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メジャーレーベル、DRMの継続を断念?

いまだ発表されたわけではないけれど、それでも信頼できるソースからの情報のようです。ただ、いかにメジャーレーベルがDRMの継続を断念したところで、彼らがそれで矛を収めるとは考えられず、更なる脅威が考えられるというお話。これを読んで、それは杞憂だよといえる人がどれだけいるのだろうか?

原典:NEW MUSIC STRATEGIES
原題:Major Labels to Abandon DRM
著者:Andrew Dubber
日付:November 12, 2006
URL:http://newmusicstrategies.com/2006/11/12/major-labels-to-abandon-drm/

昨日のDRMに関する記事によって、IFPIやBPI Council、Chairs Internationalの役員であるPaul Birch氏とのemailにおける対話が進んだ。

Birch氏によれば、メジャーレーベルはDRMを断念することを決定したと言う。(しかし)彼らは、まだそれを発表してはいない-しかし、それは時間の問題だろう。Sony BMGのRookitの失敗に続いて、競争的優位性の論理を踏まえると、(DRMからの撤退は)理にかなったものである。

Birch氏はemail上でこう述べている。

我々の知っているDRMはもう終わっている。Son of DRMがいるかもしれないが、それは別の問題であろう。たった今それは死んだのだ。メジャーレーベルは、新たなモデルを目指して進んでいる。あなたが確信できる唯一のことは、たとえ何が起こっても、彼らがいまだに世界の音楽業界の中心にいる、と言うことである。インディペンデントは、別の問題である。我々の活動領域のシェアが、ここ12ヶ月以上で半分にまで落ち込んでいるように、我々にとっての新たなモデルはパートナーシップと言える。それは常にそうであった。そして、私は、我々がそれを得たとは思ってはいない。

Birch氏自身はインディペンデントレーベルRevolver Recordsを経営してはいるが、私には彼のメジャーレーベルに対する忠誠の誓いの真剣さを疑う理由はない。そして、インディペンデント系レーベルが、「メジャーレーベルはわれわれの未来」という感情を伴ったパートナーシップモデルに飛び乗るとも到底思えないし、Birch氏のようなメジャーレーベルが中心的な地位をこれからも占めるという楽観的な考えには至らない。

実際、メジャーレーベルがDRMからの一時撤退をいつ宣言してもおかしくない状態ではあるが、DRMから真の利益を得ている人々が、(その市場からそうやすやすと)立ち去るということはありえそうにない。AppleのFairPay DRMとMicrosoftのPlaysForSure DRMは、破壊的な技術革新から保護することを可能にするので、しばらくの間はそれらと付き合うことになりそうだ。これは、決して海賊行為に対してではない

メジャーレーベルは、主に、音楽にとっての(1)融資者であり、(2)フィルターであり、(3)市場商人である。

最近では、(1)他の同様に大手の(伝統的に音楽を扱っていない)企業が、音楽に対してかなりの金額を費やしている、(2)アーティストと消費者に、より広範囲での公開と選択を与える、より高度なフィルターシステムが誕生している、(3)メジャーレーベルのレコードのマーケティングは、良くも悪くもあるというものであった、これらは特にPRの側面からである。

メジャーレーベルがbad jobであるDRMを断念したというよい知らせがある一方、それはあまりに急に、彼らがデジタル啓蒙を達成したと言うことになっている。彼らはいまだに深刻な脅威下にある。なぜなら、彼らが新たな(試みの)実行を精査し、適応するための時間があまりになさ過ぎたためだ。

より重要なことは、DRMの「protection」を断念することが、他のさらに受容できないトレードオフにいたることであり、私はそれを懸念している。顧客のオンライン活動に関する更なる監視、より敵対的な訴訟、今まで以上の厳罰化を伴うEnd User Licensing Agreements、アーティストに添加される追加的賠償費用など、すべてが「Sons of DRM」の潜在的可能性である。我々は今後の展開から眼を離してはいけないのだろう。
受容できないトレードオフとはよく言ったもの。トレードオフとは、「こちらを立てればあちらが立たず」のような状態で、要は天秤のようなもの。昨今の業界団体とユーザとの確執は、業界団体側を重視しすぎることで、ユーザ側への配慮があまりにおろそかになっているという状態だといえる。もちろん、あまりにユーザ側を重視しすぎるのも問題だが(たとえば、P2Pファイル共有による著作権侵害を不問とする、とかいうのも行き過ぎかと)、かといって、あまりにユーザ側を軽視するというのも問題だ。DRMのはらむ問題としては、ユーザ側の利便性と、業界団体側の著作権保護という2つの皿が天秤でつりあっている状態だといえる。業界団体が、著作権侵害による損害を誇張し、DRMなどを推し進めると、必然的にユーザの利便性や権利と言うものがおろそかになる。合法的に著作物を入手し、フェアユースにのっとって利用しようとしても、それが制限されてしまう。

最近の状況と言うのは、まさにこの状態なのである。業界団体が過度に保護され、ユーザが軽視されている。さらに、業界団体は、ユーザが軽視されているというのは思い込みで、それがもともとあるべき姿なのだと言わんばかりである。なぜ、著作物を単純に聴いたり、読んだり、見たりしたいだけのユーザが、ここまで搾取され、その行為すら制限されなければならないのか。

著作物といえども商品であり、業界団体はいかにしてそれから利益を上げられるかに腐心するというのは理解できる。しかし、著作物は単純な商品ではない。それにかかわる特殊な事情というものが存在する。あるときはその事情を盾に保護を主張し、あるときはそれを度外視して商売に徹する。業界団体は、ダブルスタンダードともいえる行為を繰り返しているのである。

ユーザだけが痛みを堪えなければならない理由などはない。ユーザが痛みに耐えかねていたとしても、すべての痛みを押し付けた業界団体は安穏と商売を続けられると思っているのだろうか。

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