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『海賊さんいらっしゃい』:Mininova、メディア企業Red Bandとコンテンツ配信/プロモーション契約を結ぶ

mininova 世界最大手のBitTorrentサイト、Mininovaが公表したところによると、同サイト内ではTV番組コンテンツの需要がもっとも高いことが示されている。そのような状況は、多くのメディア関係者にとっては脅威としてとられているのだけれども、その一方でそれをチャンスだと捉えるメディア関係者もいるようだ。メディア企業のRed Bandが同社のコンテンツPariah Islandに関して、Mininovaとの配信/プロモーション契約に至ったよというお話。非常にWebの活用に対して、先進的な企業のようで、「海賊行為はウェルカム」だとしている。

原典:TorrentFreak
原題:Mininova Closes Distribution Deal for TV-Show
著者:Ernesto
日付:October 31, 2007
URL: http://torrentfreak.com/mininova-closes-distribution-
deal-for-tv-show-071031/
「オールドメディア」は次第にBitTorrentが優れた配信プラットフォームであること、とりわけすばらしいマーケティングツールであることを理解してきている。本日、Red Band CompanyとMininovaは、その人気のBitTorrentサイトでの初の公式TV番組契約を発表した。

BitTorrentにおけるテレビ番組の人気は周知の事実である。それはテレビ製作者にとっても同様のことであろう。複数のテレビ製作会社は、BitTorrent上に既に彼らのパイロット版をリークさせている。しかし、Red BandMininovaは、さらにその一歩先を行く。

MininovaとRed Bandは、これから始まるテレビ番組Pariah Island(実際のテレビ番組「Survivor」や「Pirate Master」をパロディした新しいコメディシリーズ)の配信契約を交わした。Red Bandは20th Century Fox TelevisionやWarner Brosなどとは比較することもできないが、しかしこのことは、時代が変わりつつあること、そしてテレビ製作者がオルタナティブな流通チャネルを模索しているという兆候でもある。

「私たちRed Bandは、Mininovaのようなダウンロードサイトを、配信媒体として認めています。それは本当のパートナーシップ提携を結ぶに足るものです。」Red Bandチームは以下のように付け加える。「この提携で、Mininovaはコンテンツ製作者のパートナーとして、一夜のうちに信頼を勝ち取ることができるでしょう。それによって、そのようなサイトが著作権を破壊しようとしているだけの「海賊」であるという考えへの反証となります。Mininovaは、Pariah Islandによって製作者クレジットを得ます。彼らのロゴは、Pariah Islandの最後に表示されるでしょう。引き換えに、Pariah Islandは、Mininova.orgの広告スペースや他のプロモーションを行ってもらいます。」

Mininovaの創設者の1人、Erikは、この提携は、Mininovaが単なる海賊行為のための場所として以上に、より多くの制作会社が将来、Mininovaを配信プラットフォームとして選択してくれることを望んでいるとTorrentFreakに語っている。

このような新たな提携を見ることは非常に興味深い発展である。両者はこの取引から、確かに最大の利益を得るだろう。そして、それと同様にMininovaユーザがそれのアピールに答えてくれることを祈ろう。

なかなか面白い試みだよね。といっても、あくまでもそれはその目新しさがあってこそのものであって、このような手法は『Lost』や『Prison Break』のような人気の確立しているものに関しては、それほど有効じゃないのかもしれない。

ただ、それほど人気の確立していないようなテレビ番組やビデオコンテンツなどにとっては、1人でも多くの人に注意を向けてもらう機会を増やすという点で、非常に望ましいのかもしれない。更にいえば、そのためのコストはほとんど存在しないし、また、公式にtorrentを提供し、自らがBitTorrentを介して配信することで、少なくともより自らの望むような形での配信が可能となる。

個人的には、このような流れがプラットフォームフリーな広告モデルのさきがけになってほしいなぁと思ったりもする。おそらく、Red Bandの提供するコンテンツには、明確な広告とまではいかないにしても、同社のための広告は含まれることだろう。そうしたやり方に加えて、以前に『P2Pファイル共有を利用したビジネスの可能性』について述べた際に紹介したYuMe Networksが提供するような配信コンテンツに対する動的な広告の挿入が可能になれば、どのようなプラットフォームを介したとしても、ユーザに対して効果的な広告提示が可能となるだろう。

広告の効率性を考えると、そのターゲットとなる、より多くの人に提示する、ということが必要になる。そうしたときに、クローズドなプラットフォームに依存してしまうということは、ターゲットの選別に関しては有効であろうが、より多くの人に提示する、という点ではデメリットにしかならない。より多くの人に、より効果的に広告を提示すること、それを実現していくことがオンラインコンテンツ配信ビジネスにより強力なパワーを与えてくれるのではないかなと思っている、というより願っている。

このRed Bandってコンテンツ企業のWebサイトを見渡してみたら、随分アウトローな感じなのね。公式ブログ?によると、「これまでこのテクノロジー(BitTorrent)は、MPAAやRIAAといった著作権狂信的な団体にとって禍の元でした」とか。

で、更に言えば、このRed Bandの考えている配信モデルプロジェクトってのがかなり進んでいて、「広告モデルによる無料オンラインストリーミング」、「海賊行為はウェルカム」「iTunesでの有料配信」、「DVD画質の有料サブスクリプションサービス」、「YouTubeの活用(3分のショートバージョン)」などのWebのフル活用に加えて、従来モデルの「DVDでの販売」、「テレビ局/テーブルテレビでの放送(コンテンツはHD対応しているよ、とのこと)」などハイブリッドなプロジェクトだとしている。特に、今回のMininovaとの提携にもあるように、「海賊はいらっしゃい」ってのが面白い。配信に関するページによると、上記で述べたように既に広告が入っているらしく「インストリームコマーシャル」、「その他の低インパクトなスポンサーメッセージ」が含まれているのだとか。また、「ダウンロードも視聴としてカウント」するようだ。だからこそ、海賊さんいらっしゃいなのだろう。

更に興味深いのは「ファイル共有は配信モデルの拡張でありはしても、敵ではありません。実際、ファイル共有は単に無料の、つまり『ボランティアベース』はディストリビューターなのです。」という記述。よりよい広告提供のためのテクノロジーが開発され、このRed Bandのような企業が増えていくことで、ファイル共有の世界も変わっていくのかもしれない。もちろん、希望的観測かもしれないけどね。そのためには、ユーザが変わる必要もあるのだから。

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