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『第三の手』による著作権ポリシー

著作権を寄り開放すべきだという議論がある一方で、著作権を寄り強固なものとすべきだという議論が存在する。その両者は対立することが多いのだけれども、Tom W. Bellという、以前に知的財産権を知的特権と呼ぶべきだと主張してた人が、そのどちらかによって著作権を扱うのではなく、その両者のバランスを取りうる第三の手によって行うべきだと主張しているというお話。その主張は彼の著作において展開されるようなのだけれども、現在執筆中ということもあり、要約と一部の章の草稿が公開されている。今回はその要約を要約したものをご紹介。

原典:Intellectual Privilege: Copyright, Common Law, and the Common Good
原題:Introduction: Copyright on the Third Hand
著者:Tom W. Bell
URL:http://www.intellectualprivilege.com/book.html

現在進行中の著作権ポリシーに関する議論において、2つの見解が議論を支配している。1つはコモンロー、制定法、技術的なツールによって定められているかどうかに関わりなく、著作権によって保護された情報全ての制約を批判するという見解。もう1つは、著作権を実体のある財産と同様に扱い、法的保護の幅広い武器であるべきだと結論付ける見解。前者は左寄り、後者は右寄り。

著作権が、(憲法に示されているように)「学及び有用な工芸の進歩を促進する」ようデザインされたポリシーデバイス(政策手段)として、さほど多くの財産の形態を代表していないという点では、左側の人に強く同意したい。従って、著作権は知的特権の形態だとみなしている。

しかし、右側の友人達と同様に、コモンローにある権利に対しては高い評価をしている。だからこそ、著作権が、コモンローのもとでは認められていたであろう我々ののど、ペン、プレスの自由な利用を穏やかに楽しむ権利を侵害することに不満を覚えるが、より大きな利益を得るためのコストとして、我々のコモンローにおける権利(たとえば独禁法による制限など)の侵害は許容しうる。ただし、それは著作権がせいぜい必要悪としての資格を得るだけに留まる。

つまりは、右手でもない、左手でもない、第三の手。著作権ポリシーに関する伝統的な議論は、従属物の慣習的な分配以上のものではなかった。ある側面では、表現作品を保護するその他全ての手段と共に、著作権を批判することができる。また別の側面からは、著作権を、コモンローの権利に反する、よりパワフルな財産の形態として賛美することもできる。しかし、そのような2本の手に限定されてしまえば、誤った二項対立を受け入れなければならない。『第三の手をによる』著作権ポリシーこそが、著作権にコモンローの権利の侵害の正当化を強く要求することを認め、公共の福祉の促進に必要かつ適切なメカニズムとしてのみ、著作権を正当化することができる。

この第三の視点は、現在の著作権ポリシーがどのように機能していないのか、それはどうすれば改善できるのかについて多くのことを示唆している。最も重要なことは、それは開かれた著作権システムの利益に対して、我々の目を開かせてくれる。そのシステムは、著作者が彼らのコモンライツにのみ頼り、我々の所有を完全に尊重してくれるのを促す。

うーん、現在の構図は著作権過剰保護主義者と著作権過剰開放主義者との争いではないように思える。筆者の言う左側の人というのは誰をさしているのか、また既存のCCライセンスなどによる柔軟な著作権のシステム作りを行っている人は、中道ではないのか、とも思える。

ただ、言わんとしていることは理解できるけれどもね。誰をさしているかは明確にはわからないけれど、現状の右手と左手の綱引きという構図から、万能の第三の手を作り出すべきだ、という主張。ロジックとしては理解できるんだけど、第三の手を形作るに当たっては、やはり右手と左手の争いになるのだろう。個人的には、右手と左手の両方で持つべきだと思うけどね。問題は、右手がマッチョで左手が貧弱なことにあるのかと。

もちろん、その辺についての詳細は、この本の中にかかれるのだろうから、詳細はそちらを参考にすると良いのかもしれない。現在、一部の章の草稿が後悔されているので、興味のある方は是非。

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