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WTO:アンティグアは米国の著作権を無視してよい(ただし2,100万ドルまで)

WTO(世界貿易機構)は、依然として国外オンラインカジノの規制を解こうとしない米国に対するアンティグアの訴えを認め、米国の知的財産権を無視することを許可し、それによって損害を補償することを認めた。と聞くと、Allofmp3のような音楽配信サイトを作って大儲けできるじゃん!と思うかもしれないが、その補償は1年間に2,100万ドルと制限されているために、それほど大きなことはできないというのが現状。

原典:The New York Times
原題:In Trade Ruling, Antigua Wins a Right to Piracy
著者:JAMES KANTER and GARY RIVLIN
日付:December 22, 2007

アンティグアがこのような主張をする背景としては、同国は第一に観光によって、第二にオンラインカジノによって経済が支えられているというところがある。米国は国内カジノ市場の保護のために、国外オンラインカジノサイトの排除を行ったために、アンティグアがWTOに申し立てを行った、というところ。この問題は2003年からの問題であり、米国は一貫してWTOの調停、アンティグアの主張を認めてこなかった。このことが最終的にWTOにこのような裁定を下させたのだろう。ただ、もともとアンティグアの要求していた金額は34億ドルであり、それに比べると2,100万ドルは少ないのかも。

またNew York Timesによると、アンティグア側の弁護士は、この裁定が米国に対する不公正貿易慣行の訴えのための先例を作ったという。実際にどうなるかはわからないが、同様の貿易問題を抱えている国に、同様の申し立てを起すきっかけを作ることにはなったかもしれない。

ただ、たまったものではないのが知的財産権者たちだろう。少なくとも、今回の貿易問題に関して彼らは部外者であり、その損失は米国経済に、というよりは彼ら自身に対して生じる。実際にアンティグアが米国知財を用いて利益を上げようとすれば、権利者団体は米国政府に対して突き上げを行うかもしれない。アンティグアの狙いはそこだったりしてね(アンティグアにとっては賠償を得ること以上に、米国のオンライン市場に乗り出したほうがよいわけで)。

さて、裁定が下ったからといってアンティグアにとって米国知財を利用することはそれほど容易ではないのかもしれない。アンティグアが著作物や商標を利用しようとしても、その価値判断に米国、アンティグア間で際が生じる可能性があるのだという。たとえば、アンティグアがその価値を5万ドルだと判断しても、米国側はそれを500万ドルだと主張するかもしれない。まぁ、おそらくそうなるだろう。実際に利用し始めるとしても、常に米国が干渉してくるだろうとアンティグアの弁護士は語っている。

このアンティグア vs. アメリカについてはMusic 2.0の記事が詳しく扱っているので、気になる方は是非。

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