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LimeWire:検索結果にコンテキスト広告挿入を計画、目指すはP2P分野におけるGoogle

LimeWire先月の終わりに開催されたP2P Advertising Upfront LAというイベントにおいて、LimeWire CEOが基調演説を行い、同社の配布しているGnutellaクライアントLimeWireの検索結果に、検索リクエストに応じたコンテキスト広告を挿入するという計画を公表したよというお話。このようなコンテキスト広告は、まず第一に、LimeWireミュージックストアへの誘導のために用いられると考えられるのだけれども、それ以外にもサードパーティの広告主への提供も考えられる。というよりも、LimeWire自身、オンライン音楽配信に成長が望めないことを認めており、音楽ビジネスに乗り出すというよりは、広告ビジネスに乗り出すのでは?というようにも思える。

原典:P2P Blog
原題:Limewire wants to start contextual advertising, become the Google of the P2P space
著者:Janko Roettgers
日付:November 02, 2007
URL:http://www.p2p-blog.com/index.php?itemid=405

Lime Wire CEOのGeorge Searleは今週初め、P2P Advertising Upfront LAイベントにおいて、基調演説を行った。彼の意見は予想を超えるものであった。Searleは、オンライン音楽市場には成長を望めないと観衆に語った。市場調査者達は実際に、今後5年間で、音楽のダウンロードが7%低下すると考えている。一方で、ペイド・サーチは132%の成長をすると見られている。

LimeWireは今年の終わり、ホリデーシーズンの前にあわせてローンチすると見られているオンラインミュージックストアにこの2年間取り組んでいることが、この意見を非常に驚くべきものとしている。しかし、音楽ダウンロードを販売することがLimeWireにとっては最初のステップに過ぎないようだ。同社は、その注目を成長著しいオンライン広告市場に向けており、この分野におけるGoogleから2,3のレッスンを学ぶつもりのようだ。

Searleは、LimeWireには1ヶ月あたり約700万回の新たなダウンロードがあり、そのユーザは1ヶ月当たり50億回の検索を実行する。それはおそらくGoogleそれ自体と同レベルで語れる規模であろう。LimeWireがWeb検索演じであるならば、ユニークビジターに関して言えば、Google、Yahooに次ぐ、そしてMicrosoftのLive.comに勝る第3位につけるものであろうとSearleは語る。

それらの検索エンジンとLimeWireの明白な違いは、LimeWireがその検索トラフィックをまったくもってマネライズしていないという点である。えぇと、私が思うに、それとMP3全部だと思うが。同社は、Google Adwordsと同様のコンテクスト広告-つまり、明らかに分離したテキストベースの広告ではあるが、実際の検索結果に関連したもの-に変化することを望んでいる。Searleは、私が想像したようなクライアントのモックアップのスライドを示した。その広告配置はまさにGoogleが現在そうしている、検索結果の2つのテキスト広告、そして3,4つのサイドの広告といったようなものであった。

これらのテキスト広告は、LimeWireミュージックストアの原動力となるべく、まずはじめに用いられることだろう。ユーザに検索リクエストに関連したライセンスされたトラックを示すというものとなるだろう。しかし、同社は結局、これをサードパーティの広告主にも同様に利用できるようにすることを望んでいる。ただ、Searleはその時期がいつごろになるのかについての言及は避けた。

基調講演の後、私は彼と少し話しをしたのだけれども、音楽セールスが全く成長を約束していないにも関わらず、彼らは一体なぜ音楽ビジネスに参入しようとしているのか、について彼に尋ねた。同社は音楽セールスがどこかに行ってしまうことはないと信じているのだと彼は説明した。しかし私は、音楽産業がLimeWireに対して起している訴訟が、役割を果たしているのではないかと推測している。また、LimeWireミュージックストアは、実際の広告製品を微調整する大規模なテストケースでありうるとも考えている。いずれにせよ、彼らがどのようなことを考え出していくのかは、確かにおもしろいものになっていくのだろう。

まぁ、個人的にはうまいこと考えたなぁというところ。以前、LimeWireミュージックストアに関しての記事を紹介したときに思ったのは、LimeWireじゃなくてもいいじゃないかということ。少なくとも、LimeWireの考えている音楽配信モデルはP2Pを利用したものではなく(Gnutellaを利用するわけではなく、LimeWireクライアントにリンクが張られる)、サーバから配信されるものであるとされている。個人的には、それならLimeWireじゃなくてもよいし、違法ファイル共有が横行しているGnutellaクライアントのメーカーがローンチする音楽ストアに音楽をライセンスするなどという音楽企業はほとんどない(少なくとも、Gnutella上で活発にやり取りされる楽曲はライセンスされないだろう)と考えていたので、成功するとは思えない、と述べてきたのだけれども、その真の目的が音楽配信ではなく、広告ビジネスだというのであれば、確かに納得の行くところ。

もちろん、企業イメージやその効率性などに疑問を覚えないわけではないだろうが、少なくとも月50億回の検索というのは魅力的かもしれない。しかも、コンテンツを熱心に求める層へのアプローチも期待できる。

ただ、確かに魅力的なユニークユーザ数、検索数であるのだけれども、その立脚するところが違法ファイル共有というところに、限界があるのではないかなぁと思ったりする。もちろん、彼らにしてみれば彼ら自身が違法にコンテンツをホストしているわけではなくユーザ自身が「勝手に」著作物を違法にやり取りしているだけである。そして、LimeWireには許諾されていないコンテンツを表示させないためのフィルタリング機能も実装されている(効果はともかくとして)。とはいえ、現実にLimeWireを利用して、Gnutellaネットワークを介して、違法に著作物がやり取りされているわけで、そのような状況が今後ずっと続いていくとは考えにくい。そして、もしそのような問題を克服できたとしても、そのときにLimeWireがその人気を保ち続けられるとは思いがたい。

結局は、その違法性に依拠したサービス、といった感がぬぐえないのだけれどもなぁ。もちろん、今後の動向は非常に興味深いものではあるけれどもね。ちなみに、クライアント上に検索リクエストに応じた広告を提示するという手法は、Gnutellaだけで言ってもLimeWireが最も早いというわけではない(たとえば、Gnutelligenceとか)。複数の人たちがそれに取り組んできてはいるのだけれども、やはりLimeWireほどのユーザベースを抱える企業がこのような方針を示したことが、新しいといえる。

にしても、このP2P Advertising Upfront LAというイベント、非常に面白そうだなぁと思っていたのだけれども、このようなレポートがあがってきたことが非常に嬉しい。参加している面子もなかなかにすごい。DCIAが主催しており、当ブログで名前を挙げたことのある企業だけでも、MediaDefender、BitTorrent、Veoh、QTRAX、LimeWire、OKCupid(eDonkeyの前CEO Sam YaganがCEO)、PeerApp、Morpheus、YuMe Networks、VeriSigh、Kontiki、Nettwerk Music Group、CacheLogicという顔ぶれ。こんな風に議論の概要をアップしてくれるのは非常にありがたいなぁと。

個人的には、YuMe Networksの技術に非常に期待しているので、彼らの参加したカンファレンスがどんな感じで行われたのか非常に興味深いところ。P2Pファイル共有だけではなく、P2Pという技術には、まだまだ活かしきれていない潜在的可能性が非常に残されていると思う。そうした潜在的な部分をより早く掘り起こすためにも、このようなイベントがもっともっと注目されて欲しいなぁ。

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