スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

BitTorrentの50倍のスピードだって?寝言抜かすな!

タイトルはTechCrunchの記事のパロディ。Ogilvy ChinaのKaiser Kuoなる人物が、中国内でのP2ネットワーク「Blin.cn」について語った中で、その転送速度はBitTorrentの50倍であり、人気ドラマ『24』のDVDクオリティのエピソードを3分で2.2%ダウンロードした時点で、視聴が可能だったと述べている。それをもって、すごいネットワークがあるもんだ!と騒いでいる人たちもいるようなのだけれども、TorrentFreakはそれに対して、寝言抜かすな!と言い放っている。

原典:TorrentFreak
原題:50x Faster Than BitTorrent? Dream On!
著者:Ernesto
日付:October 17, 2007
URL:http://torrentfreak.com/50x-faster-than- bittorrent
-071017/

昨日、相当数のWebサイト(たとえばTechCrunch)が、Kaiser Kuoのことを引用した。彼はBlin.cnが伝えるところでは、我らが最愛のBitTorrentよりも50倍も高速なP2P技術に取り組んでいると主張している。もちろん、そんなことは不可能である。その理由をお伝えしよう。

まず第一に、Kaiser Kuoの主張が平均転送速度に関して正しいとするのであれば、BitTorrentユーザは、ダウンロードの際に、彼らの利用可能な帯域の2%すら使ってはいないということになる。大概の人が、プライベートトラッカーですら、接続数が最大になるというのは当たり前のことであることから、これは不条理な主張だろう。

Kaiser Kuoご自慢のダウンロード速度に目をやると、更に面白い。彼はテレビシリーズ『24』のDVD画質のエピソードの2.2%をダウンロードするのに、たった3分しかかからなかったという。彼の言っているのが、700MBのDVD画質のものと仮定すると、彼の技術は平均ダウンロード速度88KB/sを達成しただけに過ぎない(訳注:たとえ2GBだと仮定しても366KB/sくらい)。私には、Kuoがどんな宝石の原石を手にしているのかはわからないが、それでも3分で15.4MBというのは大して感銘を与えるものではない。

TorrentFreakはBitTorrent Inc.の社長であり、共同設立者であるAshwin Navinに連絡を取った。BitTorrentの50倍もの速度という主張に直面して、彼はこういった。「BitTorrentは通常、ユーザのダウンストリームキャパシティを飽和させることができます。わかりやすく言えば、BitTorrentは帯域を全て使い尽くすくらいに速いということでしょうか。その主張は、BitTorrentがその他全ての比較対象に対して、P2P転送の世界的標準であるという事実を示しています。BitTorrent DNAはまさにその標準となるのですが、私達は誇大でセンセーショナルな主張を振りまいて廻るつもりはありません。」

まさしく、-センセーショナルな主張-その通り。それ以上でもそれ以下でもない。確かに、BitTorrentより効率的なP2P技術を開発することは可能かもしれない。しかし、その違いは2~3%を超えてることはありえないだろう。また、BitTorrent自体、その他のいかなるP2P技術よりも2倍速いなどと考えることもできず、どのテクノロジーの50倍も速いなどと主張することは、あまりに馬鹿げた話である。

しかし、待って欲しい。おそらくKuoは、実際にエピソードを見ることができるまでの時間について話している。彼らのサービスはストリーミングをサポートしており、エピソードの2%をダウンロードした時点で視聴することができるのであれば、確かに50倍速いといえるかもしれない。しかし、それは全く革命的なことではない。BitCometはそのような機能を1年以上も前に実装しているし、FoxTorrentにも同様の機能がある。

それに加え、Kuoが主張している速度(88KB/s)で『24』のストリーミングをするというのは不可能である。彼が数学を習ったのであれば、45分のエピソードに2時間以上のダウンロードorストリーミングの時間がかかるということは理解できるだろう。まったく、見れたもんじゃないだろうね。

最後ではあるがおろそかにできないこととしては、P2P開発者にとって中国という環境は素晴らしいものなのだろうか?KuoはRIAAやMPAAのようなアンチ海賊行為の犬達が米国での技術革新を妨げるという。しかし、中国は初のBitTorrentユーザ投獄という記録を残している。

これとは別に、BitTorrent Inc.はP2Pストリーミングの実装において優れた仕事を行っているし(Blin.cnを打ち付けるものだろう)、ハーバード大学は、BitTorrentクライアントに最新の経済理論を実装しようとしている。

この記事は、新しいカテゴリに入れておこう:Tor-Rant(訳注:Rantは大言壮語の意。)

 

まぁ、3分で2.2%って言っちゃってるからねぇ。単純に計算しても100%ダウンロードするためには136分以上かかっちゃうわけで。45分のドラマなのにね。

まぁ、中国はより開発に関しては自由であり、一方でアメリカはMPAAやRIAAの手によって不自由な状況にある、というのは、アンチRIAAやMPAAの人たちにしてみれば、攻撃するための格好の材料だろう。とはいえ、耳障りのいい言葉が彼らの技術をよくするわけでもなかろうに。まぁ、騙しのテクニックのようなものなのだろうけれどもね。

もちろん、TechCrunchの言わんとしていることも、これまでの流れを見ていると理解できないこともないけれどもね。ストリーミングP2Pテレビに関する記事でもいっているように、既存の業界の縛りがイノベーションを阻害しているというところなのだろう。

とはいえ、この記事の向いているのはおそらくは、このKuoという人物よりは、この人物の発言を真に受けているのか、面白かしくしようとしているのかはわからないが、それをそのまま報じているところがあるってことなのだろうね。Kuo自身がこのBlin.cn との絡みがあるかどうかもわからないわけで、単にトレンドを語れといわれて、ちょっと誇張しただけという感じもするけどね。まぁ、それでも実情以上に良く見せようとしている感はあるけれどもね。

Trackback

Trackback URL
http://peer2peer.blog79.fc2.com/tb.php/789-fbe40920

Comment

Comment Form
公開設定

プロフィール
heatwave Author
:heatwave

RSS Jamendo twitter tumblr Creative Commons Attribution 2.1 Japan
ブログ内検索
記事リスト
最新の記事
全記事一覧
他所で書いてるブログ

P2Pとかその辺のお話@はてな

アーカイブ

カテゴリー
最近のコメント
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。