スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

TV-Links:違法コンテンツへのリンクは著作権侵害ではなく商標法違反?

The Registerによると、TV-Linksの26歳の管理人は、これまで報道されてきた著作権法侵害の助長によってではなく、英国商標法第92項違反容疑で逮捕されたと、グロスターシア警察は述べているようだよというお話。この点について、法律の専門家は、管理人が商標法によって逮捕されたという意外な事実は、既に現行法的の最先端な状況にある今回の件を、より深く不確実なものとするという。

Pinsent Masonsの敏腕弁護士であり、Out-Law.comのエディターでもあるStruan Robertsonは、以下のように述べている。

「私はこのようなもののために、商標法を持ち出すなどということは、これまで聞いたことがありません。確かに商標法には刑事規定があります。しかし、それらは偽の商品の販売を捕まえることを目的としています。サービスの提供に対してではありません。もし、リンクの提供が、商標法における犯罪となるのであれば、非常に驚くべきことです。」

英国商標法第92項 は以下のように定められている。

(a) 商標が登録された物品、または (b) 英国においてよく知られている商標、それら標識の使用が不当に行われるまたは行われうる、または商標の特徴的なキャラクターまたは評判を害している、またはその恐れがある場合を除いては、当該の人物は、この条項を違反しない。

確かに、この条文を読んでも、Robertsonの言うように、TV-Linksがどのような行為によって商標法を違反したのか、ということがよくわからない。すくなくとも、これまでの報道では、TV-Links管理人が、違法にアップロードされているコンテンツへのリンクを張ったということは述べられてはいるけれども、それ以上のこと、とりわけ、商標・トレードマークに関する事柄について言及されることはなかった。

Robertsonは、以下のように語る。

「彼らは、彼が著作物を配布、伝達していたということを示さなければなりません。それは、起訴側と被告側の間でやり取りされる法的議論になります。彼らは、実際には対処とはなりえない法的に誤ったものを無理やりこじ開けようとしているようです。」

うーん、普通に著作権侵害を助長した、ということで議論すればいいのだろうけれど、それでは勝ち目は薄いということ?とりあえず、このお話自体明確は議論があるわけでないので、現状では本当に商標法違反、という方向で進んでいくのかどうかも不明なのかも。

この件がちょうどGuardianにも取り上げられていたので、そちらもあわせて考えてみる。

米国においては、2005年の『Grokster判決』によって、Groksterが『誘引(inducement)』に対して責任があると判断されている。つまり、他の人が著作権を侵害する行為を知りながら、助長したり手助けする行為に対して、責任があるとされたが、英国法においては、この誘引を認めてはいないのだという(ただ、TechCrunchでは「 英国内のIP関連法 は最近見直しが行われ、著作権侵害を”助長(facilitation)”する行為は犯罪なことが明確になった 」と述べられている)。

しかし、今回のケースは上述したように、商標法に絡んだもので、著作権法違反ではないとされている。

英国の法律事務所Freeth CarwrightのAlexはこう述べる。

ここまでに知られている事実に関して言えば、テレビ番組の侵害されているコピーへのリンクを提供することが、どのようにして英国法の下、民事または刑事上の責任を課すことができるのか、非常に難しいものでしょう。

この発言は、現行の英国著作権法においては罪を問うことが難しいということだろうか。とはいえ、じゃあ商標法でなんとかなるか、というとやはりそうはいかないようだ。Pinsent Masonsの知的財産権担当弁護士Kim Walkerはこのように述べる。

商標法は、商品における商標の無許可の使用を犯罪とするものです。しかし、これは偽の商品を捕まえるために作られた法律です。リンクの提供はサービスであって、商品の販売ではないでしょう。問題に対処するに当たっては、ありえそうもない方法でしょうね。

うーん、やはり商標とリンクの提供というのが、どうもしっくりこない。その辺の論理展開について警察側からの説明があればいいのだけれども、今のところそのような記事は見当たらない。個人的な印象としては、物質的な製品として存在して、かつその製品があたかも正規品であるかのように商標を利用している、というのであれば理解できるのだけれども、少なくともリンクの提供というサービスに関して言えば、そのような感じは受けないのだけれどもなぁ。

また、Freeth CarwrightのAlexは

そのようなリンクは、著作権法の他の部分で犯罪を構成するかもしれません(ビジネスとして、パブリックに対して侵害されているコピーの配布、またはそのようなコピーを教示)が、それでも事実がどのようにこれらの罪に合致するのかは非常に難しいものとなるでしょう。

という。

こうも否定的な意見ばかりだと、本当に警察、著作権団体側がTV-Linksを訴えたことがよかったのかなぁと思えてしまう。少なくとも、この手の裁判は勝たなければ、ある意味ではそのようなサービスを提供する側に自らを正当化するよりどころとされてしまう可能性もある。

ただでさえ微妙なリンクの提供、更にそれに法的な後ろ盾がほとんどないのであれば・・・。ともすれば薮蛇ということにもなりかねないよねぇ。

Trackback

Trackback URL
http://peer2peer.blog79.fc2.com/tb.php/826-11421c6b

Comment

Comment Form
公開設定

プロフィール
heatwave Author
:heatwave

RSS Jamendo twitter tumblr Creative Commons Attribution 2.1 Japan
ブログ内検索
記事リスト
最新の記事
全記事一覧
他所で書いてるブログ

P2Pとかその辺のお話@はてな

アーカイブ

カテゴリー
最近のコメント
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。