迎しなければならない、そして創造力とエネルギーで応えなければならないウェイクアップコール」であると述べた。

そして、「レコード産業は...、CDセールスにあまりにも長い期間依存してきた」とし、「デジタライゼーションやそれによって複数チャネルで得られる製品のプロモーション・配信の機会を受容するのではなく、見て見ぬ振りをしてきた」と指摘する。

また、レーベル経営陣たちは、自らのもとで成功したアーティスト達を束縛し、それらのバンドに対して、その収益の中から新たな才能を育てるための助成金を出すことをバンドの義務だと思っているが、しかしそのお金は実際にはレーベルの重役達の贅沢なライフスタイルのために使われていると指摘する。

そして、抜本的な変革なくしては、人気を確立したバンドがRadioheadに続いてレーベルを見限り、消費者に対して直接に配信することを選択するだろうと警告している。

さらに、EMIの抱えるビッグネーム達、Robbie Williams, Joss StoneやDavid Bowieらは、Radioheadのモデルを採用しうるだけの人気を確立している。そのようなアーティスト達は、CDからの収益以上にコンサートやフェスティバルからの収入を得ており、より自由になるという選択には、さしてリスクがない。

「なぜ、彼らはレーベルのための新たな才能の発掘にお金をとられなければならないのか、それと同時に、彼らのレコードレーベルの重役達の贅沢や昇進のためにお金をとられなければならないのか?」と彼は問う。

また、前のエントリにもあるように、無料のアルバム配信を約束しているCharlatansのリードボーカル、Tim Burgessはこのように述べる。

「私は人々が音楽を所有し、アーティストが著作権を所有することが望ましいと思っています。なぜ、レコード会社に音楽の邪魔をさせる必要はがあるのでしょうか?」

人々が音楽を所有し、アーティストが著作権を所有する、その上でレコードレーベルが利益を上げられるような枠組みに変えていく必要があるような気もするけどね。

アルバムの無料配信してプロモーション活動にいそしみ、それによってライブやグッズ販売で利益を上げる。ただ、そうなるとライブにはいかないけど音楽を無料でダウンロードして楽しんでいる奴からお金が取れないじゃないか、と以前なら考えたのだろうけれど、そのような発想はレーベル側からの発想でしかなくて、当のアーティストやマネジメントは、でもライブに人が来てくれればただで聴かれても全然かまわないよ、気に入ってくれたら、気が向いたときにでも来てくれるかも知れないし、と思うのだろうね。

でもって、確かに無料で配信されるアルバムであっても、必ずしもそこからお金が得られないわけではないだろうし。たとえば、Chalatansは無料でアルバムを配信するらしいのだけれども、それはXFMとの契約があってのことだし。もちろん、それでどの程度の額が動いたのかはわからないけど、それでも無料配信といってもタダではない、ということになるのかと。

どのような方向を向いているかは、それぞれのアーティストなりの考えがあってのことだが、少なくともそのような方向性は多くのアーティストにとって支持されているようだ。

Radioheadの行動に対して、2人のアーティスト、Johnny MarrとIan Brownは賛辞を述べている。

イアン・ブラウンは、BBCオンラインにこう話している。「素晴らしいアイディアだ。何であれ、音楽業界を崩壊させるものは支援する」

もう1人のレジェンド、ジョニー・マーも「本当にいいアイディアだ」と賛同している。「みんなの良心に一任してるんだろ。大人として扱ってるわけだ」「彼 ら(レディオヘッド)の善意が報われるか見てみよう。僕はうまく行くと思ってるよ。人間って企業が思ってる以上にきちんとしてるものさ」「音楽がタダで手 に入るのは誰でも知ってる。あとは、みんながバンドにどれだけ謝意を示すかだな」

まぁ、この辺は周囲の人にとってRadioheadが思っていた以上に過大視されている部分もあるのだろうけれど、それぞれのアーティスト自身の思いってのが反映されているんだろうね。にしても何でまたIan Brownは音楽業界に敵意むき出しなんだろう(Polydorに不満があるのか、はたまたStone Roses時代の訴訟沙汰がいまだに尾を引いているのか…)?

まぁ、それはともかく、アーティストにとってレーベルに所属していることがそれほどメリットと感じられなくなれば、レーベルにとっては、せっかく育てたアーティストに逃げられることもなりかねない。

上記の記事のタイトルのように、「Embrace digital or die(デジタルを受け入れるか、死か)」なんて極端なことにはならないのだろうけれど、それでも別ルートが開拓されつつある、という脅威は考えなければいけないのだろうね。それを需要ではなく、反発で反応してしまったら・・・、まぁ、Guy Handsの警告が良い方向に捉えられればいいのだけれどもね。

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