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MorpheusのStreamCast、再びRIAAに敗北

Morpheus1年ほど前、ファイル共有ソフトウェアMorpheusを有するStreamCastは、そのソフトウェアを使用した「大規模な著作権侵害行為」に責任があるという判決を下された。StreamCastはGrokster、Kazaa(Sharman Networks)と共にRIAAから訴えられていたのだけれど、Groksterは有名な『Grokster判決』によって敗北を認め音楽産業、映画産業共に和解、Kazaaを有するSharmanも音楽産業との和解を選択した。そのような中、1人、StreamCastだけはRIAAとの戦いを継続している。しかし、その戦いも再び敗北が待っていたよ、というお話。もはや、多くの人の記憶から薄れているであろう、そんな時代の残り香。

原典:P2P blog
原題:Morpheus file sharing software maker loses in court ... again
著者:Janko Roettgers
日付:10/17 2007
URL:http://www.p2p-blog.com/item-391.html

Usenet.comのような企業に対する最近の訴訟への注目によって、ある古い戦いが以前続いていることを忘れ去っているかもしれない。音楽産業がMorpheusファイル共有ソフトウェアのメーカーであるStreamcast Networksを訴えていた訴訟は6年目に入った。

その訴訟は、当初、Kazaa、Groksterと共に訴えられていたが、最高裁判所が音楽産業に味方してからというもの、それはずっと連敗続きであった。それでもStreamcastは屈せず、最後まで抵抗した。

昨日、アメリカ合衆国カリフォルニア中部地区地方裁判所は、Streamcastに対する恒久的な禁止命令を下し、Morpheusの配布停止、そして、有効なフィルターを実装するまでの期間、既に利用されているMorpheusクライアントへの広告提示の停止を要求した。
とはいえMorpheusは、昨年後半より、独自のキーワードベースのフィルタリングシステム実装したソフトウェアを配信している。そのシステムは、同社がRIAAのWebサイトのアーティストリストに基づいたフィルタリングを実装している。また、初期のYoTubeスタイルのフィルタリングと同様に、Morpheusは100MB以上または10分以上のビデオファイルのダウンロードを停止した。さらに、Morpheusは、最終的にハッシュベースの著作権フィルターを導入した。

音楽産業はこれらのフィルタが効果がないと主張して、Streamcastの音声指紋技術を利用するよう求めた。法廷は、Streamcastが課題を克服していないに同意した。そして、「もっとも『効果的な』フィルタリングの実装のために「スペシャルマスター」を指名した。これがもたらすかもしれないことは非常に興味深い。フィルタリングについての決定は、LimeWireの訴訟に対して影響を及ぼすのみならず、YouTubeやその他のユーザ生成コンテンツサイトにおいても同様であろう。

判決全体としては幾分長い(PDF)ものではあるが、Groksterオタク(その大半はブロガーなんだろうが)にとっては非常に興味深いものだろう。EEF弁護士のJason Schultzは彼のブログにおいて分析を開始したし、Ed FeltenはFreedom to Thinkerにおいて非常に重要な問題を投げかけている。

「原告が、なぜStreamcastの生命維持を保とうとしているのかは理解できる。それによって、他の裁判において有利となる判決を得ることを望んでいるのだろう。しかし、なぜStreamCastは戦いを続けるのだろうか?」

まぁ、StreamcastがMorpheusに実装した独自のフィルタリングシステムは大して役に立っていない、その一方で更に効果的な代価物が商用であるじゃないか(たぶん、Audible Magicのことだと思うけどね)と主張している、と。とはいえ、そのAudible Magicも確実とは言いがたい状況のようだし、その一方でGoogleがAudible Magicのフィルタリングはダメダメだと言って独自に開発したフィルタリングツール「YouTube Video Identification」ってのも、やはり穴があるらしいし。

それはさておき、そのような穴のあるソリューションと、Morpheusの行っているフィルタリング技術とをどの程度の制度を求めて比較を行ったのかはちょっとわからないけれど、どのような方法を用いたにせよ、ファイル共有やビデオ共有サイトにおけるフィルタリングには、一定の限界が存在するといえる。

ここまで書いてみて思うのだけれども、この判決で興味を持つのは、判決の内容が今後にどのように影響を及ぼしうるのだろうか、という1点のみだと気付かされる。たとえここで、Morpheusが一発逆転勝訴を勝ち得たとして(『Grokster判決後の差し戻しなのでそれはないのだろうが)、誰がMorpheusの今後に期待するであろうか。

StreamCastといえば、今回の訴訟では被告の側になるのだけれども、恨み節全開で原告側としてJoostらを訴えている件はどうなったのかしらね。そのエネルギー、別の場所で使ったほうがいいと思うのだけれども。

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