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英国:違法ビデオコンテンツへのリンクサイト管理人、著作権侵害を助長したとして逮捕

TV LinksYouTubeなどのビデオ共有サイトからの違法コンテンツリンクサイトが今後どのような扱いになっていくのか、については当ブログでもこれまでしばしば扱ってきた。YouTubeクローンなビデオ共有サイトが多数登場し、それが問題となっているのと同様に、この手の違法コンテンツリンクサイト(正確にはサイト内にエンベッドしたサイト)の問題も、その人気の高さやクローンサイトの隆盛に伴ってクローズアップされている。リンクサイトの大半は、自分達がアップロードしたわけじゃない、自分達がコンテンツをホストしているわけではない、と自らの合法性を主張してきたが、その言い訳も通用しなくなりつつあるようだ。先日、米国でのMPAAが複数のビデオリンクサイトへの提訴に続き、今月18日、英国では、TV-Lnksというビデオリンクサイトを運営していた26歳の男性が逮捕されたよ、というお話。オペレーションに加わったFACTの発表によると、同サイトは著作権侵害を助長したのだという。

原典:The Federation Against Copyright Theft News Release
原題:TV LINKS WEBSITE OWNER ARRESTED FOR COPYRIGHT INFRINGEMENT
著者:The Federation Against Copyright Theft
日付:October 22, 2007
URL:http://www.fact-uk.org.uk/site/latest_news/index.htm

英国チェルテナムの26歳の男性が、インターネット上での著作権侵害の助長の容疑で逮捕された。これはグロスターシア州議会取引基準サービスの調査官と、Federation Against Copyright Theft (‘FACT’)の調査員、グロスターシア警察が共同したオペレーションの成果でもあるようだ。

さて、この26歳の男性がどのようにして著作権侵害を助長していたかというと、彼の運営していたTV-Linksでは、映画館でカム撮りされた映画やテレビ番組など、無許諾でアップロードされていたコンテンツへのリンクを提供したとされる。簡単に言えば、YouTubeやその他のビデオ共有サイトに、(おそらくは)違法にアップロードされたコンテンツを自分のサイトにエンベッドして、それをインデックス(たとえば、ドラマシリーズをカテゴライズして、シーズンごとに並べるとか)していた、というところ。もう閉鎖されてしまっているので、実際に見ることはできないが、同様にして提訴されたPeekvidを紹介したエントリがあるので、どのようなサイトかはそちらを参考にして欲しい。

FACTによると、このようなサイトは、インターネット上にある違法なコンテンツを特定し、投稿し、組織し、インデックスすることで、著作権侵害を助長し、そしてそこから利益を上げていたのだという。

FACT会長のKieron Sharpは以下のように述べている。

私達FACTは、映画やテレビ番組の違法な配信を公然と利用し、容易にしている人々を追跡する予定であったということは明確に述べてきました。これは最初の大きな目標でした。映画の窃盗と配布は、英国映画産業、そしてその関連産業に従事している人たちの生計を害することになり、ひいては英国経済に打撃を与えることにもなります。さらに、違法なコンテンツをホストしているサイトを訪問する人々は、彼らのコンピュータを狙うトロイの木馬やウィルスをダウンロードするという危険にさらされています。

さらに取引基準サービス代表のRoger Marlesはこう述べる。

このようなサイトの運営は、人々がWebサイトを介して、直接多数の映画やテレビ番組を視聴することを可能にします。これは英国著作権法において違法です。『ユーザ』は、デジタルサービスを利用するに当たってのライセンス料や購読料、または映画館で映画を見るための料金を潜在的に回避しているのです。物質的な製品のようになくなるということはありませんが、その影響は(訳注:なくなるのと)同じです-誰にでも、著作物の違法コピーを視聴する機会があるのですから。

上記2人の発言に対しては、言いたいこともあるけれども、それはおいといて。とりあえずはメディア産業の側の今回のスタンスとして、このようなサイトに対しては、圧力を強めていく方向にあることが伺える。

また、FACTによるとこのオペレーションはオランダのアンチ海賊行為団体BREINの強力のもとに行われたのだという。BREINはTV LinksをホストしていたLeasewebに対し、サイトの停止を求める警告を発していたのだという。

このような流れは先日、MPAAが複数のビデオリンクサイトを提訴しているように、徐々にではあるが加速しつつあるようにも思える。個人的には、弁護士を抱えて、派手にドンパチやらかす覚悟がないのであれば、この手の危ない橋は渡らないほうがいいようにも思える。日本においても海外においても、違法とされうる可能性はそれなりにあり、多少のことではどうこうされることはないだろうが、一般的に見て度を越したものであれば、ターゲットにされると言うこともあるだろう。

これまでこの問題について、上記のエントリの中でいろいろ考えてきたのだけれど、やはり現状は行き過ぎのところがあって、ひっそりやっていればいいものを、自分達は合法だとばかりに行動をエスカレートさせていると思える。それがメディア産業の怒りを買い、ターゲットにされつつあるとも思える。

YouTubeやその他の動画共有サイトは法の目をくぐり、メディア産業と交渉するだけのパワーがあるし、The Pirate Bayをはじめとする大手のトラッカーやハブなども、法的な曖昧さを利用して、その点についてメディア産業に対峙することを覚悟している(弁護士をつけているという意味)。一方で、ファイル共有ユーザの大半は、ファイル共有がマスに達したことを強みとしている。

そのような背景を考えれば、ビデオリンクサイトを訴えるほうが、ビデオ共有サイト、ハブ、ファイル共有ユーザを訴えるよりは、費用対効果を考えれば、最もコストパフォーマンスに優れているものだと思える。マスに達しておらず、かつそれほどのパワーを持たないのであれば、一度大規模なキャンペーンを張ることで、あらかた掃討できるのかもしれない。ただ、問題は世界各地に分散しているため、統一したオペレーションがとりにくいということだろうか。

日本の場合、同様の法的施行が起こった場合、欧米に比してさらに多くのリンクサイトがなくなるだろう。というのも、その大半が独自のドメインを持って独立して運営しているというよりは、無料(or 有料)ブログサービスを利用しており、たとえ管理者が続行を決意しても、サービスプロバイダーの側でサービスを停止することになるだろう(おそらく、プロバイダー側にも圧力が加えられると思われる)。まぁ、個人が運営しているところが大半だろうから、リスクを考えるとプロバイダー側がサービスを停止する前にやめそうな気もするけどね。

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Comment

ふと思ったんだけど | URL | 2007.10.24 20:56
そう考えるとニコニコ動画はそろそろ時間の問題ってところでしょうか
heatwave | URL | 2007.10.24 22:32 | Edit
ふと思ったんだけどさま

ニコ動は利用価値はありますし、容易に屈しないでしょうから、交渉していくという感じでしょうね。比較的協力的でもありますし。リンクサイトが訴えられて、ビデオ教諭サイト本体が訴えられていない(まぁ、YouTubeはViacomに訴えられていますが)、というのはそういう背景があってのことだと思いますよ。
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