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なぜ、IFPI+BPIのOiNKドメイン乗っ取りは許されているのか?

昨日、著作権侵害を助長したとして大手TorrentトラッカーのOiNK管理人が逮捕された。その直前にOiNKのサイトは閉鎖されたのだけれども、その後同サイトには、IFPI、BPIの連名でOiNKユーザに対する警告メッセージが表示されている。しかし、そのようなメッセージの提示は、OiNK管理人の許可があってのものなのだろうか?たとえ、OiNK管理人が逮捕されたとしても、判決が下るまでは、推定無罪のはずだ、と英国/オランダの海賊党が声明を発表しているよ、というお話。また、捜査に被害者とされる著作権団体の代表者を加えていることも、刑事事件としては拙いのでは?という疑問も呈している。

原典:TorrentFreak
原題:Why Are The IFPI and BPI Allowed To Hijack OiNK?
著者:Ben Jones
日付:October 24, 2007
URL:http://torrentfreak.com/why_are_the_ifpi_and_bpi_allowed_
071024/

既に紹介してきたように、オランダおよび英国の法的施行のための共同チームが、音楽TorrentサイトOiNKをシャットダウンさせるための‘Operation Ark Royal’に関与していた。このアクションは、数多くの疑問を 引き起こすが、しかしその答えは非常に少ない。たとえばこんな疑問、『なぜ、IFPIとBPIはOiNKの乗っ取りを許されているのだろうか?』

英国およびオランダの海賊党は、このアクションを報復的であり、それを許す倫理観がおかしい、また、捜査に際しては被害者となった側の代表者を参加させている、と非難する共同声明(英国/オランダ)を提出している。 これまで彼らは、殺人犯の捜査を、殺人被害者の父親にやらせたことでもあるのだろうか?

彼らはまた、Webサイトのどメインが乗っ取られたという点に対して、警察が推定無罪を破棄し、サイトオーナーの有罪をほのめかすページに置き換えることを許しているという点を批判している。「有罪が証明されるまでは無罪」としてよく知られる『推定無罪』は、オランダ、英国両国ともに、法律の基盤となっている。たとえ、OiNKドメインのもとに、一時的なWebサイトをおくとしても、それはクリーブランド警察かオランダの警察でなくてはならないだろう。それはレコードレーベルの団体であるべきではない。

標準的な施行であるべきことへのこの違反は、警察の倫理および手続きに関する疑問を投げかける。しかし、クリーブランド警察は未だこの疑問に応えてはいない。

更に興味深いのは、Investigation Service of the Tax and Customs Administration(FIOD-ECD)によるオランダ側の捜査である。これが、サイトのアクセスするためにユーザによって支払われた金銭についての主張のよりどころとなっているらしいのだけれども、TorrentFreakではそれは「自発的な寄付」であると認識している。ただ、この点については更なる調査を行う。ここでの疑問は、これらの捜査グループが、最初の捜査を抜きにして、いかにしてこのような強制捜査を実行することができたのか、ということである。間違いなく、首が飛ぶことだろう。

もう1つ興味深い点としては、今回のタイミングである。伝えられるところでは、IFPIはThe Pirate Bayにifpi.comドメインを取得されて動揺しているのだという。しかし、そのドメインは、遅くとも今年の初めから彼らのコントロール下にはなかったドメインである(少なくともarchive.orgによれば)、。彼らがそれに対して法的アクションを起すことができるかどうかは非常に難しいところだろう。おそらく、今回の強制捜査は、このようなある種の反撃を予測している/していたThe Pirate Bayではなく、他のサイトをターゲットとすることによる、彼らの側からの報復的行為ではなかっただろうか。

複数のプレスリリース(BPIIFPIクリーブランド警察)の全ての主張が、リリース前の音楽に関して有名であったと述べる一方で、その音楽のソースを考えることも意義のあることだろう。AT&Tの研究所が2003年に発表した映画産業についての研究によると、プレリリースされる大半のものが、内部関係者によってもたらされるという。おそらくそれは音楽産業にとっても変わるところはほとんどないだろう。

音楽サイトEconomy of Soundのモデレータ『apathy』によると、いくつかのプレリリース版は、音楽会社からダイレクトに来るのだという。それについて彼は、「この手のパブリシティはお金じゃ買えないからね。」という。プレリリース版によってセールスに打撃を受けたという主張は、現実をベースとしたものではない。Meshuggahのアルバム『Nothing』はインターネット上にリークされ、そしてベストセラーになった。

しかし、おそらくサイトについて思い起こすであろう最大のものは、プライベートサイトが情報を保持するということである。つまり、いかにしてそれが働くか、Ratioなどの要因によって、常に情報は保持されているのである。最後に、我々はこの疑問に立ち返るだろう。『プライベートTorrentサイトは安全なのだろうか?』。それは法律に関わりなく、時とともにより悪化していくようである。

OiNK管理人の違法性/合法性云々とは無関係に、この件は考えなければらないだろう。どのような経緯で、IFPIおよびBPIは、OiNKのドメインにアクセスし、彼らのメッセージを表示させているのだろうか。その点についてははっきりさせなければならないだろう。相手は悪い奴だから何をやってもいいんだ、ということは通用しない。

私は法律や犯罪捜査には疎いので、被害者とされる側が、刑事事件の捜査に関わるということが、どの程度ありうるのか、という点についてはよくわからないし、その妥当性というのもよくわからない。もちろん、警察の側が、IFPIやBPIの調査を鵜呑みにして、それを元に逮捕に至ったのだとしたら問題があるのだろうけれどもねぇ。おそらく警察の側でも実際に調査は行っていると思うのだけれども・・・。

逮捕のタイミングに関しては、どうなんだろうね。さすがに刑事事件のタイミングを急かすほどに、IFPIは警察に対しての影響力を持っているのだろうかと、ちょっと疑問に思うところもある。もちろん、The Pirate BayのIFPI.comドメインの取得の時期とも被ってはいるのだけれどもね。

あと、プレリリースが実際のセールには影響するかどうかはわかりえない、ということには賛同するけれども、かといって、パブリシティとしてのポジティブな側面だけを持っているとも考えにくい。可能性はネガティブな方向にも推測できる。この辺の議論は、音楽産業の側から、たとえ海賊が何を言おうとも、良いと思えば利用するし、不利益だと思えば止めさせる、という姿勢を示すべきだと思うのだけれどもね。それが曖昧なままだから、このような主張がまかり通ってしまうわけで。

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