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RIAA、Usenetへの攻撃を開始

日本ではあまりなじみがないかもしれないけれど、海外においては、Newsgroupを利用したファイル共有が盛んに行われている。その中にはそれなりの割合で違法なアップロードが含まれている。もちろん、このような違法ファイル共有のための利用は、P2Pファイル共有に比べるとわずかなものだろうが、それでもコンテンツ産業はそれに対しても対策を講じてきたようだよというお話。今回は、RIAAがそのような著作物を配布するために利用されていたNewsgroupを訴えたよというお話。RIAAは著作権侵害の認定、それによって生じた損害の賠償、そしてサービスの停止を求めている。

原典:TorrentFreak
原題:The RIAA Attacks Usenet
著者:enigmax
日付:October 16, 2007
URL:http://torrentfreak.com/the-riaa-attacks-usenet-071016/

米国の些細なファイル共有ユーザに莫大な罰を与えるよう画策し、それに成功を納めた後、RIAAはその法的キャンペーンを次のレベルに押し上げる。多くの人々はNewsgroupがレーダーに引っかからないことを望んでいるかもしれない。しかし、それはもう遅い。メジャーレーベルは、Usenet.comに対する著作権侵害訴訟を起した。 その脅威はなくなりそうにない。

理想の世界では、人々はUsenetについて話すことはないだろう。理想の世界では、著作権侵害訴訟などというものはないだろう。しかし悲しいことに、我々は理想の世界の住人ではない。

今日、我々はただUsenetについて話さなければ、そして訴訟について話さなければならない。

メジャーレコードレーベル、Arista, Atlantic, BMG, Capitol, Caroline, Elektra, Interscope, LaFace, Maverick, Sony BMG, UMG, Virgin, Warner Bros. Zombaは、Usenet.comに対して著作権侵害訴訟を起した。

Billboardによると、ニューヨーク地方裁判所に提出された申し立ては、Usenetは数百万もの著作権侵害ファイルへのアクセスを提供しており、Grokster判決に基づき、「海賊コンテンツを求める人々のための非難所としてサービス宣伝した」と指摘している。

Grokster判決では、たとえサービスおよびツールに相当な数の非侵害的用途があったとしても、その所有者はその利用者の侵害活動に対して責任があるとされ、その利用者の著作権侵害を犯すよう奨励したとみなされると判決が下された。

訴状によると、Usenet.comはその利用者に著作権侵害を犯すことを奨励し、さらに同社のインフラをもって当該の行為を容易にしたという。

したがって、訴訟が、Usenet.comからその利用者に対して、同社のサービスを「ファイル共有Webサイトが閉鎖されつつある今、『無料で』音楽を入手する最高の方法」と述べたことに注目するというのは、当然のことではある。

Usenet.comは、有料の『匿名』サービスを利用して、更なるプライバシー保護を可能とすると強調している。「シッ・・・静かに!私達は、インターネットで、そしてUsenetで、あなたがすることは、あなただけのものであると考えています。私達はあなたの活動を記録しません。私達はあなたのダウンロードを追跡しません。さらに、Secure-Tunnel.comのプライバシーパッケージを利用すれば、ISPですらそうすることはできません。」しかし、利用者のプライバシーを確実にするのを助けることは、著作権侵害を犯すことを奨励するのと同義ではない。現時点では、Usenet.comにおける声名において、Grokster判決に相反するような記述があったようには見えない。更なる詳細が、今後明らかにされなければならないだろう。

訴訟は、レーベルがUsenet.comに侵害されたコンテンツを削除するよう再三にわたって要請をしたにもかかわらず、Usenetネットワークからの違法コンテンツがそのサーバを満たし続けていたと述べ、さらにその利用者を提訴するのだという。Usenet.comによって提供されグループの多くが、著作物を広めるため以外のものではなく、「明確に著作権侵害を主な活動としている」と主張している。

レーベルは、Usenet.comに対する禁止命令と損害賠償を得るという目的で、彼らの著作権侵害を認定するよう求めている。

現在のところ、Usenet.comが、コンテンツの削除および特定のNewsgroupの提供の停止を否定している。他のUsenetプロバイダーがUsenet.comを支持する動きを見せるかどうか、興味深いところだ。

Newsgroup、ある意味ではもはや過去の遺産のようなものになっており、テキストによる情報伝達という用途は、既に掲示板やブログなどに移行しているだろうし、ファイルの転送に関しても、P2Pファイル共有ネットワークのほうが高い人気を誇っている。とはいえ、Slyck.comの今年初めの記事(BitTorrent vs. Usenet)にもあるように、ファイル共有ユーザたちにとっては、ファイル共有のためのツールとしてまだまだ利用価値があるようだ。

日本のファイル共有ユーザにとって、このUsenetはあまり馴染みの無いものかもしれないが(どれくらいの人がファイル共有の目的で利用してるんだろう?)、海の向こうでは決してメジャーとはいえないまでも、たまに見直されるくらいには知られている。もちろん、大半のファイル共有ユーザがP2Pファイル共有に流れてはいるけれどもね。

さて、そんなUsenet業界、当然違法ファイル共有を推奨する、など言うことはしてこなかったが、そのために有用であると思わせるよな部分を売りにしてきた、というところもある。その辺は、ドイツにおけるアップローダへの追撃にあるように、データをホストするサービス全般に言えることなのかもしれないけどね。

で、今回の訴訟に関してなのだけれども、『Grokster判決』を持ち出してきているということ考えるといつものパターンかもしれない。さらに、Ernestoのいうように、匿名性を高めることが著作権侵害を助長したとは言いがたいだろう。ということは、Usenet.comがどの程度DMCAに基づく削除通知を処理してきたか、というところに行き着くのかもね。

P2Pファイル共有、アップローダ、オンラインストレージ、そしてUsenet、ますますコンテンツ産業のサービスに対する猛攻は激しさを増し、それに加えてユーザやISPなど追撃できる相手全てに戦いを挑んでいるようにも思える。「どれだけ追撃しても、ユーザは別のサービスに逃げるだけ。いたちごっこだよ」という批判に対して、全方位戦略をとるとでもいうのだろうか。

多くの隠れ家を持ち、猛烈なスピードで増殖するネズミを何とかしようと、たくさんのネコを放つ。たとえ、大半のネズミを駆逐することができたにしても、ネコに「ネズミを狩る」以上のことを期待するのは、過剰な期待だと思うのだけれどもね。

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