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Prince、近日中にThe Pirate Bayを訴える

The Pirate Bay以前にYouTubeやeBay、The Pirate Bayを相手取って裁判を起すぞといきまいていたPrince、そのうちのThe Pirate Bayに対する訴訟を、彼の雇ったWeb Sheriffを利用して、米国、フランス、スウェーデンの3国でここ数日のうちに起すみたいだよ、というお話。何でこの3国かというと、前者2国は著作権法が著作権者よりだから、後者に関してはThe Pirate Bayの本拠地だから、という理由らしい。

原典:TorrentFreak
原題:Prince To Take On The Pirate Bay
著者:Ernesto
日付:November 11, 2007
URL:http://torrentfreak.com/prince-to-take-on-the-pirate-bay-071111/

一部の人々にとっては、最も創造的で才能あるミュージシャンであると評されるPrinceは、アメリカ、フランス、スウェーデンにおいてThe Pirate Bayへの訴訟を起すとアナウンスする『Web Sheriff』を雇った。「あなたの全てのファンを失い続ける道のり」というのが、The Pirate Bayの管理人、Brokepの最初の反応であった。

9月に我々が報じたように、Princeは、The Pirate Bayを打ち倒すべく、Web-Sheriffを雇っている。Web-Sheriffは現在、迫りつつある法廷闘争に関する更なる詳細を伝えている。

Web-Sheriffは、CNET Newsに対して、Princeにとって非常に有利な裁判であると述べており、「それが露骨な海賊行為であるため、彼らはいかなる防衛をすることもできません。彼らは表に出て戦うか、それを無視するかしかありません。後者である場合、我々は彼らに対しての欠席裁判を勝ち取るでしょう。これは彼らにとって刻一刻と時を進める時限爆弾のようなものでしょう。彼らはこのことから逃げることはできません。我々には過去たる自信があります。」

The Pirate Bayの管理人、Brokepは、Web-Sheriffの確信に対して何ら感銘を受けるでもなく、以前我々にこう語っている。「彼がスウェーデンにおいて我々を訴えることは開かれています。ただ、そのための根拠がないのでしょう。彼がアンチパイラシー業界の笑いの種であるWeb-Sheriffと組んでいることは非常に笑えます。」

The Pirate Bayを訴えることに加えて、Web Seriffはまた、人気のBitTorrentトラッカーに広告を出している企業を追跡し、The Pirate Bayの金の流れを調査するのだとCNET Newsに語っている。

これはWeb Sheriff、またの名をJohn Giacobbi、とThe Pirate Bayとの最初のバトルというわけではない。何通かの面白い電子メールのやり取りは、The Pirate Bayの法的脅威のページで見ることができる

最後に少し触れられているのだけれども、Web SheriffのJohn Giacobbiによると、The Pirate Bayに広告を出している企業(主にイスラエルの企業だとか)に対しての民事訴訟も検討しているのだとか。ドイツでも似たような裁判が起されており、そのケースでは広告主に対してBitTorrentサイトへの広告掲載を停止するよう求めており、今後も掲載を続けるのであれば、賠償もありうると述べられている。

で、The Pirate Bayに対する訴訟に関しては、もしこの訴訟が実際に起されるのであれば、The Pirate Bayはこれまでで初の民事訴訟を抱えることになる。おそらく、米国やフランスにおける裁判で戦うことはしないのだろうけれども、スウェーデンにおいての裁判では対峙しないわけにはいないだろう。その段になって、彼らにどの程度の勝ち目があるのか、ということは、定かではないのだけれども、少なくともWeb Sheriffの述べているような、彼らにとって楽な裁判というわけではないだろう。

1つにはTorrentサイトとしての責任があるのだろうが、彼らが主張しているように、彼らは単にリンクを張っているだけであり、そしてそのリンクもユーザによって生成されるものである、としている。この辺は確かに突き詰めるとWeb上での活動全般にまで広がっていくことが考えられるため、非常に判断の難しいところが残されているだろう。

また、トラッカーとしての責任としては、こちらも彼らはあくまでもユーザがアップロードしたtorrentに基づいてトラッキングしているわけで、そこで扱われるコンテンツが違法なものであれ、合法的なものであれ、彼らは同じように扱っているだけであるという主張をするのかもしれない。ただ、この辺に関しては、確かにユーザが自発的に行っていることを機械的に処理しているだけ、という側面もあるものの、著作権者からの度重なる要請をはねつけているように、彼ら自身が管理を放棄しているという側面もある。そうした状況がどのようにスウェーデンにおいて判断されるのかについても興味深いところである(これが米国であれば、DMCAに則った削除通知に対しては迅速に対処しなければならない、ということになるのだろうが)。

ただ、これまでのところ、これほどまでに問題視されながらも。Prince以外に民事での裁判を起そうという企業が表れなかったことを考えると、スウェーデンにおいて、そのような責任を問うことはなかなかに難しいことなのかもしれない。まさに出たとこ勝負なところもあって、これに負ければ、The Pirate Bayに法的な正当性を与えかねないというところもある。

CNET Newsによると、Princeサイドの主張としては、The Pirate Bayの3名の創設者達は、アーティストに補償することなく、アーティストの作品から利益を得ているのだという。GaicobbiはThe Pirate Bayの広告収入が月に70,000ドルにも上るということを指摘している。一方で、The Pirate Bayのメンバーは、その運営によって利益を上げているという批判を以前に否定している。

まぁ、営利目的の著作権侵害のほうがより多くの損害賠償を請求できるわけで、その点は強調しておきたいことなのだろう。The Pirate Bayは否定しているものの、実際に広告が掲示されていることは(収支はともかくとして)事実としてあるわけで、その点についても議論がなされることだろう。

Princeといえば、今年の7月に自らの最新アルバムを新聞に付録としてつけたことで話題となった。そのころの反響は、音楽産業からはネガティブな反響が寄せられたものの、ネット上ではPrinceの試みは新たな音楽ビジネスの形態となるかもしれない、などと非常にポジティブな反応が得られていた。

しかし、その後の彼に関する話題は少なくともリスナーにとって、ネットユーザにとってそれほどポジティブなものではなかったかもしれない。たとえば、Princeの楽曲で踊る子供のビデオを著作権侵害だとして削除させた一件。EEFはそれに対して裁判を起しているものの、まぁ、著作権者の主張としては「著作権を杓子定規で見た場合には」わからないでもない。ただ、この程度のものを削除せよという大人気ない姿勢は、少なくとも彼らに利益をもたらすものではないし、むしろネガティブパブリシティにしかならなかっただろう。

また、その後も今回の件に関連して、YouTubeやThe Pirate Bay、eBayなどをターゲットとすることで、顰蹙を買っている部分もある。もちろん、BitTorrentユーザからのネガティブな評価などどうでもいいと考えるのはわからないでもないけれど(個人的にはそこに活路を見出しているけれどもね)、YouTubeを相手取り訴訟を起す、というのは、いかにPrince側の主張が正しかろうが、ネットユーザとしてはそれほど好ましいとは思えない行動であろう。YouTube側が著作権侵害を放置してたのだから当然だ、そのような違法にアップロードされたコンテンツを利用できるという前提で話をすることがおかしいと思われる人もいるかもしれないが、法的な正しさと、現実におけるユーザの反応とは異なるということを理解して欲しい。どちらを重視するのかは著作権者の自由だが、その結果は、法的な正しさにそぐわない感情的反応であったとしても、平等に受け入れられなければならない。

また、最近では、Princeのファンサイトに彼の写真などを許諾なく掲載するなという通告をしたことで、ファンサイトからの反撃を食らっている。この件にしても、少なくとも法的にはPrinceの側の主張というのは理解できなくもない。ただ、それが引き起こす結果を考えると、Prince側の撮った判断というものが、どの程度Princeに対して利益をもたらすものかを考えれば、おそらくはネガティブな影響をもたらすことになるだろう。

彼が7月に行った新聞への最新アルバムの添付が多くのポジティブなパブリシティを生み出したにもかかわらず、その後の一連の行動によって、最終的にはネガティブなものに置き換わっているのではないかなと思えてならない。

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